はじめに
2024年の米国株式市場は現地時間の1月2日(水)から始まったのだが
Barclaysがアップル(AAPL)の投資格付けをEqual-WeightからUnderweight、目標株価を161ドルから160ドルに引き下げたことも影響してかハイテク銘柄の割合の多い市場ほど下落して終えている。
しかしながら自分の米国株ポートフォリオは
珍しく市場とは逆に2%近く上昇して2023年5月初め以来久々に110万ドルを超えるという意外な結果となった。
以下取り急ぎ簡単に上昇した銘柄について確認してみることにする。
2024年初取引後の米国株ポートフォリオ
2024年1月2日閉場後の自分の米国株ポートフォリオは以下の通り。
自分のポートフォリオでは26銘柄中21銘柄が上昇、中でも所有する割合の高い上位5銘柄のうち4銘柄が
いずれも2%を超える上昇となっていたのがこの日の米ドル株資産大幅上昇につながっている。
シティグループ(C:前日比3.11%上昇)
この原因は明らかで同日Wells FargoのアナリストMike Mayo氏が、シティの投資格付けをOverweightで維持し、目標株価を60ドルから70ドルに引き上げたこと。一方で同日BarclaysはシティをEqual-Weightで据え置いているのだが、Wells Fargoの方に重きが置かれた様子。
シティの投資格付けアップデート内容については別途詳しく調べておきたい。
AT&T(T:前日比2.80%上昇)
AT&Tに関しては特に目新しいニュースはなく上昇理由は今一つ不明。ただ同業のベライゾン(VZ)が3.13%、T-Mobile(TMUS)が0.99%それぞれ上昇しているので、業界的に何か好要因があったのかもしれない。
エクソン・モービル(XOM:前日比2.38%上昇)
エクソンも特に目新しいニュースはなく、同業他社は
上昇しているものの0.5%未満となっており、エクソンの上昇理由は不明。
ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY:前日比2.83%上昇)
ブリストルも特に目新しいニュースはなかったが、同業他社が
いずれも3%上昇しており、自分が把握しきれていない業界全体にとって良いニュースがあったのかもしれない。
ゼネラル・エレクトリック(GE:前日比1.32%下落)
自分が所有する割合の高い上位5銘柄のうち唯一前日比で下落したゼネラル・エレクトリックだが、特にGE自体に関する大きなニュースは無し。
考えられるのは、同日自分が所有しているボーイング(BA)がGoldman SachのUS conviction list(米確信リスト)から外されたことで、ボーイングにエンジンを供給しているGEの株が下がった可能性。
ちなみにGoldman SachのUS conviction listはリスク調整後のリターンが最も高い個別銘柄に焦点を当て、投資機会を見出すことを目的としたリスト。このリストへの掲載は株式の格付けではなく、リストへの追加やリストからの除外は必ずしもアナリストの投資評価の変更を意味するものではない、とのこと。
まとめ
2024年初日の自分の米国株ポートフォリオは珍しく好調なスタートを切ったわけだが、上述の様に理由がはっきりしているものもあったが不明なものもあり、市場全体はダウ工業平均を除いて下落している事からまだまだ先行きは不透明。
2024年1月は
- 2023年11月に延長された農業、エネルギー・水、軍事建設・退役軍人、輸送・住宅・都市開発の4分野のつなぎ予算期限が2024年1月19日
- 1月半ばから米企業の2023年第4四半期決算が本格化
- 1月30日、31日に2024年第1回目のFOMC会合
といった重要なイベントを控え、それらの動向によっては市場が大きく動く可能性もある。また2023年12月のドル円為替の流れも気になるところ。
あくまで初日は良かったが僅か1日だけのことであり、短期的な上下動に一喜一憂することなく、今まで通り適宜情報を整理しつつ今年も精神的/実際的に対処できるように心掛けていこう。