JPモルガン・チェース2019年第4四半期決算(2020/1)

はじめに

2020年に入ってから自分の所有銘柄で初めての決算発表となるJPモルガン・チェース(JPM)の2019年第4四半期決算が、昨日2020年1月14日の米国市場開場前に発表された。以下にその内容を整理してまとめておく。


JPモルガン2019年第3四半期決算発表まとめ

以下の内容はJPモルガン・チェースの企業サイトからの引用・抜粋。

  • 総収入(Managed Revenue)は292億1000万ドルで、前四半期比3%減少、前年同期比9%増
  • 純利益(Reported net income)は85億2000万ドルで、前四半期比6%減少、前年同期比21%増
  • 1株あたり純利益(EPS)は2.57ドルで前四半期より4%減少、前年同期比30%増
  • 純金利マージン(調達金利と貸付金利の差)は2.38%で前四半期の2.41%から低下

各部門別にもう少し掘り下げてみると、

  • Consumer & Community Banking(消費者・コミュニティ・バンキング部門)の収入は前年同期比3%の140億4000万ドル

  • Corporate & Investment Bank(企業・投資銀行部門。トレーディングや引受業務を含む)の収入は前年同期比31%増の94億7000万ドル。その中でも債券取引事業(Fixed Income Markets)の収入は前年同期比86%増の34億4000万ドル。前年は通商面や世界経済を巡る懸念を背景に金融市場が低迷していた。株式事業(Equity Markets)の収入は15%増の15億ドルだった。同日に発表されたシティグループ(C)の決算ではEquity Marketsは前年同期比マイナスになっており、JPMとシティの差異が見て取れる


まとめ

リフィニティブのまとめによるアナリスト予想では収入が284億9000万ドル、1株あたり純利益が2.45ドルだったが、いずれも上回っている。そして2019年の通期利益が過去最高になった。その結果、決算発表を受けての株価は、

と1.17%の上昇。S&P 500がマイナス0.15%、ダウ工業平均がプラス0.11%、そして同業他社のウェルズ・ファーゴ(WFC)が

5%超のマイナスだったことを考えると大きな上昇だったと言える。やはり同日に決算を発表したシティグループ(C)についてはこちらを参照

自分のポートフォリオでは、JPモルガン・チェースは2003年3月に購入して以来、同じ業界のシティグループへの投資が嵩んでいるため、買い足しをするタイミングを逸してしまっている。今までの総投資は2,746.5ドルで取得価額は@27.465ドル。昨日時点の評価額は13,880ドルと約5倍となっている。もう少しJPMに投資しておけばよかったという気もするのだが、まあこれはこれで仕方がない。そして今更追加投資するのも躊躇われるのが正直なところ。ただ、もし新規に銀行株を買うと仮定した場合は、シティよりはJPモルガンの方がROTCE(return on tangible common equity/有形自己資本利益率)が高いので、JPMを優先するだろう。

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