投資開始からの期間
2001年7月から数えて240ヶ月目(19年12ヶ月目)。
資産動向考察
2021年6月末の円ベース資産は以下の通り。
2021年6月の資産は円ベースで前月比約630万円の減少。先月5月の増分を上回るマイナスとなってしまい、残念ながら1億4000万円台を維持することは出来なかった。
後述する様に2021年6月は市場全体も冴えなかったのでこの結果は致し方あるまい。
6月の市場推移
【ダウ工業平均】
【S&P 500】
ダウ工業平均は6月上旬はほぼ変わらずで、中旬に下落、そして下旬に回復して前月とほぼ変わらず。S&P 500はダウ工業平均とはやや異なり6月半ばまではそこそこ上昇したが、半ばから下落、下旬はダウ工業平均と同じ様に上昇して、前月よりは上昇して終えている。
2021年6月は割とダウ工業平均とS&P 500の違いが顕著に出た月であった様に思う。自分のポートフォリオはどちらかというとダウ工業平均に近い動きではあるが、現在はIT銘柄がほとんどないこともあり(2000年代は結構あったが現金買収などで無くなってしまった)、前述の様に6月は結構なマイナスで終えている。
6月にあった主な出来事
- 米国債の長短金利差が縮小
2021年6月の米10年債と2年債長短金利差と所有米銀行株価
としてまとめたが、6月はこの金利差の縮小傾向が顕著になったため、その利ざやが利益の一つとなっている手持ち米銀行株が下落してしまった。この傾向がいつまで続くのか、あるいは長短金利差が縮小しても銀行株が下がらない状況になるのは何時の事になるのかが、現在の大きな懸念材料。
- 2021年第2四半期の銀行株決算にはあまり期待が出来なさそう
2021年6月16日のシティグループ(C)株3%超下落について
でまとめた通り、自分の所有銘柄であるシティグループは2021年第2四半期決算の内容が前年比で落ち込むことを示唆しており、前日には同じカンファレンスでやはり自分の所有銘柄であるJPモルガン・チェース(JPM)も第2四半期決算が前年比で落ち込むことを示唆したため、先に述べた長短金利差もあり、銀行株は大きく下落。この下落が7月に予定されている決算の悪材料をある程度吸収して、7月の決算発表時に大きく下落する様なことが無いと良いのだが。
- 2021年の米銀ストレステスト結果発表とそれに基づく各行の配当方針
2021年6月24日のFRB米銀ストレステスト結果発表まとめ
2021年米銀ストレステスト後の米銀株価の動き(2021/6)
ストレステスト結果を受けての米銀配当について(2021/6)
上記でまとめた2021年の米銀ストレステストの結果だが、結果が出る前は正直期待半分、不安半分だった。
そしてまずFRBからの発表がされた際には対象の全銀行がストレステストをパスし、2020年のストレステスト結果で課された自社株買い、配当の制限が解除されると分かってホッとすると共に銀行株上昇の期待が高まった。
しかし、上に挙げた様にストレステスト結果を受けた米銀株は期待ほどには上がらず、配当増(シティは据え置きかもしれない)の発表を受けても株価は上昇するどころか下落。
これはストレステスト結果よりも、先に挙げた米国債の長短金利差が縮小傾向にある事が要因だった様に思われる。なまじ2021年のストレステストを無難にパスして期待が高まっただけに、米銀株が上昇しなかったのは結構ショック。
- 続くインフレ懸念
先月2021年5月に比べると、各種報道でその日の米市場の動き(概ね下落)を伝える際に「インフレ懸念による下落」といったヘッドラインは6月下旬に市場が上昇基調だったこともあり回数としては減った様に思うが、その懸念が払拭された訳ではない。
所有銘柄の株価で米インフレが現実化してきた実感(2021/6)
でも書いた様に原材料等の上昇に伴い価格に転化する動きも出てきたし
2021年7月のOPECプラス会合はまとまらず会議延期/延長
で触れた原油先物価格の上昇も気に掛かる。2021年7月は米国での4~6月決算が本格化するので、その内容次第ではインフレ懸念が再び取り沙汰される可能性もあるのはないだろうか。
ポートフォリオ
2021年5月末と2021年6月末の自分のポートフォリオは以下の通り。
【2021年5月28日】
【2021年6月30日】
2021年6月に10%以上の上下動があった銘柄はシティグループのみ。
シティグループ(C):5月末株価@78.71ドル ⇒ 6月末株価@70.75ドル。10.11%下落
2021年6月は自分の所有23銘柄中下落が18銘柄、残りの5銘柄もほぼ変わらず程度で5%以上上昇したのはエクソン・モービル(XOM)のみ(8.06%上昇)。
ドルベース資産は前月比55,430ドル、割合では4.25%のマイナスで上のシティグループ(C)が前月比45,770ドル減少しているのが大きい。
為替
先月終値:2021年5月31日1ドル=109.54円
今月終値:2021年6月30日1ドル=111.10円
1ドルあたり1.56円、割合で言うと1.42%のドル高。先月5月末は
「これ位の水準で為替レートが安定してくれるといいのだが。」
と書いたのだが、110円台を突破し月末終値は111円台までドル高となっている。2020年12月末の為替レートが1ドル=103.21円だったので、僅か半年で7.89円、7.64%もドル高になった事になる。配当金生活が始まった今は、このドル高傾向が続いてくれると有難い。
まとめ
累計投資:80,000,000円(今月追加投入なし)
米国株:136,412,059円
外貨MMF:36,991円
USドル:1,532,190円
日本円:155,723円
資産:138,136,963円
累計損益(累計投資と資産より):58,136,963/72.7%
累計引落額:2,000,000円(今月引落なし)
2021年3月も1億4000万円を超えたが翌月4月はそれを維持できなかったように、今回2021年6月も5月の1億4000万円台を維持できなかった。1億4000万円の維持がなかなか出来ない。
こうして書きながら振り返ってみると2021年6月は銀行株に関する出来事が多かった様に思われる。それも悪い方に働いてしまったため所有数の多いシティグループが2021年5月とは逆に足を引っ張る形になってしまった。
「シティ株の上昇はインフレ懸念に絡む長期金利の動向に拠る所が大きいので、2021年5月という区切りではたまたま10%超の上昇となっただけで、今後どうなるかはまだ不透明だと個人的には思っているので注意が必要だろう。
6月は下旬に米銀ストレステストの結果が公表されるので、その結果が自分の所有米銀株(特にシティグループ)に良い影響を及ぼすことを期待したいのだがどうなるか。落ち着いた月となって欲しいものだがなあ。」
と書いていたのだが、前段の悪い方の懸念が現実となってしまい、後段のストレステスト結果は大きな上昇のきっかけとはならなかった。
7月は4~6月期の決算発表が本格化するのだが、先に述べた様に銀行株の決算が芳しくないことが予想されることや、インフレ懸念が決算により明確に反映される可能性もあるので、正直あまり芳しくない月になりそうな気がする。現在の株価がある程度その辺りの事情を反映した株価であって、決算発表で大きく下落するようなことが無いといのだが。