ケロッグ(K)2019年第4四半期決算発表(2020/2)

はじめに

2020年2月6日には自分の所有しているケロッグ(K)の2019年第4四半期決算発表があった。結果から言うとその発表を受けての米国市場閉場後のケロッグの株価は、

と8.51%の急落。

何故これ程急落をしたのか、決算内容を整理しておきたい。


2019年第4四半期決算概要

以下の情報はケロッグの企業サイトより引用・抜粋。

  • 2019年第4四半期の総売上高(Net Sales)は322300万ドル、前年同期は331700万ドルで前年同期比2.8%マイナス。市場予測は31億9000万ドルであり上回っている
  • 2019年第4四半期の一時項目を除く1株あたり利益(Adjusted Diluted EPS)は0.91ドル、前年同期は0.91ドルで前年と変わらず。市場予測は0.86ドルであり上回っている
  • 2019年第4四半期の純利益(Net income attributable to Kellogg Company)は14500万ドル、前年同期はマイナス8400万ドル

少なくとも2019年第4四半期の結果からは、冒頭の様に株価が急落する理由は見当たらない。


2019年通期結果概要

2019年第4四半期の結果はOK、むしろ市場予想より良かったのであるのなら、2019年通期の結果が問題だったのか。以下は2019年通期見通しと結果の比較。

いずれも前四半期の最新の通期見通しの範囲内に収まっており、特にサプライズはない。


2020年通期見通し

以下は2020年の通期見通し。

どうもこの内容が株価急落の原因だったようだ。

Adjusted EPS(調整後EPS)はマイナス3~4%と見通しているが、市場予想は3.8%の増加と大幅な乖離があった。上のKey Assumptiongで太字になっている「as the absence of results from divested businesses more than offsets growth in the base business(事業売却による結果の欠如は、基本事業の成長を相殺する以上のものです)」部分が主要な理由らしい。

2019年5月の第1四半期決算発表を整理した際に、事業売却の懸念については一応認識はしていたのだが、2020年にもその影響が及ぶとは思わなかったなあ。


まとめ

決算資料を整理してみて株価が急落した理由は一応納得はできた。これを受けて今後どうするか。

ケロッグの過去6ヶ月及び過去5年の株価チャートは以下の通り。

2018年後半からの下落傾向が2019年半ばで止まり、2019年後半から回復傾向。だったのだが、今回の決算発表で急落。これをどう捉えるか。今回の決算資料には、上に挙げた2020年見通しを押し下げた売却の影響見通しについても発表されている(前四半期までは資料になかった)。

この見通しを素直に受け取ると2020年前半期までは事業売却の影響は大きそうだ。ケロッグ株の購入検討に関しては、素直に2020年第1四半期の決算発表(5月)を待った方が無難だろうか。

それにしても、前々四半期前四半期と順調に思えたのにこの結果は予想外だったなあ…。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメントの入力は終了しました。