【2ヶ月維持した資産1.5億円割れ】2023年3月末米国株資産

投資開始からの期間

2001年7月から数えて261ヶ月目(21年9ヶ月目)。


資産動向考察

2023年3月末の円ベース資産は以下の通り。

2023年3月末の円ベース資産は前月末に比べて約850万円弱(約5.4%)の減少。それでも3月24日には1.4億円を割る寸前だったことを考えると、最終週のリカバリーで助かったという印象の方が強い。

また3月には米株配当金を生活費に充当するため100万円引き落としているので、その分は差し引いて考える必要がある。

2023年3月の市場推移

【ダウ工業平均】

2023年2月末終値:32,656.70

2023年3月末終値:33,274.35

2023年2月末/2023年3月末終値差異:1.89%上昇

【S&P 500】

2023年2月末終値:3,970.15

2023年3月末終値:4,109.31

2023年2月末/2023年3月末終値差異:3.51%上昇

【NASDAQ】

2023年2月末終値:11,455.54

2023年3月末終値:12,221.91

2023年2月末/2023年3月末終値差異:6.69%上昇

2023年3月の米国市場はダウ工業平均が1.89%、S&P 500が3.51%、NASDAQ総合が6.69%いずれも上昇している。

先に述べた通り自分の円ベース資産は850万円近いマイナスであり、後述する様に2023年3月は市場全体としてマイナスの要因が多かっただけにこの市場のパフォーマンスは正直意外。自分のポートフォリオが2023年3月には市場に比べて良くなかったという事なのだろう(よくある事だが)。

3月にあった主な出来事

  • 米銀の破綻に端を発した金融システム不安

2023年3月には予期せずにシリコンバレー銀行が破綻し、それを契機としてその他米銀が破綻したり、クレディ・スイスがUBSに買収されるなど米国だけでなく世界全体で金融システムに関する懸念が台頭した。自分も当初は

シリコンバレー銀行破綻と自分所有の米国銀行株雑感(2023/3)

続く米銀破綻の状況整理と自分所有の米国銀行株雑感(2023/3)

米銀破綻後約1週間の市場と自分の米銀株の動き(2023/3)

と整理していたのだが、細かい動きが多い上に複数の要素が相互に関連したりして銀行株がどう反応したかがまとめづらかったので、しばらく情報はまとめなかった。

ただ3月最終週には米銀株も含めた米国株式市場もやや落ち着いた感はあり、まだ不安はあるものの一時懸念した銀行株が連鎖的に大暴落するという事態は避けられているようだ。4月半ばに発表される米銀株の四半期決算で今後も含めた銀行株の状況がはっきりすることを期待したい。

  • 方向感の定まらない経済指標

3月に発表された経済指標では

2023年3月発表の米消費者物価指数と市場(2023/3)

2023年3月発表の米総合PMIと市場(2023/3)

2023年3月発表の米個人消費支出価格指数と市場(2023/4)

について整理したのだが、これ以外の経済指標も含めてインフレ圧力が未だ強いのか、米経済は減速に向かっているのかはまちまちの内容だった。それに加えて既述の米銀破綻などがあり、今後の米国経済について不透明感が更に増した気がする。

上述の様に米国経済についての不透明感が増す中でFOMC会合に基づく政策金利とパウエル議長の会見が注目されたのだが、0.25%の利上げは概ね予想通りだったものの今後の更なる利上げに含みを持たせるパウエル議長の会見となっていた。

米国経済の方向感が定まらない難しい状況の中では明確な方針を打ち出すのは危険性もあるので、まあ致し方のないところだろう。

3月は上述の様な点に目が行っていたのだが、気が付くと3月半ばには自分の所有銘柄エクソン・モービルも値を下げていた。調べてみると原油先物価格が下落しており、関係者は需給は概ね均衡しているとの見方であるが、利上げによる経済減速懸念からの原油需要減という市場の流れの模様(ちなみに4月になってOPECプラスの会合で予想外の減産があり、これを書いている現在は3月水準よりも高値で推移している)。

ポートフォリオ

2023年2月末と2023年3月末の自分の米国株ポートフォリオは以下の通り。

【2023年2月28日】

【2023年3月31日】

2023年3月に10%を超える上下動のあった銘柄は以下の2銘柄。

ケマーズ(CC):12.4%下落

ゼネラル・エレクトリック(GE):12.9%上昇

意外にも10%を超える上下動のあった銘柄は2銘柄。所有している米銀株のJPモルガン・チェース(JPM)は9.1%下落、シティグループ(C)は7.5%下落とそれなりに大きい下落ではあったが思った程では無く、先ほど述べたエクソン・モービル(XOM)も結果的には0.2%下落でほぼ変わらず。3月最終週に市場全体が上向きになったのに助けられたようだ。

所有25銘柄中5%を超える上下動のあった銘柄も上記2つを含めて10銘柄で、月中に大きく下がったことを考えると月間では思ったよりも上下動が少なくて、自分の印象と結果が異なる月であった。

全体では所有25銘柄12銘柄が前月比上昇で13銘柄が下落とほぼ半々。ポートフォリオ全体では1.07万ドル、割合にすると0.95%の減少となり、米国市場がいずれも上昇で終えていたのに比べるとやはり見劣りがする。

それでも自分のポートフォリオで割合の多いシティグループが振るわなかったことを考えるとドルベースではそれ程悪くなかった月であったと言える。


為替

先月終値:2023年2月28日1ドル=136.37円

今月終値:2023年3月31日1ドル=132.79円

2023年3月のドル円為替レートは前月に比べて1ドルあたり3.58円、割合で言うと2.63%のドル安。

冒頭の円ベース資産の減少(約5.4%)がドルベース米国株資産の減少(0.95%)に比べて大きくなっているのは、配当金から生活費に100万円充当したことに加えてこの為替変動が影響している。

今後の米国の政策金利がまちまちな経済指標や米銀破綻を受けて不透明さを増しているのに加えて、4月から日銀の総裁が植田氏に代わる事で日米金利差がどうなるのかによって為替レートは大きく変動する可能性もある。


まとめ

累計投資:80,000,000円(今月追加投入なし)

米国株:146,124,780円

外貨MMF:45,258円

USドル:1,797,245円

日本円:431,542円

資産:148,398,825円

累計損益(累計投資と資産より):68,398,825円/85.5%

累計引落額:8,500,000円(今月引落し100万円)

2023年3月は自分の印象と実際の資産結果が思いのほか異なっていた月。印象では円ベースでは1000万円を超えてもおかしくない月だったのだが(実際に月中では1500万円近く減っていた時もある)、実際には850万円程度でドルベースの米国株資産に至っては約1万ドルの減少でおさまっていた。これは3月最終週に市場が上向いたことと、ドル円為替が思っていたよりも前月に比べてドル安となっていたため。

それでも市場に比べると米国株式市場はいずれも上昇(これも意外)していたのに比べると見劣りがする。やはり自分のポートフォリオでシティ、エクソンの占める割合が大きいのが今月自分の資産が市場に及ばなかった原因となってしまった。

気になる4月は経済指標も相変わらず市場の動きに影響を与えるだろうが、それに加えて4月半ばから本格化する四半期決算の動向も市場を左右しそうな気がする。4月の発表は主に1~3月期であり、特に銀行株は3月の米銀破綻に関連した具体的な情報を提供するだろう。4月にはFOMC会合は無い(次回は5月2、3日)が、企業決算の状況はFRBの政策決定に影響を及ぼすだろうから、いつも以上に各企業の四半期決算には注意しておきたい。

1月、2月と続いた円ベース資産1.5億円台を割ってしまった3月だが、4月の四半期決算を無難に乗り切り1.5億円回復とは言わないまでも何とか3月から大幅に資産が減少する事態には陥らないで欲しいものだ。

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