米国株式投資18年目の振り返り
米国株式を始めてから18年目となった2018年。月ごとの状況は以下を参照。
2018年6月米国株資産、2018年6月米国株配当、2018年6月米国株購入
2018年9月米国株資産、2018年9月米国株配当、2018年9月米国株購入
2018年12月米国株資産、2018年12月米国株配当、2018年12月米国株購入
購入状況
2018年の購入状況は以下の通り。
2018年3月:T(AT&T)2,350株 購入単価@35.0792ドル
2018年6月:T(AT&T)657株 購入単価@31.6729ドル
2018年9月:GE(ゼネラル・エレクトリック)1,400株 購入単価@11.7454ドル
2018年12月:T(AT&T)270株 購入単価@27.65ドル
2018年12月:XOM(エクソン・モービル)160株 購入単価@66.385ドル
購入回数は久しぶりに4回ではなく5回。確認してみたら年間4銘柄以上購入したのは2004年以来10年以上振りのこと(2004年も5回購入)。2018年12月はAT&Tとエクソン・モービルのどちらを購入するか決めきれずに両方とも購入してしまった。また2018年12月は投資金額の端数を合わせるために、ここ最近の1回の購入金額をやや増やして約120万円を投資したことも、その判断を後押ししたかもしれない。
AT&Tが3回と多いのは配当率が高いこともあるが、上記購入時の手数料込みの単価を見ても分かる通り、株価が段々と下がってきており割安感があると考えたためだろう。実際には2018年はAT&Tは取得価額比マイナスの状態が多かった様に思える。これは2018年6月のタイム・ワーナー買収の影響が大きかったのだろう。2018年12月の購入前時点では取得価額比マイナス20%を超えていた。
そして2018年3月のAT&Tの購入株数が多い、つまり購入金額が82,436.1ドルと多いのは、前月2018年2月に所有していたTIME(タイム)株が現金買収されたため。それを2019年3月のAT&Tの購入に充てている。
XOM(エクソン・モービル)は2018年12月時点で、上記AT&Tと同じ様に取得価額比がマイナス18%を超えていたこともあり、AT&Tと迷った結果エクソン・モービルも購入となった。
GEは2018年9月の購入時点では割安だと考えたのだが、翌月の10月に色々あって株価は急落、配当も一株あたり@0.12ドルから@0.01ドルへとなってしまった。2017年11月に配当が一株あたり@0.24ドルから@0.12ドルへと半減したことをもっと重く考えるべきだった。
2018年のドルベースの購入総額は137,775.88ドル(受取配当の再投資含む)。手数料合計は108ドル。総購入に占める手数料の割合は0.15%だった。
投資資金/資産状況
2001年投資資金:835,000円(累計投資資金:835,000円)
2002年投資資金:3,265,000円(累計投資資金:4,100,000円)
2003年投資資金:2,416,033円(累計投資資金:6,516,033円)
2004年投資資金:1,536,287円(累計投資資金:8,052,320円)
2005年投資資金:1,950,000円(累計投資資金:10,002,320円)
2006年投資資金:2,500,000円(累計投資資金:12,502,320円)
2007年投資資金:3,160,000円(累計投資資金:15,662,320円)
2008年投資資金:3,100,000円(累計投資資金:18,762,320円)
2009年投資資金:4,000,000円(累計投資資金:22,762,320円)
2010年投資資金:3,000,000円(累計投資資金:25,762,320円)
2011年投資資金:4,000,000円(累計投資資金:29,762,320円)
2012年投資資金:4,000,000円(累計投資資金:33,762,320円)
2013年投資資金:4,000,000円(累計投資資金:37,762,320円)
2014年投資資金:4,000,000円(累計投資資金:41,762,320円)
2015年投資資金:14,000,000円(累計投資資金:55,762,320円)
2016年投資資金:10,000,000円(累計投資資金:65,762,320円)
2017年投資資金:4,000,000円(累計投資資金:69,762,320円)
2018年投資資金:4,237,680円(累計投資資金:74,000,000円)
ブログを書き始めて、投資資金の累計の端数が気に掛かるようになったので、その調整のために2018年は少し多めの投資となった。
2018年の資産状況は以下の通り。
2018年は3月に大きく下がり、9月まで緩やかに回復していたのが、10月、12月に再び大きく下落している。この当時のまとめや個人的な雑感については以下を参照。
【過去最悪の下落額/1650万減少】2018年12月末米国株資産
バイアンドホールド/長期投資と最近の米国株資産減少/配当状況雑感
バイアンドホールド/長期投資での資産合計1億円割れ(2018年)
以下は累計資産のグラフ。
2017年末の資産は1億2700万円ほどあったのだが、2018年末は1億200万円。年末の資産額が前年を下回ったのは2008年末、いわゆる世界金融危機以来18年投資をやってきて2回目の事。
続いて投資資金を除いた損益ベースでの2018年のグラフ。
グラフの形は既に掲載した資産のグラフと類似していて特にいう事もないのだが、このグラフの恐ろしいのは、1月末と12月末を比べると投資損益、つまり投資額に対する利益が5,700万円から2,800万円へと半減していること。絶対額でも2,800万ほどマイナスとなっている。
2018年までの累計損益のグラフは以下の通り。
今まで述べてきたように、2018年は3月、10月、12月と大きなマイナスが3回発生した年だったのだが、累計のグラフで見るとその下がり具合がより一層分かる。2018年12月末の損益は、2016年10月の2,400万円以来の2,000万円台となってしまった。
長期投資/バイアンドホールドというスタンスの投資なので、年が経つにつれて振れ幅が大きくなるのは理解できるのだが、これだけマイナス方向に振れてしまうとは。
配当金
2001年総配当金額(税引後):0円
2002年総配当金額(税引後):19,436円
2003年総配当金額(税引後):66,616円
2004年総配当金額(税引後):108,972円
2005年総配当金額(税引後):162,596円
2006年総配当金額(税引後):248,963円
2007年総配当金額(税引後):352,701円
2008年総配当金額(税引後):446,275円
2009年総配当金額(税引後):309,206円
2010年総配当金額(税引後):314,511円
2011年総配当金額(税引後):336,760円
2012年総配当金額(税引後):377,505円
2013年総配当金額(税引後):511,893円
2014年総配当金額(税引後):615,427円
2015年総配当金額(税引後):1,216,837円
2016年総配当金額(税引後):1,558,230円
2017年総配当金額(税引後):2,129,688円
2018年総配当金額(税引後):2,710,703円
資産は大幅に減少したのだが、配当は順調に上昇。配当減は先に挙げたゼネラル・エレクトリックぐらいだが、それもGE個別の事情に拠るところ。ただ、10月、12月の市場下落から、配当減が翌年に行われるのではと戦々恐々としていたのは事実。
ちなみにこの2018年で累計の税引後受取配当が11,485,701円となり、1,000万円を超えている。そしてこの配当はすべて再投資に回している。
為替
2018年の為替レートは以下の通り。
2018年は3月に106円台前半、2018年9月に113円台後半と6~7円ぐらいの幅。結構ふり幅が大きかった年だったのではないだろうか。
投資開始からの為替レートは以下の通り。
2016年10月に急激にドル高になってからは2年ぐらい105~115円のレンジで収まっている。先に2018年は6~7円の振れ幅で結構大きかったと書いたが、投資開始以来の為替レートを考えると、その程度の振れ幅は必ずしも大きい方ではなかったか。
まとめ
2018年は色々な事があった年となった(なってしまった…、というのが正直な感想)。
①円ベースの資産が2018年12月の月末は1億円台を維持したが、月中に1億円を割ってしまった
②円ベースの損益が12月末に2,800万円と2017年12月末の5,700万から半減
③2018年12月の円ベース損益の投資額比は37.9%となり、これは2016年10月の37.7%水準まで落ち込んだ
④ひと月で損益が1,000万円以上マイナスとなった月が3月、10月、12月と3回もあった(2018年3月は追加投資額を入れるとギリギリ1,000万円のマイナスまではいかず)。今までは2016年1月に1回経験したのみ
⑤累計の税引後受取配当合計が1,000万円を突破
⑥GEの配当が1/12の一株あたり四半期配当が@0.01ドルに
⑦所有していたTIME(タイム)、TWX(タイム・ワーナー)が買収される
⑧年末の資産額が前年を下回ったのは2008年末、いわゆる世界金融危機以来のことで18年投資をやってきて2回目
2018年はこれを書いている今(2019年11月)も続いている米中貿易摩擦の影響が顕著に出た年だったと言えるだろう(米中貿易摩擦の詳細については省略)。
以下は2018年のダウ工業平均のチャート。
ダウも下がっているのだが、その割合は2017年12月29日の24,719.22ドルから2018年の12月31日の23,327.46ドルと5.63%の下落率に留まっているのに対して、自分の円ベースの資産は、2017年12月末の128,711,571円から2018年12月末の102,018,462円へと20.7%のマイナスになっている。自分のポートフォリオのパフォーマンスがかなり悪かったことが分かる。
2018年はブログを開始した年でもあり、後半の下落に関しては先に述べたようにリアルタイムでの感想を書いているが、1年経った今数字を中心に整理してみてもかなりキツイ年であったことがよく分かる。唯一の救いは資産急減にもかかわらず、年間の受取配当が順調に増加したことだろう。こういった状況を受けて2019年がどうなるか不安だったのだが、これを書いている2019年11月現在では、色々あったにもかかわらず資産の最高額を更新している。これが続けばいいのだが。