ここ最近のボーイング(BA)株の上昇について(2023/12)

はじめに

本日何となく自分のポートフォリオを見ていたところ、所有銘柄のボーイング(BA)が昨日は下落したものの

260ドルを超えていることに気が付いた。10月の2023年第3四半期決算後には200ドルを割っていた印象があったので確認してみると

やはり200ドルを大幅に割っていた。

確認してみるとボーイング株はここ2ヶ月ほどで

市場(S&P 500)に比べて大きく上昇している。

10月25日の2023年第3四半期決算まとめの際には

「9月に入ってから急激に下げ幅を広げて現在は年初来安値を更新する日々が多くなっている。」

「決算後の株価は下落して終えたものの、決算内容はまちまちで一時は前日比プラスの局面もあったので、今後のボーイング株がどう動くかはまだ不透明。最近は市場も下落傾向にあってあまり期待は持てないのだが、何とかこれ以上の下落は避けて欲しいものだ。」

と書いていたのだが、それを底として上昇しS&Pに比べて約20%上回るパフォーマンスとなっている。

特に際立って好材料があった印象はないのだが、2023年第3四半期決算以降のボーイング関連のニュースを簡単に確認し、なぜこれほど上昇したのかについて考えてみたい。


2023年第3四半期決算以降のボーイング関連のニュース

【投資格付け関連】

  • 10月31日:Northcoast ResearchがNeutralからBuyに上方修正
  • 11月20日:Deutsche BankがHoldからBuyに上方修正
  • 11月28日:RBC CapitalがSector PerformからOutperformに上方修正

前述のチャートを見ると特に11月20日のDeutsche Bankのアップデートが影響したようだ。目標株価を204ドルから270ドルに大きく引き上げたのが材料視されたのかもしれない。その他も複数格付けアップデートがあったが現状維持で格下げは無し。

【組織関連】

  • 11月16日:最高戦略責任者のMarc Allen氏が年内で退任し、2024年に退社することを発表。戦略・経営企画組織を縮小し、代わりに戦略チームが直接サポートする事業部門に参加する方向
  • 12月11日:最高執行責任者(COO)にStephanie Pope氏を指名。就任は2024年1月予定
  • 12月12日:ロイターがボーイング主要部門の戦略立案担当者を半減する計画を報道
  • 12月14日:最高執行責任者として発表されたStephanie Pope氏の後任として、Chief Sustainability OfficerのChris Raymond氏をBoeing Global Servicesの新しい責任者に指名

現在の最高経営責任者(CEO)David Calhoun氏の後任有力候補と目されていたMarc Allen氏が退任し、Stephanie Pope氏が有力視されることになった。

【受注/納入関連】

  • 11月14日発表の10月実績:納入34機(前年同月比1機減)、受注123機(前年同月比1機増)
  • 12月12日発表の11月実績:納入56機(前年同月比8機増)、受注114機(前年同月比93機増)

10月11日発表の9月実績は納入27機(前年同月比24機減)、受注224機(前年同月比128機増)だったのだが、10月、11月の納入実績は大きく改善していることが見て取れる。また11月半ばのドバイ航空ショーでの受注も好調だったように見受けられる。

【その他】

  • 11月13日:ブルームバーグが、中国が4年以上停止していたボーイング737 MAXの購入凍結を解除することを検討している報道
  • 11月22日:ボーイングが737 MAX 10の認証飛行試験を開始する許可を米航空規制当局(FAA)から得たと発表
  • 11月29日:米連邦航空局は2018年と2019年のボーイング737 MAXの2件の死亡事故に関与したシステムのように、主要な飛行制御設計変更を「重大」とみなすことを求める新しい航空機認証方針を採択したと発表
  • 12月8日:中国民用航空局(CAAC)は、ボーイング社との会談での胡鎮江副局長氏の発言を引用し、ボーイング社が規制当局や中国の航空業界との交流や協力を引き続き強化することを歓迎すると述べた
  • 12月12日:米連邦航空局が2018年のサウスウエスト航空の致命的なファンブレードの事故を受けて、ボーイングの737NG機のエンジンハウジングの点検と部品交換を義務付ける3つの指令を提案すると発表。2028年7月までに恒久的な修正がなされるまでの間、暫定的な措置で安全な運航を続けることができる

まとめ

色々と確認はしてみたが、いくつか好材料はあったものの明確はこれほどボーイング株が上昇するきっかけとなったようなものは見受けられない。全体的に良い報道が多かったことが原因なのだろうか。結果としては嬉しいのだがこれほどの上昇は不思議な気がして気持ちは今一つ落ち着かない。

気になる今後のボーイング株だが年初来の株価を見てみると

やはり2023年第3四半期決算以降の上昇/回復が際立っている。この理由のはっきりしない株価上昇が今後も続くのか、それとも揺り戻しがあるのかに注意しておきたい。このまま株価が上昇し、2020年に停止した配当を再開するまでに回復してくれるといいのだが。

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