はじめに
自分の所有銘柄であるボーイング(BA)は昨年12月半ばに
ここ最近のボーイング(BA)株の上昇について(2023/12)
と好調振りについてまとめていたのだが、年明け早々には
2024年米国市場開始日の意外な結果について(2024/1)
で簡単に触れた様にGoldman SachのUS conviction list(米確信リスト)からボーイング株が外されたため冴えない株価となり今後のボーイング株にやや不安を感じていた。
そんな中、掲題の通りまたボーイング737MAXにトラブルが発生してしまった。以下現時点での報道内容を元に状況を整理しておくことにする。
2024年1月5日、アラスカ航空のボーイング737MAX9型機が減圧事故で緊急着陸
以下はFlightradar24、ロイター通信の報道より引用・抜粋。
【事故の概要】
- 太平洋標準時の1月5日(金)午後5時6分にオレゴン州ポートランドを出発したアラスカ航空の1282便ボーイング737MAX9型機が出発直後に減圧に見舞われ、乗客171名と乗員6名とともに午後5時26分にポートランドに無事着陸
- 現時点では重傷者はなく、消防が現場で対応し軽傷の治療を行った
- SNSへの投稿では、機体の窓と側壁の一部が欠けており酸素マスクが展開されていた
- 同機は昨年10月にアラスカ航空に引き渡され11月に認証されている
【アラスカ航空】
- 今夜の1282便での出来事を受けて、当社は65機のボーイング737MAX9型機を一時的に運航停止にするという予防措置を講じることを決定した
- 各航空機は完全なメンテナンスと安全検査を経て運航に復帰する予定で数日以内に完了する予定
- 我々はボーイングや規制当局と協力して今夜何が起こったのかを把握しており、さらなる情報が入手でき次第最新情報を共有する
【ボーイング】
- 我々はアラスカ航空1282便の事故を認識している
- 我々はより多くの情報を収集するために取り組んでおり、航空会社の顧客と連絡を取っている
- ボーイングの技術チームが調査をサポートする用意がある
【国家運輸安全委員会(NTSB)及び連邦航空局(FAA)】
- アラスカ航空1282便の乗務員から与圧の問題が報告され、調査すると発表
まとめ
これを書いている1月6日(土)時点では具体的な原因は特定できておらず、この問題の影響範囲は不明。
2023年12月28日にFAAは、ボーイングが737MAXについて方向舵制御システムのボルトの緩みが生じている可能性を点検するよう各航空会社に要請していると発表し、その際737MAXを巡る状況を注意深く監視しており、さらなる問題が発見された場合には追加措置を検討するとしていた。原因によっては今回の事故がFAAの判断に影響を及ぼす可能性もある。
現時点の報道では人命が損なわれず重傷者も無かったのは幸いではあるが、737MAX型機に関しては2018年、2019年の墜落事故以来も本当にトラブルが多過ぎる。いつになったらこの頻発するトラブル/問題が無くなるのだろうか。
いずれにせよ週明けのボーイング株がどこまで下落するのか精神的に備えておきたい。そして今後しばらくは今回の事故状況の続報そして影響範囲について注意していくことにしよう。
ボーイングは2020年春以来配当を停止しており、現在配当金生活をしている自分にとっては株価が下がっても直接的な影響は無いことが救いだろうか。と思って自分を納得させるしかないのだが、なまじ昨年末に株価回復の兆しがあっただけに残念感が強いのが本当のところ。はあ。