はじめに(3/3まで追記あり)
昨日2020年2月24日の米国市場はタイトルの通り大幅な下落。
ダウ工業平均が1,031.6ドル、3.56%のマイナス、S&P 500が111.86ポイント、3.35%のマイナス、ナスダックが355.31ポイント、3.71%のマイナスとなっていた。これを受けて自分の米国株資産も
43,389ドル、3.38%のマイナスと、2018年10月、12月に経験した暴落と同じか、それよりも酷い印象がある。
自分の気持ちを落ち着かせるために、2018年の暴落時にも何回かまとめたこういった急落時の際の自分のスタンスを今回もまとめておくことにする。以下は参考として過去に書いたもの。
バイアンドホールド/長期投資と最近の米国株資産減少/配当状況雑感
バイアンドホールド/長期投資での資産合計1億円割れ(2018年)
2018年と今回2020年2月の資産大幅減の比較
前回と今回の状況の比較を簡単にしてみる。
下落の背景
2018年:米中貿易摩擦、米国金利上昇、企業業績不安、弱気相場
2020年:コロナウイルス、逆イールド、景気後退懸念
ざっくりとまとめると以上の様なキーワードが大幅な下落の要因だったように思われる。したがって2018年の急落時を元に今回の急落がどうなるかを推測するのは的外れだろう。
個人資産の下落幅
以下当時のデータを元に。円ベースのマイナスは楽天証券のデータ更新タイミングや為替などがあるため参考程度に。
2018年10月:
ドルベースでは10日が29,650.06(2.58%)、11日が34,000.88(3.03%)、合計で63,650.94ドルのマイナス。
2018年12月24日:
ドルベースの資産は画像を取っていないので円ベース。5,759,015円のマイナス。この日は月中とはいえ、2016年10月以来2年以上振りに資産が1億円を切ってしまった。
2020年2月24日:
43,389.65(3.38%)のマイナス。円ベースは多分昨日が日本の祝日だったため、金曜日を起点とした2日分のマイナスとなっている気がする。
と1日の下落幅では昨日24日の方がドルベースの金額、下落率ともに2018年10月より悪い。ドルベースでは2018年12月24日と同じぐらいなのか。ただし、2018年10月の場合は2日下落が続いたので、その合計よりは今回はマシという事になる。
恐らくこの2018年10月10、11日、12月24日、そして2020年2月24日が一日(2018年10月は2日だが)での資産下落額ワースト3ということだろう。もしかすると下落率で言えば、世界金融危機の際にこれを超えていた可能性はあるが、当時は投資額が現在より少なかったので精神的ダメージは金額が多い2018年以降の方が大きい。
今後の対応案
こういった状況を踏まえて自分の投資をどうするか。
2018年10月の暴落時にまとめたブログ中の「バイアンドホールド/長期投資観点での対応」
- 暴落時に売却
- 暴落時に購入
- 何もしない
の三択を再度見直してみたが、2018年当時から1年と少し経った現在でも自分の中では取り得る手段としては変わっていなかった。もしかすると他に取るべき施策があり、自分が気が付いていないだけなのかもしれないが。今回も「何もしない」、つまりいつもの長期投資/バイアンドホールドのスタンスは崩さないというのが現時点での考え。
2018年時と今回とでは上に述べたように下落の背景が異なるのだが、結論としては同じになってしまった。ただ、あくまで再度見直した結果であって、前回の暴落時の選択をそのまま適用するわけではない点に注意。この判断が上手く行くかどうか。
まとめ
直近の1日、2日で資産が急減した際にまとめたことを見直しながら、今回の暴落への対応を整理してみた。基本的なスタンスは変わらない、というのが現時点での結論。
ただし、自分の選択に自信を持っている訳ではないので、こういった具合に資産が大きく減少すると色々ネガティブなことを考えてしまうのもまた事実。今回の急落に際して、どうやって自分がネガティブな思考にならないようにするためには、良い点を考えるのが個人的な平穏を保つ上では有効だと思う。
例えば、
- 1日で資産は大きく減少したが、前月比で見れば過去にも経験してきた許容範囲
- 資産が減少はしたが、現時点で配当が減配や無配になったわけではない(今後は分からないが…)
- これから下がったとしても、今までの投資額7,800万円を割り込むにはまだ余裕がある
- 株価が下がっているので、次回定期購入タイミングの来月2020年3月には株数を多く購入できる可能性が高い
など。なるべく前向きな点を考えるようにして、下手な考えで動くことが無いようにしたいものだ。
2020年2月25日米国市場閉場後の追記
上記の様な文章を2020年2月25日に書いたわけだが、その後の米国市場がどうなったかというと、
更に追加で4万ドル近くの下落。2日合計で82,870.14ドル。1ドル=110円とすると9,115,715円が2日で減少したことになる。昨日は何とか前向きな気持ちになるよう書いてみたが、やはり気持ちは揺らいでしまう。
本日も頑張って過去のもっと酷い経験を思い出して、それよりはまだマシと考えるようにしてみよう。
月中ではあるが、現時点での円ベースの資産は、
1億3,344万1,723円。前月比でみると5.0%のマイナス。直近でこれより酷かった月を確認してみると、
と結構あったことが分かる。今月は(月末ではないが)まだ前月比マイナス1000万円にはなっていないのだが、2018年10月と12月はひと月の減少額が1000万円を超えていた(2018年3月もほぼ1000万円減)。
そんなことを経験しながらも、2018年10月と12月を除いてはあまり記憶にないのが現在。喉元過ぎれば熱さを忘れるとはよく言ったものだ。
今回も上記の様にしばらく経てば思い出すのに苦労する位になって欲しいところ。
2月27日米国市場後追記
26日は多少下げ幅が収まったのだが、27日は
1日で5万ドル超のマイナス。これは1日の金額ベース下落では過去最悪ではないだろうか。これで6日連続下落となった訳だが、こうなるとどこまで下げが続くのか他人事の気分になりつつある。28日米国市場も下がるのだろうなあ。
2月28日米国市場後追記
28日もやはり下落したのだが、ダウが一時1000ドル超のマイナスになったことを思えば、よくこれでおさまってくれた。
とはいえ、この下落金額だと思ったよりも少ないと思ってしまう自分が怖い。通常であれば1日で1万ドル超、200万円超のマイナスはかなりの下落であるのだから。
3月2日米国市場後追記
いつ来るかいつ来るかと思っていたが、ようやく反発。ダウ工業平均の上昇率と同じく5.09%資産増加していた。先週末の米連邦準備理事会(FRB)パウエル議長の声明が奏功したようだ。
これで多少落ち着いてくれるのか、それともまだまだ落ち着かない相場が続くのか不安だが、また大きな変化があれば別途まとめるとしていったんこの追記はここで止めておくことにしよう。