米銀破綻が複数あった2023年3月の自分所有の米銀株の動き

はじめに

米国の中堅銀行が複数破綻して銀行システム全体に不安が広がり、スイスのクレディ・スイスもUBSに買収されるなど銀行株・業界に色々な出来事があった2023年3月が終わった。

米銀が相次いで破綻した頃は今後銀行株がどうなるか大きく懸念したのだが、3月の最終週の銀行株は無難に乗り切った印象がある。

そこで実際に自分が所有している米銀株であるJPモルガン・チェース(JPM)とシティグループ(C)の2023年3月のパフォーマンスはどうだったのかについて確認しておくことにする。


2023年3月の自分所有米銀株の動き

JPモルガン・チェース(JPM)

2023年2月末終値:143.35ドル

2023年3月末終値:130.31ドル

2023年3月のパフォーマンス:9.01%下落

シティグループ(C)

2023年2月末終値:50.69ドル

2023年3月末終値:47.89ドル

2023年3月のパフォーマンス:7.50%下落


まとめ

2023年3月の市場(S&P 500)は

2023年2月末終値:3,970.15

2023年3月末終値:4,109.31

2023年3月のパフォーマンス:3.51%上昇

と意外にも3.5%上昇しているのに対し、やはり自分の所有銀行株であるJPモルガンは9%、シティは7.5%それぞれ下落という結果となっていた。

ただし上述のチャートを見て分かる通り、2023年3月の半ばに銀行株が大幅に下がって翌週も冴えない動きだったのだが、冒頭の通り3月最終週は銀行株は市場と同様に上昇基調となり、ややマイナス幅を減じて終わっている。

2023年3月24日(金)にJPモルガンは前月比12.86%下落、シティグループは前月比14.95%下落していたことを考えると3月という区切りで見れば悪くない月末を迎えたと個人的には思える。

3月後半は気が滅入る可能性が高いので意識的に株価以外の銀行関連情報をシャットダウンしていたのだが、25日(土)に当局が緊急融資制度の拡充など一段の銀行支援策を検討していると報じられたり、27日(木)には米地銀ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズ(FCNCA)によるシリコンバレー銀行(SVB)の買収を発表したりといったニュースに加えて、発表された経済指標も割とポジティブな内容だったことで市場全体が上昇したのに銀行株も引っ張られたのだろう。

ただ個人的には銀行株に関する不安は完全に解消してはいない。4月半ばの2023年第1四半期決算発表(JPモルガン、シティ共に4月14日(金))の具体的な内容でこの不安を払拭してくれるといいのだが、内容によっては更に不安が深刻化する可能性もある。何とか四半期決算を上手く乗り切って欲しいものだ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメントの入力は終了しました。