米連邦航空局がボーイング737MAXの増産を凍結(2024/1)

はじめに

ここ最近は確定申告の準備や自分の所有銘柄の決算発表などで立て込んでいるのだが、そんな中で昨日1月25日(木)のボーイング株が

掲題の件もあって5%を超える大幅下落となっていた。ボーイング株は1月5日に事故を起こしたボーイング737MAX型機の影響で大きく下落しており、その事故関連の動きについては

ボーイング737MAXにまたトラブルが発生(2024/1)

1月5日のボーイング737MAXトラブル続報(2024/1)

1月5日のボーイング737MAXトラブル後初株価(2024/1)

2024年初めのボーイング737MAX事故続報(2024/1)

で1月17日ぐらいまでまとめているが、それ以降から掲題の件を中心に状況を整理しておく。


ボーイング737MAX9型機の事故続報(2024年1月17日以降)

主なニュースを引用・抜粋。

【2024年1月17日(水)】

  • 米連邦航空局(FAA)がボーイング737MAX9型機40機の検査が完了したと発表
    • 飛行を再開できるかどうかを決定する前に検査のデータを徹底的に見直す

【2024年1月18日(木)】

  • アラスカ航空が事故同型機の運航を20日(日)まで停止すると発表
  • アトラス・エアのボーイング747-8貨物機が深夜、出発直後にエンジン火災に見舞われマイアミに緊急着陸
    • FAAは、飛行後の検査でエンジン上部にソフトボール大の穴があったと発表
    • 米国家運輸安全委員会(NTSB)が調査を開始し、調査範囲を評価し決定するために情報を収集している

【2024年1月21日(日)】

  • FAAがボーイング737-900ERのドアプラグが適切に固定されているかどうかを点検するよう航空各社に勧告
    • 一部の運航会社が点検しボルトの問題を報告したため
    • 900ERはMAXの一部ではないが、ドアプラグのデザインが同じで航空会社が座席を増やす場合に非常ドアを追加できるようになっている

【2024年1月23日(火)】

  • ボーイングが737型機を製造しているシアトル地域の拠点で、25日(木)に1日、生産と納入業務を停止する品質停止を実施すると発表
    • 従業員は品質に関するワークショップに参加し、「一旦立ち止まり、我々が何をしているのか、どのように行っているのかを評価し、改善のための提案を行う」
    • 今後数週間にわたって他のすべてのボーイング商業用生産施設と製造現場も同様の措置を取る

【2024年1月24日(水)】

  • 航空追跡サイト「フライトレーダー24」のデータによると、中国南方航空向けの737MAX8型機がワシントン州シアトルのボーイング・フィールドを出発し、ホノルルに向かった。その後、最終目的地の中国に向かう見通し
    • 2019年3月に737MAX型機が中国での運航を停止して以降、約5年ぶり
  • (米国市場閉場後深夜)FAAが737MAXの生産拡大を禁じる
    • 今回のプロセスで明らかになった品質管理上の問題が解決されるまでは、ボーイング社からの生産拡大要請や737MAXの生産ライン増設の承認には応じない
    • つまり、ボーイング社は現在の月産ペースで生産を続けることはできるが、そのペースを上げることはできない
    • この制限がいつまで続くかの見積もりは示さず、ボーイング社が毎月生産できる飛行機の数も明示していない
    • 一方、運航停止となっている737MAX9型機は点検終了後に運航再開を認める

【2024年1月25日(木)】

  • B of A Securitiesが投資格付けをBuyからNeutral、目標株価を255ドルから225ドルに引き下げ
    • 2025年/2026年の生産、納入、FCFの目標達成を、今回の運航停止とFAAが義務付けた現行水準での生産率凍結によって阻まれる可能性が高い
  • アラスカ航空が運航停止中の737MAX9型機の最終点検を実施中で、検査は来週中にすべて完了する予定と発表

まとめ

以上1月17日以降の主にボーイング737MAX関連の動きについてまとめてみた。

期間中のボーイング株を見てみると

1月16日にウェルズ・ファーゴがボーイングの投資格付け/目標株価を引き下げて大きく下落して以降はやや落ち着いた動きだったのだが、FAAの737MAX増産禁止(現状ペースの生産は可能)により再び年初来最安値に近い株価まで落ち込んでしまった。

1月25日の動きは

午後はほぼフラットなので、1日で今回の悪材料を吸収してくれていると有難いのだが。

そして2024年1月31日(水)に予定されている決算発表では、B of A Securitiesが指摘している中期計画達成への懸念についての言及があるだろうが、増産禁止がいつ解除されるかの見通しも立っておらず、決算を受けて更に株価が下落する可能性が高い気がする。どれ程下落するのかは不明だが、心構えだけはしておくことにしよう。

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