【円ベース資産1.3億円割れ】2021年11月末米国株資産

投資開始からの期間

2001年7月から数えて245ヶ月目(20年5ヶ月目)。


資産動向考察

2021年11月末の円ベース資産は以下の通り。

2021年11月末の資産は10月末に比べて7,738,500円の減少。2021年11月は後述するオミクロン変異株の出現などがあったので個人的には致し方ない感が強い。

11月の市場推移

【ダウ工業平均】

10月末終値:35,819.56

11月末終値:34,483.72

10月/11月終値差異:3.73%下落

【S&P 500】

10月末終値:4,605.38

11月末終値:4,567.00

10月/11月終値差異:0.83%下落

【NASDAQ】

10月末終値:15,498.39

11月末終値:15,537.69

10月/11月終値差異:0.25%上昇

2021年11月の米国主要3市場はダウ工業平均が3.73%下落、S&P 500が0.83%下落、NASDAQが0.25%上昇とまちまちの結果となった。これは主に大型ハイテク株の占める割合の違いによるところだろう。26日の大幅下落はオミクロン変異株の検出、その後いったん反発したものの11月30日、そして11月ではないが12月1日にも大きく下落している。

11月にあった主な出来事

  • オミクロン変異株の出現

やはり11月の出来事で一番大きいのはオミクロン変異株の出現だろう。24日までも欧州でのCOVID-19拡大により下げ基調であったのだが、オミクロン変異株の出現により急落し下落基調に拍車をかける結果となっている。

出現からしばらく経った現在でもオミクロン変異株についての感染力、重症化率等は明らかになっていない部分が多いため今後どうなるのかは分からないのだが、オミクロン変異株に関連する新しいニュースで市場が神経質な動きをすることは間違いないだろう。

  • COVID-19の拡大(特に欧州での)

先月10月末のまとめ時点では主な出来事からCOVID-19を省いていたのだが、実際には10月下旬からCOVID-19が再び拡大傾向となっており11月にはその拡大が特に欧州でより顕著になった。実際に11月19日にはオーストリアがロックダウンを発表し、その他の欧州各国もロックダウン(条件付きも有り)を発表・検討しており、これを書いている12月初旬でも拡大傾向は続いている。

  • 原油価格と石油備蓄放出

11月頭のOPECプラスは供給拡大はせず従来の計画を維持し、上記COVID-19の拡大にも関わらずニューヨーク原油先物価格は月半ばまでは1バレル=80ドルを超える高止まり。

その状況を打破するために

コロナ再拡大と石油備蓄放出と自分の資産(2021/11)

石油備蓄放出合意、が原油先物価格は下らず(2021/11/24)

と石油備蓄放出の要請と合意が11月に起こった。ただいずれも上のチャートを見ての通り影響は限定的。しかしその後のオミクロン変異株の出現で一気に10%以上値を下げてその状態が概ね続いている。ちなみに12月のOPECプラス会合でも従来の計画を維持するとしており、今後の原油先物価格がどうなるかは不透明。

  • パウエルFRB議長の再任

個人的にはパウエル議長の再任はそれ程市場に影響がないと思っていたのだが、実際には

パウエルFRB議長再任に伴う米市場の影響(2021/11/23)

で書いた様に米国債の金利上昇、ドル円為替のドル高という影響があった。パウエル議長が再任されていなければ金融政策の継続性という点から違う結果が出た可能性もある。

  • 続くインフレ懸念

11月発表の前月消費者物価の予想外の上昇もありインフレの懸念は続いているが、COVID-19、オミクロン変異株、原油高などの要素が複雑に絡みあって、FRBが政策金利を利上げする時期の憶測が度々変わり、それに応じて市場や国債金利もまた動くという状況。12月10日に発表される11月の消費者物価指数がどうなるかに注目。

ポートフォリオ

2021年10月末と2021年11月末の自分のポートフォリオは以下の通り。

【2021年10月29日】

【2021年11月30日】

2021年11月に10%を超える上下動のあった銘柄は意外にもウォルト・ディズニー(DIS)の14.3%マイナスのみ。もっと10%を超える下落銘柄があると思っていたのだが。

ただ所有23銘柄中上昇が4銘柄、下落が19銘柄で、ドルベースでの11月の自分のポートフォリオは10月に比べて約8.3万ドルの減少、割合にするとマイナス7%超という結果になっている。

確認してみると、資産額の多いシティグループ(C:マイナス7.9%)、AT&T(T:マイナス9.6%)、ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY:マイナス8.2%)、エクソン・モービル(XOM:マイナス7.2%)の1~4番手がいずれも5%超の下落となっていた。投資額の大きい銘柄の下落幅が大きいのでは仕方がない。

中でもAT&Tは前月10月も6.5%マイナスで続落傾向が止まらない。本当にこのままバイアンドホールドでいいのだろうか。


為替

先月終値:2021年10月29日1ドル=114.00円

今月終値:2021年11月30日1ドル=113.13円

2021年11月は1ドルあたり0.87円、割合で言うと0.76%のドル安となり3ヶ月続いたドル高が途切れたことになる。ただ月中には115円を超えるドル高まで進んだのだが、オミクロン変異株の出現に伴いリスク回避で円が買われて月末ベースではドル安になった点は覚えておく必要があるだろう。


まとめ

累計投資:80,000,000円(今月追加投入なし)

米国株:127,601,988円

外貨MMF:38,015円

USドル:1,079,015円

日本円:406,623円

資産:129,125,641円

累計損益(累計投資と資産より):49,125,641円/61.4%

累計引落額:4,000,000円(今月引落1,000,000円)

2021年11月は円ベース、ドルベース資産とも大幅に減少。円ベースでは5.7%の減少となり、前月比5%を超えるマイナスとなったのは2020年9月の9.7%減少以来。また2021年3月から続いた1.3億円越えが8ヶ月で終了してしまった。11月は配当金を生活費に100万円充当しているので、それが無ければギリギリ1.3億円は維持できていたのだがまあ仕方がない。

先月のまとめ時には

「11月には恒大集団の債務不履行や米債務上限問題が再燃する可能性や、欧州でのCOVID-19再拡大(米は横ばい)、FRBの米国債で毎月100億ドル、住宅ローン担保証券で毎月50億ドルの買入れ縮小(テーパリング)開始、インフレに伴う各種コスト高などの影響が懸念されるので正直あまり期待できそうにない。」

などと書いていたのだが、恒大集団、米債務上限問題はあまり市場に影響せず、FRBのテーパリングも織り込み済みで影響は軽微。結果的にオミクロン変異株を含むCOVID-19が市場に大きな影響を与えた月となった。

これを書いている時点で1週が過ぎたが12月はどうなるか。市場に影響を与えそうなのは11月には影響がなかった恒大集団、米債務上限問題そして11月に続いてCOVID-19及びオミクロン変異株、消費者物価指数(インフレ)など。またロシアとウクライナの地政学リスクや北京オリンピックの外交ボイコットに対する中国の措置なども気に掛かる。

12月は上記の様に市場に影響を与えそうな出来事が多く、それが相互に絡んでいる部分もあるのでどうなるのか想像しにくい。ただ一番大きいのはやはりCOVID-19関連なのだろう。COVID-19の状況が落ち着かなければ下落が続くだろうし、落ち着けばもしかすると上昇する可能性もあるのでは、と期待込みで思ったりもするのだがさてどうなることやら。何とか1.2億円台は維持して2021年を終わりたいのだがなあ。

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