【出来過ぎの1年】2024年米国株式投資考察(資産/購入/配当)

米国株式投資24年目の振り返り

米国株式を始めてから24年目に入った2024年を振り返ってみる。月ごとの状況は以下を参照。

2024年1月米国株資産2024年1月米国株配当

2024年2月米国株資産2024年2月米国株配当

2024年3月米国株資産2024年3月米国株配当

2024年4月米国株資産2024年4月米国株配当

2024年5月米国株資産2024年5月米国株配当

2024年6月米国株資産2024年6月米国株配当

2024年7月米国株資産2024年7月米国株配当

2024年8月米国株資産2024年8月米国株配当

2024年9月米国株資産2024年9月米国株配当

2024年10月米国株資産2024年10月米国株配当

2024年11月米国株資産2024年11月米国株配当

2024年12月米国株資産2024年12月米国株配当

2020年10月に退職・完全リタイアして配当金生活に入ったため2024年も米国株購入は無し。


投資資金/引落金額/資産状況

投資資金

2024年投資資金:0円(累計投資資金:80,000,000円)

2024年の年間追加投資額は無し。累計投資資金は80,000,000円で変わらず。

引落金額

2024年引落金額:3,700,000円(累計引落金額:14,200,000円)

引落金額は米国株配当を完全リタイア後の生活費に充てる目的。

2024年(2023年/令和5年度分)の確定申告からルールが変わり、前年までの住民税は申告不要、所得税は申告分離課税で申告という方法が出来なくなり、住民税と所得税の申告を統一しなければならなくなったため、今年より配当からの引落金額の想定を変更したキャッシュフローにアップデートしている。

以前の想定キャッシュフローでの年間引落金額は95万円×3=285万円を見込んでいたのだが、新たな想定キャッシュフローでは年間引落金額は100万円×3=300万円をベースとし、配当金に余裕があれば年末に様子を見て引落金額を上振れさせる方向に変更した。

結果2024年12月に確定申告の変更に伴い今年から無くなった還付金の前年実績約70万円分を引き落とし、年間合計では370万円と昨年の300万円よりは増えている。ただし、入金総額としては2023年(配当金充当300万円+確定申告還付金約70万円)と2024年(配当金充当370万円+確定申告還付金ゼロ)ではほぼ同じとなっている。

資産状況

【2024年円ベース資産状況】

円ベースの資産状況には上述した370万円の引き落としが反映されている。

2024年の円ベース資産は1月(このグラフ前の2023年12月は約1.56億円)から4月までは上昇。特に2月から3月にかけての伸びが大きくひと月で約1400万円(8.3%)増加。そして5月から9月にかけてはほぼ横ばいで推移し伸び悩んでいた。しかし10月から12月のラスト3ヶ月では大きく上昇し、2億円台を維持して2024年を終えている。

2023年12月末を起点とした2024年年間では約5900万円(約38%)の増加となっており、これには後述する2024年年間の配当金約470万円と上述した引き落とし額370万円が含まれている。

金額では過去最高の増加となったが割合では最高ではなく、投資初期で金額が少なく変動が大きくなる時期を除くと2013年の約81%、2012年の約59%、2019年の約41%の増加に次ぐ4番目。

ちなみに自分の米国株ドル資産は2023年12月末が約108万ドル、2024年12月末が約132.5万ドルと24.5万ドルほどの上昇(約23%)にとどまっているので後述するように為替のドル高の恩恵を受けたことがよくわかるが、2024年年間の米国市場でダウ工業平均が12.9%、S&P 500が23.3%、NASDAQ総合が28.6%の上昇だったことを考えると、市場を引っ張った大型ハイテク銘柄を所有していない割にはドルベースでも頑張ってくれた年だったと言えるだろう。

【累計円ベース資産】

約23年の累計で見ると最初の半分程度は投資金額が少なかったことやITバブル崩壊、サブプライムローン、欧州債務危機などがあったため3000万円以下で停滞。実際2001年に米国株投資を始めてから2012年末までは投資額(約3300万円に対して)マイナスの投資期間が多かった(138ヶ月中100ヶ月が投資額に対してマイナス)。

そこからもマイナスとなるタイミングはあったが概ね右肩上がりで推移しており、特に完全リタイアした2020年からは4年続けて年間でプラスとなっているのが有難い。ただここ数年は為替の有利もあって出来過ぎな感があるので、上昇するのが当たり前だとは思わず調子に乗らないように気を付けるべきだろう。

【2024年円ベース損益】

2024年1月末は約8800万円(2023年12月は約7650万円)だった円ベースの利益が、2024年12月末には1.35億円。右肩上がりではないが、2001年に投資を始めて以来2024年3月に初めて投資額に対する含み利益が1億円台を突破し、年末までそれを維持できたのは出来過ぎだろう。

【累計円ベース損益】

以下の2023年12月までの累計損益のグラフと比べてみると

2024年に如何に円ベースの累計損益が増加したかがよく判る。つまり2024年は特殊な年だったと考える方が無難だろう。それにしてもコロナ下で累計損益が2000万円を割ったときから良く回復したものだ。


配当金

2001年総配当金額(税引後):0円

2002年総配当金額(税引後):19,436円

2003年総配当金額(税引後):66,616円

2004年総配当金額(税引後):108,972円

2005年総配当金額(税引後):162,596円

2006年総配当金額(税引後):248,963円

2007年総配当金額(税引後):352,701円

2008年総配当金額(税引後):446,275円

2009年総配当金額(税引後):309,206円

2010年総配当金額(税引後):314,511円

2011年総配当金額(税引後):336,760円

2012年総配当金額(税引後):377,505円

2013年総配当金額(税引後):511,893円

2014年総配当金額(税引後):615,427円

2015年総配当金額(税引後):1,216,837円

2016年総配当金額(税引後):1,558,230円

2017年総配当金額(税引後):2,129,688円

2018年総配当金額(税引後):2,710,703円

2019年総配当金額(税引後):3,171,302円

2020年総配当金額(税引後):3,435,959円

2021年総配当金額(税引後):3,701,497円

2022年総配当金額(税引後):3,951,864円

2023年総配当金額(税引後):4,203,148円

2024年総配当金額(税引後):4,718,749円

2024年の受取配当は2023年に比べて約50万円増加。2020年10月末に完全リタイアしてからの伸び幅では一番大きくなっている(以前は投資をしていたので、それに応じて配当金も増えていた)。ただしこれは2024年が総じてドル高に推移したおかげが強いのだろう。いずれ為替のために円ベース配当金が前年比で減少する可能性がある事はきちんと認識しておくべきだろう。


為替

2024年の月末為替レートは以下の通り。

2024年上半期は概ね右肩上がりでドル高となり、6月末には遂に1ドル=160円台を突破している。その後はドル安傾向が続き145円を割ったものの、秋口から流れがまた変わり1ドル=155円台となって2024年を終えている。2023年末の予想に反して2024年もドル高となっていた。

投資開始からの為替レートは以下の通り。

2022年半ばに1ドル=130円台を超えてからは、2023年には一時150円台、2024年には一時160円台を超えている。そして2023年は150円台が1回だったのが、2024年は150円台以上が6回とここ近年はドル高傾向が続いている。流石にこれ以上のドル高が続くことは無いと思うのだが、2025年はどうなるのだろうか。


まとめ

2024年の米国株投資を振り返ってみると、以下の様な点がポイントだったろうか。

  1. 続くドル高の進行
  2. 円ベース損益が初めて1億円を突破
  3. 米国株ポートフォリオが130万ドル台に到達
  4. 決して安定とは言えなかった米国株式市場と自分のポートフォリオ
  5. トランプ氏が大統領選に勝利

2024年も1のドル高進行が最も自分の投資に影響が大きかった。先に挙げたように2024年の受取配当が大きく増加したのも、2の円ベース損益が2001年の投資開始以来初めて1億円を突破したのもドル高に拠る所が大きい。ただし2025年以降もここ数年のドル高傾向が続くかどうかは判らない。2024年の様に上手くいくとは限らないことは頭に入れておきたい。

2の円ベース損益1億円突破は上記ドル高の恩恵があるとはいえ、やはり感慨深い。2020年10月末に完全リタイアするまでに米国株へ投資した額は8000万円。2022年10月に一度だけ投資額の倍となる8000万円の損益を記録したが維持できず。それが2024年1月に再び8000万円の損益となり、3月には1億円台を突破。何より重要なのは2024年中、投資損益1億円台を維持できたことだろう。

そしてドル高に助けられたとは言え、3の米国株ポートフォリオが130万ドルを突破したのも大きい。先に述べた様に2023年末に比べると約24.5万(約23%)ドル上昇しており、伸び幅の大型ハイテク銘柄を所有していない事を考えると、かなり自分の所有銘柄は頑張ってくれたと言える。

一方で月次、年間ベースで見ると埋没してしまいがちだが、4として米国株市場につられて大きく下落する局面もあった事は忘れてはいけない。特に8月初旬9月初旬の下げはキツイものがあった。結果的には持ち直してくれたが、必ずしも安心できる一年では無かった気がする。

総じて資産が大きく下落する局面があって落ち着かない時期もあったが、結果的には大きく資産を大きく伸ばすことが出来た2024年だった訳だが、最後5番目のポイントとして(2024年と言うよりは2025年以降だが)トランプ氏が大統領選に勝利したことが、今後自分の投資資産にとって大きな不確定要素となるだろう。どうなるか想像も出来ないが、自分の資産のみならず、世界情勢に悪い影響が出ないことを願いたいものだ。

実はこれを書いたのは年明け早々でトランプ氏が大統領に就任する前の事だったのだが、Upするのを忘れており2025年4月過ぎに投稿することになった。

そしてトランプ政権になってからの状況はここに改めて書くまでもなく甚大。2025年1月の時点では想像も出来ないと書いていたが、漠然としていた不安が悪い方向に向かっている。今年2025年のまとめを書く際にはどうなっていることやら。COVID-19時の様な状況に陥っていないことを切に願う。

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