前回購入時からの状況整理
前回購入した2020年3月以降の状況を簡単に整理してまとめておく。
4月のポイントとしては、
- 新型コロナウイルス関連諸々
- 原油価格の不安定さ
- 米国所有株が四半期決算を発表開始
の3点を挙げていた。
5月のポイントとしては、
- 所有米国株が四半期決算を発表(4月より継続)
- 所有米国株を15年超振りに売却
- 米中の対立が表面化
- AT&T傘下のワーナーメディアがストリーミングサービスHBO Maxを開始
- アメリカ各州がロックダウンを段階的に解除
の5点を挙げていた。
- 20206月
今月は米国の経済再開に対する期待と、コロナ「第2波」及び米中の対立に関する懸念が入り混じった感じで市場が日々動いている状態。原油価格は現在のところ各国の減産協調が上手くいっているようで、多少は安定してきた感がある。
今月はどの米国株を購入するのか
主要な購入候補である銘柄についてはここ数日整理してきた。
2020年6月の米国株定期購入検討:アルトリア・グループ(MO)
2020年6月の米国株定期購入検討:エクソン・モービル(XOM)
2020年6月の米国株定期購入検討:フィリップ・モリス(PM)
ケマーズ(CC)2020年第1四半期決算(2020/5)、他
2020年6月の米国株定期購入検討:クラフト・ハインツ(KHC)
結局2020年3月と同様に今回米国株を追加購入するに際して自分が重要視するポイントは、
- 新型コロナウイルスの影響がそれほど大きくなさそうな銘柄
- 割安と自分が考える銘柄
- 配当率の高いもの
- 集中ではなく分散で
の4点となるだろう。
まず4番目の集中では無く分散でという観点から、
シティグループ(C)、AT&T(T)、ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY)、エクソン・モービル(XOM)は外れるだろう。BMYは投資額は少ないが7万ドルプラスになっているため現在の資産額は大きく、逆にエクソンは3.5万ドルマイナスになっているため資産額は減少しているが投資額は1000万円近いので。
次に自分が割安と考える銘柄だが単純に取得価額比順で見てみると、
ケマーズ(CC)、ゼネラル・エレクトリック(GE)、エクソン・モービル(XOM)は割安と言うよりはちょっと問題のある銘柄と考えた方が良いだろう。
配当率の高いものは、
といった具合。
この3つの観点とここ数日整理してきた結果からスクリーニングすると購入対象として残るのは、
アルトリア・グループ(MO):税引前配当率8.26%
ダウ・インク(DOW):税引前配当率6.72%
フィリップ・モリス(PM):税引前配当率6.50%
JPモルガン・チェース(JPM):税引前配当率3.72%
コカ・コーラ(KO):税引前配当率3.59%
ケロッグ(K):税引前配当率3.42%
の5銘柄だろうか。
ここから外すのはまずケロッグ(K)。やはり配当率の低さとここ数年の株価からするとまだ見送った方が良いだろう。
次はダウ・インク(DOW)を外すか。前回3月に購入したばかりだし、四半期決算発表後にアナリストの格下げが続いたのが気に掛かる。株価は上昇しているのだが…。
JPモルガン・チェース(JPM)も悪くない気がするのだが、如何せん同業のシティグループ(C)への投資が多いのでこれ以上銀行株に追加投資をするのは少し躊躇する。また明日に控えているストレステストの結果も影響する可能性があるので今回はパス。
残るは3銘柄。このうち業界的にはアルトリア(米国向け)とフィリップ・モリス(米国以外向け)はタバコ業界で共通している。タバコ需要の長期的な現象は避けがたいと思うのだが、高い配当率は魅力。一方コカ・コーラは安定していると思うのだが、配当率はアルトリアの半分以下。ここをどう判断するべきなのか。
やはり配当率の違いは大きいか。アルトリアとフィリップ・モリスで1%以上の差、アルトリアとコカ・コーラでは倍以上の差がある。単純に100万円投資で税金や手数料を無視してみると以下の様になり、
アルトリア:年間8.26万円、5年41.3万円、10年82.6万円
フィリップ・モリス:年間6.5万円、5年32.5万円、10年65万円
コカ・コーラ:年間3.59万円、5年17.795万円、10年35.9万円
結構な差が出ることになる。
ただ10年後にもタバコ需要の低減を受けてこの配当が期待できるのか?という点については一抹の不安がある。いかにアルトリアとフィリップ・モリスが長期に渡って増配を続けているにせよ。
悩ましいが今回はアルトリア・グループ(MO)を買い足すことにするか。フィリップ・モリスについて数日前にまとめた際には、
2020年6月の米国株定期購入検討:フィリップ・モリス(PM)
「少なくとも同じタバコ銘柄であるアルトリア・グループよりはフィリップ・モリスを優先するだろう」
としていたのだが、今回配当率から上記の様に受取配当を比較してみると1%超の違いは大きい。
短期的な配当率の高さにつられている懸念は非常に大きいのだが、追加投資100万円+3ヶ月分の配当金再投資で、今回の購入金額は約1.7万ドル。これを加えてもアルトリアへの投資は早計で約5万ドル程度とポートフォリオ内分散投資の点で許容範囲でもある。
決めた。アルトリア・グループ(MO)を買い足そう。
実際の購入に関しては、まずいつもの通り100万円の入金。
そしてドルの購入。
受渡日が6月25日になっているが実際には6月24日にドルが入金されていたので、気の迷いが出ないうちにそのままアルトリア株の購入。
今回も成行で米国市場開場前に購入指示を出して、開場と共に約定完了。
約定の受渡代金は17,222ドル。今回は430株購入で手数料は22ドル。手数料込みの購入価額は@40.05116ドル、手数料の割合は0.13%ということになる。
これまでのアルトリア・グループの購入履歴は以下の通り。
2002年3月:PM(フィリップ・モリス)を30株購入
2003年1月:商号がフィリップ・モリス(PM)からアルトリア・グループ(MO)に変更
2003年3月:MO(アルトリア・グループ)を70株購入
2007年4月:MO(アルトリア・グループ)10株に付き、KFT(クラフト・フーズ)6.94株付与
2008年4月:MO(アルトリア・グループ)1株につき、PM(フィリップ・モリス)1株付与
上記スピンオフなどを踏まえた2008年4月までのMOへの投資は、購入金額1,270.325ドル。取得株数100株。取得価額@12.70325ドルとなる。
2019年6月:購入金額16,385.8ドル。取得株数340株。取得価額@48.1935ドル
2019年12月:購入金額16,759.6ドル。取得株数340株。取得価額@48.1935ドル
合計の購入金額は51,637.73ドル、総取得株数は1200株。今までの平均取得価額は@43.03114ドルとなった。
まとめ
今回は結局アルトリア・グループ(MO)を買い足しのだが、非常に迷った。上記の文章も何度も書き直しをし、自分の考えを色々整理した上での選択だった。恐らく整合性の取れていない部分が多々あるだろう。これがどういう結果になることか。
そして最後に購入した後にこれをまとめていて気が付いたのだが、アルトリア株を直近の5回購入の内3回購入している事になる。これは検討するべきだったかもしれないなあ。まあ、もう遅いのだが。