2020年6月の米国株定期購入検討:クラフト・ハインツ(KHC)

はじめに

本日は6月の定期購入に向けて、自分の所有銘柄の中では現在7番目に配当率の高いクラフト・ハインツ(KHC)を検討してみることにする。

ここ数日整理してきた自分の所有銘柄に比べるとクラフト・ハインツは税引前配当率が5%を切っており、これまでの銘柄より配当面の魅力にやや欠ける(これまでの銘柄は6%以上)のだが、昨今の新型コロナウイルスの影響を考えると、必ずしも配当率を最優先するのも危険な気がしている今日この頃、情報を整理した結果どうなるか。


前回クラフト・ハインツ株まとめ以来のアップデート

前回クラフト・ハインツ株をチェックしたのは2020年第1四半期決算の際。

クラフト・ハインツ2020年第1四半期決算(2020/4)

その際は、

「今四半期の決算が市場予測を上回ったからといって安心できるものではない。今四半期はロックダウンによる買いだめでの売り上げ増が寄与したことが大きいだろうし、第2四半期以降の不透明さ、また先に述べたMcCaféからの撤退の影響がどう業績に反映してくるかなど、不確定要素がまだまだ大きい気がする。

自分としてはもうしばらく、少なくとも次回決算までは様子見することにしておこうと思う。」

と書いていた。まだまだクラフト・ハインツにおける信頼感が欠けているまとめとなっている。

四半期決算発表の後のクラフト・ハインツに関するめぼしいニュースとしては、5月18日にB of A SecuritiesのアナリストBryan Spillane氏がクラフト・ハインツの格付けをNeutral(中立)からBuy(買い)に格上げしたことだろうか。併せて目標株価も32ドルから38ドルに上方修正している。格上げの理由としては、

  • Kraftのライバルと比較したDiscount Valuationは、経営陣の戦略変更に対する信頼の欠如、製品ポートフォリオへの信頼度の低さ、貸借対照表と配当に関連する疑問符によるものです
  • しかし、経営陣はこれらの懸念に2019年に対処し始め、現在、家庭での現在の食事の傾向を利用するだけでなく、将来の不況やその他の変化に対応するための適切な位置にいます
  • バランスシートに関しては、現在の配当利回り5.4%を維持するのに十分な現金があります。経営陣は過去8ヶ月間、既存の債務の借り換えを行っており、満期は今から2027会計年度まで15億ドルに過ぎません。同社は市場の信頼を向上させるために、配当と債務義務を考慮に入れた後も、7億ドルの現金を生み出しています

といった点を理由としている。

年初来のクラフト・ハインツの株価は以下の通り。

COVID-19とは無関係に1、2月は市場より悪いパフォーマンスだったのが、3月下旬の市場の底以降は、市場より高いパフォーマンスとなっており、年初来ではクラフト・ハインツの株価はプラス4.2%となっている。


まとめ

この様な状況でクラフト・ハインツ株をどう考えるか。

今のところ4月からの株価上昇は市場を上回るペースで、アナリストのバランスシートに関するコメントはなるほどと思わなくもない。

とはいえ過去2年の株価を振り返ると、

2019年2月に会計処理の修正や減損処理で株価が急落して以来、

2019年2月22日クラフト・ハインツ(KHC)の株価急落雑感

ほとんど変わっていないことになる。また、配当も今月末(あるいは来月頭)に受け取る予定を含めると2019年2月に配当減となった一株当たり配当@0.4ドルが6回続くことになる。アナリストも配当維持をするのに十分な現金があるとしており、配当増までは言及していない。

やはりここは次回四半期の決算発表を待った方が無難な気がする。

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