米国株式投資11年目の振り返り
米国株式を始めてから11年目に入った2011年。月ごとの状況は以下を参照。
購入状況
2011年の購入状況は以下の通り。
2011年3月:C(シティグループ)3,000株 購入単価@4.4227ドル
2011年6月:C(シティグループ)300株 購入単価@40.0646ドル
2011年9月:C(シティグループ)600株 購入単価@24.7112ドル
2011年12月:C(シティグループ)500株 購入単価@27.2225ドル
購入回数は4回。そして購入した銘柄はすべてシティグループだった。また、3月から6月の間にシティグループの購入単価が大きく変わっているのは、5月に10株が1株になる株式併合があったため。
2011年のドルベースの購入総額は53,725.58ドル。手数料合計は146.95ドル。総購入に占める手数料の割合は0.28%。
2011年にシティグループの購入が続いた理由としては、
- 前半はシティグループが上昇していたとは言え、市場全体も上昇しており取得価額比で見た割安/値頃感が一番大きかった
- 後半は8月に起こった米国債ショックの影響からか、金融と言うよりはシティグループがより一層値を下げたため
- 6月からシティの配当が再び受け取れるようになったこと
という2点だろうか。ここでシティグループの購入を止めるほどの理由ではなかったと判断し、ここ数年と同じ様にシティを買い続けることにしたのだろう。また、6月からシティの配当が再び受け取れるようになっていたこともまた後半もシティを購入するのを後押ししていたと思われる。
投資資金/資産状況
2001年投資資金:835,000円(累計投資資金:835,000円)
2002年投資資金:3,265,000円(累計投資資金:4,100,000円)
2003年投資資金:2,416,033円(累計投資資金:6,516,033円)
2004年投資資金:1,536,287円(累計投資資金:8,052,320円)
2005年投資資金:1,950,000円(累計投資資金:10,002,320円)
2006年投資資金:2,500,000円(累計投資資金:12,502,320円)
2007年投資資金:3,160,000円(累計投資資金:15,662,320円)
2008年投資資金:3,100,000円(累計投資資金:18,762,320円)
2009年投資資金:4,000,000円(累計投資資金:22,762,320円)
2010年投資資金:3,000,000円(累計投資資金:25,762,320円)
2011年投資資金:4,000,000円(累計投資資金:29,762,320円)
2011年は2009年の投資金額に戻って年間400万円。2010年はサン・マイクロシステムズ(JAVA)の現金買収があったので、ここ3年間は株式購入に400万円ほど費やしていたことになる。
2011年の資産状況は以下の通り。
2011年はなかなか無い感じの動きだった様な気がする。特に9~12月のひと月ごとにこれだけ大きく資産が上下動したことは初めてではないだろうか。
また月ごとの上下動の激しさに目が向かってしまうが、この年は投資資金を含んでも年初に比べてマイナスになっていたこともポイントの一つ。世界金融危機からしばらく経ったにもかかわらず、その影響から自分の投資はまだ抜け出せていないことが分かる。2007年の世界金融危機だけではなく、それに起因する2010年欧州債務危機、そして2011年の米国債ショックといった良くない流れが続いていたと言える。
続いて累計資産のグラフ。
投資期間が10年を超えて長期間になってくると、1年間の割合が当たり前だが減ってくる。2011年は値動きは激しかったが結果的には停滞していたという事になる。それでも2009年2月からの回復傾向は損なわれてはいなかった様に見える。ただこれはあくまで年間400万円を投資して、であるが。
投資資金を除いた損益ベースでの2011年のグラフは以下の通り。
2011年の投資損益で何と言っても目に付くのは、9、11月に(バイアンドホールドなので見かけ上の)損失が1,000万円を超えてしまったこと。年が経つに連れて投資金額が増えるので絶対額が大きくなるのは仕方のないところ。とはいえ2011年の投資分400万円の多くを食いつぶしてしまっていた。
続いて累計損益のグラフ。
資産では回復傾向と書いたが、このグラフを見ると損益ベースでは2011年では大きくマイナスになっていることがわかる。あくまで投資資金を入れた資産で見るとカバーしていただけで、純粋な損益では2011年はかなり悪かったことになる。これは次に触れる為替の影響も大きかったと思われる。
配当金
2001年総配当金額(税引後):0円
2002年総配当金額(税引後):19,436円
2003年総配当金額(税引後):66,616円
2004年総配当金額(税引後):108,972円
2005年総配当金額(税引後):162,596円
2006年総配当金額(税引後):248,963円
2007年総配当金額(税引後):352,701円
2008年総配当金額(税引後):446,275円
2009年総配当金額(税引後):309,206円
2010年総配当金額(税引後):314,511円
2011年総配当金額(税引後):336,760円
2011年の受取配当は約2万円程の増加に留まっている。これは2011年の購入銘柄がシティグループだけだったことと、為替の影響が大きいと思われるので仕方がないだろう。シティグループが僅かながらも配当を再開した(四半期@0.01ドル)のは明るい兆しと言えるだろうか。
為替
2011年の為替レートは以下の様であった。
前半は1ドル80円台だったのが、後半には1ドル70ドル台後半と前半後半ではっきり分かれるレートになった。
理由としては8月の米国債ショックの前の2011年7月13日に、ムーディーズがアメリカの政府債務格付けを引き下げ方向で見直す事を発表、2011年7月15日にはS&Pが米国債を「クレジットウォッチ・ネガティブ」に指定していることなどが影響したと思われる。
単年で10%近くドル安になっているので、既に述べた様に2011年の円ベースの資産/損益が思わしくなかったのも頷けるところ。
投資開始からの為替レートは以下の様になっている。
2011年もサブプライムローン問題、世界金融危機、欧州債務危機、そして米国債ショックに伴って円に対してのドル安傾向が続いている状態。これでは円ベースの資産を増やすのは困難だったろう。
まとめ
2011年の投資をまとめてみると以下の様な点がポイントだろうか。
①2011年12月末時点では円ベース資産2,000万円台を維持はしていたが、投資400万円を含んでいるためで、累計損益ベースではマイナスが膨らんだ
②9月と11月には投資を開始して以来初めて累計損益のマイナスが1,000万円を超えてしまった
③2010年と同様に為替レートが大幅にドル安に変動したこと。米国債ショックの影響が大きかったようだ
④年間の税引後配当は前年とほぼ変わらず
⑤シティグループが四半期配当を1セントではあるが再開している
振り返ってみると2011年は米国債ショックの為替レートに対する影響が思ったよりも大きかった。また、それに影響を受けた部分もあり投資の損失が1,000万円を超えてしまう局面もあった。ただ、投資金額から見れば損失は約3分の1であり、2009年2月の約半分が損失という状況よりはマシではあったとも言える。
2011年も低空飛行が続いていた投資/資産であったが、一体何時になったら持ち直したのだろうか。これで、損益のマイナスが2008年2月から47ヶ月、約4年続いていることになるのだが…。