2019年2月22日クラフト・ハインツ(KHC)の株価急落雑感

はじめに

つい先月にブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY)の株価急落を経験したばかりなのだが、再びクラフト・ハインツ(KHC)が1日で大きく株価が下落してしまったのでその雑感を簡単にまとめてみる。

下はKHCの2019年2月22日ナスダックの終値。

ご覧の様に1日で13.23ドル、-27.46%の下落となっている。所有していた銘柄で1日でこれほど下がったことはあまりないと思うのだが。

現時点での所有株は99株で平均取得価額は@19.91ドルだったので、自分の取得価額比ではまだプラス。


原因

原因は主に2018年第4四半期の決算発表において、

  • KHCの会計に関する方針、手続き、調達関連の内部統制を巡り米証券取引委員会(SEC)から召喚状を受け取ったこと
  • 「クラフト」、「オスカー・マイヤー」の商標などに関連し、のれん代の減損処理費用154億ドルを計上したこと
  • 第4四半期の調整後1株利益が0.84ドルとなりアナリストの予想0.94ドルを下回り、純売上高も68億9000万ドルで、アナリスト予想の69億4000万ドルを下回ったこと
  • それに伴い減配を発表。年間一株あたり配当@2.50ドルから@1.60へ

といった点が明らかになった事だろう。


今後のKHC株価展望雑感

2016年2月から3年間のKHCの株価チャートは以下の様になっている。

2017年ぐらいから右肩下がりになっているのが分かる。中期的に見てあまりパッとしていない所に今回の急落ということで、今後の株価にはあまり期待が持てないような気もする。

また、KHCはある意味有名な銘柄であると思う。以下はKHC株の機関投資家保有状況(2018年12月30日時点、NASDAQより)。

機関投資家の保有率が61.85%であり、その内の半数近くをバークシャー・ハサウェイが保有している。バークシャー・ハサウェイは、言わずと知れたウォーレン・バフェットが会長兼CEOを務めている会社である。

バークシャー・ハサウェイが保有しているからという点だけで判断をするのは宜しくないと思うのだが、如何せん保有割合と知名度から株価に与える影響は大きいので、今後のバークシャー・ハサウェイ/ウォーレン・バフェットの動向にも注目が必要であるだろう。


ではKHCを購入/買い増しするか?

来月は定期的な購入タイミングなので、この状況を受けてKHCの購入もあり得ると思う。2018年9月の段階で配当の観点からKHCの購入も少し考えてはいたのだが、その時とは状況が変わっているのでより注意深い検討が必要にはなるのだが。

単純に配当の点から見ると、2月21日時点では配当率が5.23%(年間配当@2.50ドル)だったのが、2月22日の株価下落と減配を受けた配当率は3.32%(年間配当@1.60ドル)になっている。またKHCの配当はこの減配の前までも1年以上配当が増えていなかった銘柄でもあるので、なかなか配当増は見込めない気がするし、場合によっては更なる配当減の可能性もある。最近の配当を重視しがちな自分の購入スタイルからすると、なかなか判断が難しいところ。

幸い3月下旬の定期的な株式購入までは1ヶ月ほど期間が空いているので、新しい情報や状況の変化を注視することにしよう。

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