【米国利下げと米中貿易摩擦の影響大】2019年8月末米国株資産

投資開始からの期間

2001年7月から数えて218ヶ月目(18年2ヶ月目)。


資産動向考察

2019年8月末の円ベース資産は以下の様になった。

2019年8月末は7月末に比べて約680万円の減少。2ヶ月続いた上昇から一転して大きく下落ということになってしまった。ただ、2019年8月は米中貿易交渉に伴う色々な事柄が発生したので、ある意味仕方がないところだろう。

自分の資産は対中追加関税が発動された2019年5月の下落割合とほぼ同程度。月中にはマイナス幅が1000万円を超えた日があったことも考えると、よくマイナスの幅を縮小してくれたものだと思う。ただし、9月にまた追加関税が発動されてその結果がどの程度なのかがまだ分からないのだが…。

以下はダウ工業平均の2019年8月のチャート。

上下動が激しく落ち着かない月だったことが良く分かる。ただ、ダウ工業平均は月初、月末だけ見るとその差はそれほどでもなかったようだ。

2019年8月に市場に影響を与えた主な出来事は以下の通り。上旬中旬にそれぞれの時点での状況をまとめているのでここではざっくりと。またこれを書いている時点で9月なので一部9月の情報あり。

81日:

■米国政府が3000億ドル相当の中国製品に対し10%の制裁関税を課すと発表。2019年91日に発動する予定

82日:

■トランプ米大統領が1日、3000億ドル相当の中国製品に対して来月から10%の制裁関税を課す意向を発表したことを受けて、中国政府は2日、脅しには屈しないと表明、報復措置に出る可能性を警告

85日:

■中国人民銀行(中央銀行)は人民元相場を妥当でバランスの取れた水準で維持することができると確信していると言明。為替市場の安定運営と期待を確実にするため、短期的な投機に対し必要かつ的を絞った措置を講じると表明した。中国人民元は1ドル=7.0352元で5日の通常取引を終了。これは20083月以来の安値。1ドル=7元を超える元安は2008年以来初めて

米財務省は1994年以来初めて中国を為替操作国に認定

86日:

■中国商務省は6日、中国企業が米国の農産品の輸入を停止したことを明らかにした

■中国人民銀行(中銀)は6日、対ドル基準値を1ドル=6.9683元と市場予想よりも元高水準に設定。これを受けて中国当局は元安定化に向け動いたと市場には認識される

87日:

■トランプ米大統領は、米国の競争力を高めるために連邦準備理事会(FRB)は「より大きな幅で、より速いペースで」利下げする必要があるとの考えを示した

日本のお盆の期間は目立った出来事は無し(自分が情報を見落とした可能性もある)

8月23日:

■中国は合計750億ドル相当の米国製品に追加関税を課すと発表。トランプ米大統領が発動を計画する対中関税第4弾に対する報復措置

■トランプ大統領は、これまでに課している2500億ドル相当の中国製品に対する関税を現在の25%から30%に引き上げると表明。10月1日から適用する。さらに中国製品3000億ドルに課す追加関税第4弾の税率も10%から15%に引き上げるとした

9月1日:

■米トランプ政権による対中制裁関税「第4弾」が発動。1250億ドル相当以上の中国からの輸入品を対象に15%の追加関税を課す

■中国は報復措置として、米国から輸入する750億ドル相当の製品の一部に追加関税を課す。計5078品目のうち、9月1日付で1717品目に5~10%の追加関税を課す。残りは12月15日に発動

9月2日:

■中国が米国の追加関税に対し、世界貿易機関(WTO)に提訴すると発表

ひと月の間にこれ程様々な出来事があれば、市場の上下も激しくなるよなあ。

自分の7月末と8月末のポートフォリオは以下の通り。

2019年7月31日】

2019年8月30日】

今月は自分の所有が多い銘柄ではシティグループ(C)、エクソン・モービル(XOM)の下げが目立つ。

一方でボーイング(BA)、ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY)、AT&T(T)は意外なことにこの困難な月をプラスで乗り越えていた。

また合併報道のあったアルトリア・グループ(MO)とフィリップ・モリス(PM)の下げも大きい。

詳細を見てみると、シティグループが(71.16 – 64.35)×5,750=39,157.5ドルのマイナスと今月のマイナスの主要因はシティの下落だったと言える。問題はこのシティ株が下落した要因である米利下げがまだどうなるか分からず、9月以降もシティの株価に影響を及ぼすであろうこと。


為替

先月終値:2019年7月31日 1ドル=108.75円

今月終値:2019年831 1ドル=106.31

1ドルあたり2.44円、割合で言うと2.24%のドル安。5月から3ヶ月の間月末終値ベースではいずれも108円台だったのだが、大幅なドル安になってしまった。既述の様に米国の利下げ問題や中国の元安などを受けて円高になったのだろう。


まとめ

累計投資:76,000,000円(今月追加投入なし

米国株:117,735,583

外貨MMF:35,452

USドル:700,804

日本円:51,022

資産:118,522,861

累計損益(累計投資と資産より):42,522,861/56.0%

2019年8月は、7月のまとめで懸念していた通り(書いたのは8月に入ってからなので予想が当たったという事ではない)に米国利下げと米中貿易摩擦に振り回された月だったと言える。

ただし、先月比マイナス約680万円はシティグループ(C)の下落と為替が2%ドル安に振れたことがほとんどだった。上にも述べた様に保有株数の多いブリストル・マイヤーズやAT&Tが意外にも堅調であったのにも助けられたと言える。以下の様に一時期マイナスが1,000万円を超えた

ことを思えばよく持ち直してくれたと言えるだろう。

ブリストルはトランプ政権の医薬品に対する今後の姿勢、具体的な施策がどうなるかという点などで安心はできない。

AT&Tは1年以上振りに取得価額比でプラスに転じている。このまま堅調に推移してくれると非常にありがたい。何と言っても自分のポートフォリオに占める割合が2番目に大きいので、このAT&T株が上昇してくれると、自分の累計損益の金額/割合が大きくなる。

2019年9月も米国の利下げと米中貿易摩擦が大きな影響を及ぼし、不安定な動きが続くのだろう。そんな状況の中で2019年9月は自分の定期的な米国株購入月。どの銘柄を追加購入するか非常に判断が難しい月になりそうだ。

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