2021年6月24日のFRB米銀ストレステスト結果発表まとめ

はじめに

今月2021年6月は昨日米市場閉場後までのところ

2021年6月の米10年債と2年債長短金利差と所有米銀行株価

で書いた様に米10年債と2年債の金利差が縮小したこともあって、手持ちの米銀株、特に投資額の大きいシティグループ(C)株が500万円を超えるマイナスとなっているはず。それでも一時よりはマイナス幅が狭まってはいるのだが。

そんな状況の中、現地時間の昨日6月24日の米国市場閉場後に、2021年の米銀ストレステストの結果が発表された。

結果は「Dodd-Frank Act Stress Test 2021: Supervisory Stress Test Results」というタイトルで表紙等含めて84ページに及ぶので詳細は避けることにし、まずはFRBの発表を確認して2021年の米銀ストレステストの概要を把握することにする。


2021年6月24日のFRBの米銀ストレステストに関するニュースリリース

以下はFRBのサイトより引用・抜粋。

  • Federal Reserve Board releases results of annual bank stress tests, which show that large banks continue to have strong capital levels and could continue lending to households and businesses during a severe recession
    連邦準備制度理事会は年次の銀行ストレステストの結果を発表しました。大手銀行は引き続き強い資本水準を持ち、深刻な不況時に家計や企業に融資を続けられることを示しています
  • “Over the past year, the Federal Reserve has run three stress tests with several different hypothetical recessions and all have confirmed that the banking system is strongly positioned to support the ongoing recovery,” said Vice Chair for Supervision Randal K. Quarles.
    Randal K. Quarles監査副議長は、「過去1年間に連邦準備制度理事会はいくつかの異なる仮想不況で3回のストレステストを実施し、銀行システムが継続的な回復をサポートする強力な立場にあることを確認した」と述べた
  • All 23 large banks tested remained well above their risk-based minimum capital requirements and as laid out previously by the Board, the additional restrictions put in place during the COVID event will end. All large banks will be subject to the normal restrictions of the Board’s stress capital buffer, or SCB, framework.
    テストされた23の大手銀行はすべて、リスクベースの最低自己資本要件をはるかに上回っており、FRBが以前に定めたようにCOVIDイベント中に実施された追加の制限は終了します。すべての大手銀行は、FRBの通常のストレス資本バッファー(SCB)フレームワーク制限の対象となります
  • This year’s hypothetical scenario includes a severe global recession with substantial stress in commercial real estate and corporate debt markets. The unemployment rate rises by 4 percentage points to a peak of 10-3/4 percent. Gross domestic product falls 4 percent from the fourth quarter of 2020 through the third quarter of 2022. And asset prices decline sharply, with a 55 percent decline in equity prices.
    今年の仮想シナリオは商業用不動産と企業の債券市場に大きなストレスを伴う深刻な世界的不況が含んでいます。失業率は4パーセントポイント上昇し、ピークは10.75パーセントになります。国内総生産は2020年の第4四半期から2022年の第3四半期にかけて4%下落します。資産価格は急激に下落し株価は55%下落します
  • Under that scenario, the 23 large banks would collectively lose more than $470 billion, with nearly $160 billion losses from commercial real estate and corporate loans. However, their capital ratios would decline to 10.6 percent, still more than double their minimum requirements.
    そのシナリオでは、23の大手銀行は合計で4700億ドル以上を失い商業用不動産と企業ローンから約1600億ドルの損失が発生します。自己資本比率は10.6%に低下しますが、それでも最小要件の2倍以上になります

まとめ

今回のストレステストの結果では「COVIDイベント中に実施された追加の制限は終了します」がポイントだろう。具体的には自社株買いと配当金支払いの制限が解除されることになる。

配当支払いの制限が解除される事は実際に銀行株が増配するか、するにしてもどの程度かはまだ明らかではないが、昨年に完全リタイアをして配当金生活に入った自分にとっては大きい。

このストレステストの結果を受けて、銀行株が今月の下落から幾分なりとも回復してくれるといいのだがどうなるか。個別の銀行ごとのストレステストの情報開示によっては、総体として問題が無かったにしても、個別行では不安材料がある可能性もあるので注意は必要だろう。

ただまずは懸念であったストレステストが全体としては問題なかったという結果を良しと考えることにしよう。

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