【資産回復傾向】2003年米国株式投資考察(資産/購入/配当)

米国株式投資3年目の振り返り

米国株式を始めてから3年目の2003年はどうだったのか。月ごとの状況は以下を参照。

2003年1月

2003年2月

2003年3月

2003年4月

2003年5月

2003年6月

2003年7月

2003年8月

2003年9月

2003年10月

2003年11月

2003年12月


購入状況

まずは2003年の購入状況は以下の通り。

2003年3月:XOM(エクソン・モービル)10株 購入単価@34.23ドル

2003年3月:MO(アルトリア・グループ)70株 購入単価@38.68ドル

2003年3月:MCD(マクドナルド)10株 購入単価@12.97ドル

2003年3月:KO(コカ・コーラ)10株 購入単価@37.99ドル

2003年3月:K(ケロッグ)10株 購入単価@28.96ドル

2003年3月:JCP(JCペニー)10株 購入単価@18.91ドル

2003年3月:G(ジレット)10株 購入単価@30.00ドル

2003年3月:DIS(ウォルト・ディズニー)10株 購入単価@15.80ドル

2003年3月:DD(デュポン)10株 購入単価@35.22ドル

2003年3月:CSCO(シスコ・システムズ)10株 購入単価@13.69ドル

2003年3月:JPM(JPモルガン・チェース)50株 購入単価@22.41ドル

2003年3月:C(シティグループ)70株 購入単価@32.45ドル

2003年3月:BMY(ブリストル・マイヤーズ スクイブ)20株 購入単価@22.77ドル

2003年3月:BA(ボーイング)10株 購入単価@27.20ドル

2003年3月:AOL(AOLタイム・ワーナー)10株 購入単価@10.75ドル

2003年5月:BMY(ブリストル・マイヤーズ スクイブ)100株 購入単価@24.375ドル 手数料31.5ドル

2003年8月:SUNW(サン・マイクロシステムズ)950株 購入単価@3.80ドル 手数料31.5ドル

2003年11月:GE(ゼネラル・エレクトリック)150株 購入単価@29.34ドル 手数料31.5ドル

購入回数は18回(内15回は誕生日手数料無料)、ドルベースでの総購入価額は19,663.7ドル、手数料合計は94.5ドル。総購入に占める手数料の割合は0.48%。といったところが数値的なまとめになるだろうか。

2003年3月は既に書いたようにポートフォリオを整えるという観点で投資をしたと思われるので、株数は10株と非常に少ない銘柄が多数になってしまった。3年目にして、ようやく株式投資開始前に想定したポートフォリオにほぼ到達した、という点は大きい。ただ今なら誕生日手数料無料制度があれば、2002年のタイミングでポートフォリオを揃えた可能性が高いような気はする。今現在は誕生日手数料無料制度がないのでこの方策は取れないのだが、その代わりに最低手数料が下がっているので、ボーナス月などの投資金額が豊富にあるタイミングでポートフォリオを揃えるのではないだろうか。

2003年3月以外のBMY、SUNW、GEはいずれも当時のポートフォリオの中で一番パフォーマンスが悪いもの、つまり値頃感があると思われるものを購入している。ただSUNWについては値頃感という点では微妙だと今では思うのだが。

またSUNWは無配当であるので、米国株式投資を始めて3年目の当時は配当については大きな注意を払っていなかったことも分かる。これは今だったら配当が出る銘柄を購入していたかもしれない。保有期間が長ければ長いほど配当の恩恵は着実に増加していくことが、経験としても分かってきたので。


投資資金/資産状況

2001年投資資金:835,000円(累計投資資金:835,000円)

2002年投資資金:3,265,000円(累計投資資金:4,100,000円)

2003年投資資金:2,416,033円(累計投資資金:6,516,033円)

自分では気が付いていないかったが、2002年よりも2003年の投資金額が減少していた。これは正直なところ意外の感がある。経年で着実に投資金額が増加していると思っていたのだが。逆に2002年に無理に資金を捻出していた可能性もある。

累計投資資金の点では、3年目(実際にはちょうど30か月)で650万円を超える投資を行っている。これが多いのか少ないのかは分からないし、他の人と比べてもあまり意味がない。あくまで自分の生活スタイルを踏まえた投資結果としての事実としてこうだった、ということ。個人的には当時の生活に金銭的な面でのストレスを感じた覚えがないので、無理のない範囲での投資が継続していたと思う。

2003年の資産状況はグラフ化してみると、以下の様になる。

2003年前半は概ね順調にグラフが右肩上がりであったが、後半は停滞気味。11月、12月の2か月で多少持ち直した感じ。年初の2003年1月から年末の2003年12月では資産の額は倍増している。ただし、あくまで投資資金を含んでのものなので、米国株式投資自体がうまくいっている訳ではない点に留意。実際通算損益はマイナスであった。

投資を始めてからの累計の資産グラフは以下の通り。

累計で見てみると投資パフォーマンスがぱっとしないのが良く分かる。特に2002年がダメだったのが目につく。それに比較すれば2003年はまだマシだったのではないだろうか。

2002年のまとめでは米国株のみのデータをグラフ化したものも掲載したのだが、よく考えてみると資産に占める米国株の割合がほとんどで、それを分析しても上のグラフと変わらないであろうことから今後あえて分析する必要はないだろう。

続いて2003年の投資損益のグラフ化。こちらは資産額から投資額を除いているものなので、よりパフォーマンスの実際が明らかになる。

2003年初頭にマイナス140万円近かったところから、6月までは順調にリカバリーをしていたのが、それを頂点としてまた下落傾向。年末に何とか持ち直しては見たもののプラスになるまでには至らなかった。

なまじ2003年前半が上昇傾向だったので後半の下落が頭に残ってしまいがちだが、2003年1月と2003年12月のデータをその中間/経緯を除いて単純に比較すれば、100万円程度は損益を改善しているのだから、悪くないどころか良い年だったと言えるのではないだろうか。

次に累計投資損益のグラフ。

この累計のグラフを見ると、先にも書いた2002年のパフォーマンスの悪さが際立つ。資産のグラフでは投資資金も組み入れているため、投入した資金とマイナスが相殺されてほぼフラットから緩やかな上昇をするグラフになっていたが、こちらは純粋に損益のみのためパフォーマンスが酷いことになっていたことを如実に示してくれている。2002年は11月の米中間選挙で一息付いた以外はほぼマイナスという惨状。2003年は既述の通りであるが、全体的には2002年の損失分を2003年でリカバーしたということになるだろうか。


配当金

配当金は一覧形式は無駄に長くなるので割愛して、サマリーデータを元にまとめてみる。

2002年総配当金額(税引後):19,436円

2003年総配当金額(税引後):66,616円

総配当金額は2002年に比べて約3倍に増加。2002年は無配当のAOLやSUNWへの投資が大きかったが、2003年はBMY、MOなど配当が出るものへの投資が多かったことが理由だろう。多少は配当を投資する際の参考として意識するようになってきたのだろうか。

ちなみに単一の銘柄で四半期配当が一番多かったのは、2003年8月のBMYで6,354円。


為替

2003年単年で見ると後半にドル安が進行。しかし、損益のグラフを見ると11、12月は上昇しているので、ポートフォリオが為替の下落分を超えるパフォーマンスだったことが分かる。為替の分をカバーするポートフォリオになってくれると嬉しいのだが。

累計の方を見ると、2002年半ばから2003年半ばの1年ぐらいはある程度の幅に収まっていたのが、2003年下半期はそれに収まらないドル安だったことが分かる。


まとめ

2003年に自分のポートフォリオへ影響を与えた出来事があったのかを整理してみる。

2003年1月:フィリップ・モリス(PM)社名、ティッカーシンボルが、アルトリア・グループ(MO)へと変更

2003年3月:イラク戦争開戦

2003年9月:ドバイG7

2003年10月:AOLタイム・ワーナー(AOL)の社名、ティッカーシンボルが、タイム・ワーナー(TWX)へと変更

大きなところはこれぐらいだろうか。この中で大きいのはやはりイラク戦争とドバイG7だろうか。イラク戦争は開戦後は当然として、開戦前から市場に与える影響は大きかったはず。結果的には自分のポートフォリオには総じてプラスの要因となったようだ。ドバイG7は、ドル安が一気に進むことになり、円ベースでの自分の資産が目減りする要因になっている。

ポートフォリオで言えば、2002年末に8銘柄だったのが2003年末には17銘柄(実際にはCから派生したTAP A、TAP Bを入れると19銘柄)に増加したことが大きいか。ただし、その内の半分近くの8銘柄は10株しか保有していないのだが。

また投資のタイミングが3月、5月、8月、11月の4回と2002年の11回に比べるとかなり減少している。この4回、約3か月に1度の購入というのは、現在(2018年8月)の投資タイミングとほぼ一致しているので、この頃から投資スタイルが固まってきたのかもしれない。

上記の様なことを加味して2003年をまとめてみると、

①累計投資額が650万円を超えた。投入資金は2002年から80万円ほど減少

②1回の購入金額が2002年に比較して上昇。2002年末は手数料割合が2%近かったが、2003年は1%前半または1%を切るぐらいに低減

③累計の含み損は2002年末の約120万円から2003年末は約18万円まで改善

④年初の為替レートが1ドル=118.74円だったのが、年末は1ドル=107.37円と10円超のドル安

想定していたポートフォリオがほぼ揃った

⑥2002年に投資額が多かったSUNW、AOLから、2003年の2,000ドル以上の購入銘柄はGE、SUNW、MO、BMY、Cと多少傾向が変わった

⑦税引後配当が5万円を超えた

⑧下半期にドル安が進行

といったところが目に付く1年だった。

結局のところ2002年のまとめでも書いたが今年も損益がプラスになることはなく、30か月損益はマイナスという状況は投資開始から3年経っても変わらなかった。

とはいえ足掛け3年マイナスの状態が続いていたにも関わらず投資を止めようという気にはならず、ポートフォリオは初期に想定した銘柄がほぼ揃い、3か月に1度の株式購入が2003年後半には続いていたことなどから、今の投資スタイルの原型が固まりつつあったのではないかと思われる2003年だったと言える。

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