【悩んだ末米国株定期購入しました】2020年3月米国株購入履歴

前回購入時からの状況整理

前回購入した2019年12月以降の状況を簡単に整理してまとめておく。

今となっては昔の話に思えるが、米中「第一段階」通商合意が調印されたことが注目要素だった気がする。そして新型コロナウイルスの影響が市場に出始めた。

2月中旬以降、新型コロナウイルスの影響が市場に顕著に出始める。それに伴い自分の資産も急減。

  • 2020年3月

新型コロナウイルスの影響が更に市場に顕著に出て、歯止めが効かない状況。その間にOPECプラスの会合が物別れに終わり、原油の価格も大きく下落。

何はさておき新型コロナウイルスの影響が大きすぎる。自分の資産の下落ぶりはこちらを参照


何故今月購入したのか

新型コロナウイルスの影響で自分の資産だけでなく、市場全体が暴落しているこの状況で、そもそも定期的な購入タイミングであったとは言え、何故追加購入を決断したのかを整理してみる。少し前に検討した際に書いたことはこちら。

バイアンドホールドの米国株投資だが定期購入するか(2020/3)

2020年3月のバイアンドホールド米国株定期追加購入の検討情報

色々と悩みはしたのだが、結局以下の様な点を考慮した。

  • 今後株価、市場がどうなるかは分からない。それが分かるぐらいなら、定期的な期間での購入ではなく、都度購入をしている
  • たとえ今回の追加購入が失敗に終わったとしても、定期的な購入は世界金融危機の際にも続けていたし、あの頃は投資額に対して資産が半減していたが、今は投資額に対してまだプラスとなっており、定期購入を止めるタイミングとも思えない
  • 50代という年齢を考慮して、投資をしないで現金を増やす、という案も考えたが、将来的な配当金生活を実現するためには、現金保有よりもやはりまだ投資が必要

今月はどの米国株を購入するのか

通常であればここ最近は、

  • 割安と自分が考える銘柄
  • 配当率の高いもの
  • 集中ではなく分散で

という観点で購入銘柄を選別していたのだが、今回はそれに加えて

  • 新型コロナウイルスの影響がそれほど大きくなさそうな銘柄

というのを追加要素として考慮した。

3月24日米国市場終値での自分のポートフォリオにおける取得価額比ワーストは以下の通り(購入後のデータとなってしまうが)。

通常なら取得価額費マイナスのこれらが主な購入候補になるのだが、1つ1つ簡単にコメントしてみる。

  • JCP(JCペニー):もともと取得価額費マイナス90%を超えていたが、今回の新型コロナウイルスで破綻の可能性大
  • CC(ケマーズ):もともと取得価額費大きくマイナス。株価の上下動が激しすぎるし、潜在的な訴訟問題あり
  • GE(ゼネラル・エレクトリック):もともと取得価額費大きくマイナス。キャッシュフローの改善傾向があったが、今回の新型コロナウイルスでどうなるか不安
  • XOM(エクソン・モービル):2020年1月から大きく下落し、3月のOPECプラスの結果でさらに不安定に
  • DD(デュポン・ドゥ・ヌムール):潜在的な訴訟問題と配当率の低さ
  • MO(アルトリア・グループ):JUULがどうなるか不明と喫煙需要の低迷
  • T(AT&T):所有株数が多い。またワーナーメディアの業績が不安
  • K(ケロッグ):これはありか
  • KHC(クラフト・ハインツ):昨年の会計問題から引き続きキャッシュフローにまだ不安
  • BA(ボーイング):先週末配当停止を宣言し、737MAXの問題に加え、旅客需要の激減が想定される
  • C(シティグループ):所有株数が多い
  • KO(コカ・コーラ):これはありか

3月24日米国市場終値で配当率が高い(5%超)ものは以下の通り。

上の取得価額比マイナスに含まれていない銘柄についてコメントしてみる。

  • DOW(ダウ・インク):2、3月の株価低迷時にCEOのJames R. Fitterling氏が自社株買いをしている。必ずしも経営陣の自社株買いが良いとは限らないのだが、約100万ドル分をこの状況で購入するのは、それなりの自信があるような気はする

  • PM(フィリップ・モリス):基本的にはMOと同じで将来的な喫煙需要の低下

結局2020年3月はどの米国株を購入したのか?

上記の様な点を踏まえて、今回の購入候補としたのは、

K(ケロッグ)、KO(コカ・コーラ)、DOW(ダウ・インク)の三銘柄。ここでそれぞれ直近の四半期決算を振り返ってみる。

ケロッグ:事業売却の影響による2020年のAdjusted EPS予想が市場予測を下回る

コカ・コーラ:概ね堅調。可もなく不可もなくといった印象

ダウ・インク:どちらかというとポジティブな印象

最終的にはコカ・コーラとダウ・インクでかなり迷い、ダウ・インクより安定している(と思われる)コカ・コーラを買い足すというのも有効な選択肢だと思いはしたのだが、直近四半期の決算内容、コロナウイルス以降のCEOの自社株買い、配当率が10%超といった点を踏まえてダウ・インクを購入することにした。

実際の購入に関しては、まずいつもの通り100万円の入金。

そしてドルの購入。

これに3ヶ月分の受取配当を加えたドルでダウ・インク(DOW)の購入

今回も成行で米国市場開場前に購入指示を出して、開場と共に約定完了。

約定の受渡代金は17,647.9ドル。今回は615株購入で手数料は22ドル。手数料込みの購入価額は@28.6957ドル、手数料の割合は0.12%ということになる。

ダウ・インクは元々自分が初期に購入しようとしたポートフォリオに含まれてはおらず、デュポン(旧)がダウ・ケミカルと2017年9月に合併してできたダウ・デュポンが、昨年に三社分割した際の銘柄。その際按分したダウへの投資は、購入金額2,172.36ドル。取得株数85株。取得価額@25.55719ドルとなる。

従って合計の購入金額は19,820.26ドル、総取得株数は700株。今までの平均取得価額は@28.31466ドルとなった。


まとめ

結局この市場、自分の資産減少状況にかかわらず、これまで10年以上続けてきたバイアンドホールドの米国株投資スタンスを継続するという選択をしたことになる。この判断が良かったのか悪かったのかは時間が経たないと判断ができないだろう。いずれにせよ、自分なりに考えた末なので後悔はしていないが、結果的にうまくいってくれることを期待したいものだ。

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