【エクソンモービル(XOM)株購入】2019年9月米国株購入履歴

前回購入時からの状況整理

前回購入した2019年6月以降の状況を簡単に整理してまとめておく。

割と穏やかな月だったような気がする。米中貿易や米金利に関する発言で上下はあったものの、円ベースの資産は増加。またこの月の後半から保有銘柄企業の四半期決算が発表され始めた。

2019年8月は一転して動きが激しい月だった。詳しくは2019年8月の資産まとめに述べているが、米中がお互いに追加関税措置を発表しているため円ベースの資産は下落。個別株では米利下げの発言に絡んでシティグループが大きく下落。またアルトリア・グループとフィリップ・モリスが合併協議をしているという発表があった。

  • 2019年9月

今月9月は米中貿易交渉に関してお互いに歩み寄りが見られ(中国:一部の米国製品を追加関税対象から除外する、米国:2500億ドル相当の中国製品に対する関税の引き上げ時期を10月1日から10月15日に延期、など)たためか、市場全体としては今までのところ持ち直した感がある。ただ、問題が解決したわけではないし、中東情勢も不安定な状況なのが気にかかる。


今月はどの米国株を購入するのか

今回の基本スタンスは、以下の3点を中心に購入を検討した。

  • 割安と自分が考える銘柄
  • 配当率の高いもの
  • 集中ではなく分散で

9月24日米国市場終値での自分のポートフォリオにおける取得価額比ワーストは以下の通り。

前回購入時と同じく取得価額比ワースト3のJCペニー(JCP)、ケマーズ(CC)、ゼネラル・エレクトリック(GE)は割安と言える状況ではないので購入対象外。前回購入から今までの間に四半期決算はあった(JCペニーはそもそも上場廃止の懸念ケマーズ四半期決算ゼネラル・エレクトリック四半期決算)のだが、状況が改善する兆しが自分には見られなかった。

9月24日米国市場終値で配当率が高いものは以下の通り。

ついにアルトリア・グループ(MO)の配当率が8%を超えてしまっている。

両方に入っているのは、ケロッグ(K)、クラフト・ハインツ(KHC)、アルトリア・グループ(MO)、AT&T(T)、エクソン・モービル(XOM)の5銘柄。今月はこの5銘柄を中心に追加購入を決めることにした。

ケロッグ(K)

2019年8月1日に発表された四半期決算発表の後からは、特に目立ったニュースはなし。ただ第2四半期決算発表の内容が堅調だったことから、発表後に株価は9.29%の上昇をしていた。

クラフト・ハインツ(KHC)

2019年8月8日に色々あって遅れていた決算発表を四半期ではなく上半期という形で発表。低調な内容で発表後の株価は8.5%ほど下落。また9月に入ってクラフト・ハインツの2番目の大株主であるブラジルの投資会社3Gキャピタル・パートナーズ(1位はウォーレン・バフェットが率いることで有名な投資会社バークシャー・ハサウェイ)が一部売却をして更に株価は下落。

アルトリア・グループ(MO)

既に述べたフィリップ・モリスとの合併協議タバコ(特に電子タバコ)に関連したネガティブな情報が多かった。アルトリア・グループは直接電子タバコを販売しているわけではないのだが、出資しているジュール―・ラブズを取り巻く環境は厳しそうだ。今月に入って世界1位、2位の喫煙人口である中国、インドで相次いで電子タバコが禁止されている。そもそも電子タバコは旧態のタバコの代替品として今後伸びていくという予想があるだけに、今後は厳しいものになりそうだ。そういった流れで株価が下がり、配当率が8%を超えてしまっている。

AT&T(T)

2019年7月の決算発表では目新しい情報はなく。ただ前回購入検討した2019年6月には投資額に対して約15,000ドルほどのマイナスだったのだが、昨日時点では24,000ドルほどのプラスに転じている。7月、8月と堅調に推移してきたが、9月になってアクティビスト(いわゆる物言う株主)であるポール・シンガーが、AT&Tの取締役会に提出したレター/提言が公開されたことも、短期的な株価上昇には寄与している。ただ今後ポール・シンガーがAT&Tの経営にどうかかわってくるかは不透明。

エクソン・モービル(XOM)

2019年8月2日に発表された四半期決算発表は特に目新しいことはなく。中東情勢の不安定さや、サウジアラビアの石油施設攻撃などにより原油価格が落ち着かないのが不透明材料。


結局2019年9月はどの米国株を購入したのか?

以下は、上に挙げた銘柄を自分の観点から簡単にまとめたもの。

ティッカー会社名取得価額比配当率備考
Kケロッグ×配当率が他銘柄と比べて低い
KHCクラフト・ハインツ決算内容がさえない
MOアルトリア・グループ合併やタバコ市場そのものなど不透明要素多い
TAT&T自分のポートフォリオに占める割合が大きい
XOMエクソン・モービル中東情勢がどうなるか不明

これを元に、

①分散の観点(そしてアクティビストの影響が不明)からAT&T(T)を外す

②配当率の高いアルトリアは、合併協議の不透明さから外す

③クラフト・ハインツは決算内容がさえないし、今後の見通しが不透明なので外す

という消去法でケロッグとエクソンがまず最終候補として残った。どちらにするかは最後まで迷ったのだが、税引前の配当率で1%の差があることを優先して、エクソンを購入することにした。今回はギリギリまで迷ったなあ。

実際の購入に関しては、まずいつもの通り100万円の入金。

そしてドルの購入。

そしてこれと3ヶ月分の受取配当を元にエクソン・モービル(XOM)の購入。

今回も成行で米国市場開場前に購入指示を出して、開場と共に約定完了。

約定の受渡代金は18,535.6ドル。今回は230株購入で手数料は21.6ドル。手数料込みの購入価額は@71.8939ドル、手数料の割合は0.13%ということになる。

これまでのエクソン・モービルの購入履歴は以下の通り。

2003年3月:購入金額342.3ドル。取得株数10株。取得価額@34.23ドル

2014年12月:購入金額9,450ドル。取得株数100株。取得価額@94.5ドル

2015年9月:購入金額12,987ドル。取得株数180株。取得価額@72.15ドル

2017年3月:購入金額13,936.4ドル。取得株数170株。取得価額@81.98ドル

2017年6月:購入金額11,448.2ドル。取得株数140株。取得価額@81.77ドル

2017年9月:購入金額15,268.15ドル。取得株数190株。取得価額@80.36ドル

2018年12月:購入金額10,621.6ドル。取得株数160株。取得価額@66.385ドル

合計の購入金額は90,589.25ドル、総取得株数は1,180株。今までの平均取得価額は@76.77ドルとなった。


まとめ

今回の購入はエクソンを購入するかケロッグを購入するかで最後まで迷った。確かに配当率や割安感からはエクソンの購入が妥当だとは思う一方で、今週開催されている国連気候行動サミットに代表される、climate-change(気候変動)やglobal warming(地球温暖化)と化石燃料の関係を考えると、今後10年、20年後のエクソンの株価にはあまり期待できないような気もする。

自分の目論見は外れることが多いので、今回もそういった懸念を外してくれると有難いのだがなあ…。まあ短期的にはこれまで通りエクソンが増配を続けてくれることを願う。

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