【2億は超えたが予想外の為替のため】2024年10月末米国株資産

投資開始からの期間

2001年7月から数えて280ヶ月目(23年4ヶ月目)。


資産動向考察

2024年10月末の円ベース資産は以下の通り。

2024年10月末の円ベース資産は前月末に比べて約1550万円(約8.5%)の増加。後述する様にドル資産も増加はしたものの、その割合は僅かで、ほとんどは予想外にドル円為替が今月ドル高に振れたことに起因している。

2024年10月の市場推移

【ダウ工業平均】

2024年9月末終値:42,330.15

2024年10月末終値:41,763.46

2024年9月末/10月末終値差異:1.34%下落

【S&P 500】

2024年9月末終値:5,782.48

2024年10月末終値:5,705.45

2024年9月末/10月末終値差異:1.33%下落

【NASDAQ】

2024年9月末終値:17,713.62

2024年10月末終値:18,095.15

2024年9月末/10月末終値差異:2.15%上昇

2024年10月の米国株式市場は、月初は中東情勢の緊迫化により低調だったが、その後想定よりは中東情勢が悪化しなことからやや上昇。米消費者物価指数は微妙だったものの10月半ばから始まった米国企業の決算発表(主に6~9月期)を受けて中旬までは上昇。下旬になってからはハイテク銘柄の影響が大きいNASDAQ総合とS&P 500は大型ハイテク銘柄が好調だった際は上昇、そうでなかった場合は下落、ダウ工業平均は1営業日を除いて下落傾向が続き、最終的にはダウ工業平均が1.34%、S&P 500が1.33%下落、NASDAQ総合が2.15%上昇と市場によって結果が分かれる形で10月を終えている。終盤の米国市場は最高値を更新する日が続いたことや11月の大統領選を控えていることが影響したのだろうか。

10月にあった主な出来事

  • ドル円為替レートが予想外にドル高へ

2024年9月までは6月末の1ドル=160.93円から7月末の149.98円、8月末の146.16円、9月末の143.62円と3ヶ月連続でドル安となっており、先月のまとめでも

「ドル安の割合は6.8%、2.55%、1.74%とやや減速傾向となっているが、ドル安の流れは変わらないだろう。」

と書いていたのだが、2024年10月のドル円為替は1ドル=152.03円となり、前月に比べて1ドルあたり8.41円、割合で言うと5.86%の大幅ドル高となった。

2024年10月がドル高となった主な理由としては、

    • 10月発表の米雇用統計が予想外に強く、FRBの利下げペースが緩やかになるとの観測、そしてトランプ氏が大統領選に勝利した場合のインフレ圧力の高まりが意識されてから米長期金利が上昇したため、日米金利差が意識されてドルが買われた
    • 日本の衆議院選挙で与党が過半数割れとなり、日銀の追加利上げが遅れるとの見方が強まり、日米金利差が意識されてドルが買われた

といった事が挙げられる。

ドル円為替の今後を考えるのはいつでも極めて難しいのだが、短期的には上に挙げた理由からこの程度の水準が続くのだろうが、トランプ氏が大統領に就任してからはドル安になる可能性もある。というのも前回の大統領時や今回の選挙戦でもトランプ氏は米企業のためにドル安を好む傾向が見られるため。急激な為替変動が今後発生しなければいいのだが。

  • 米国企業の四半期決算が本格化

10月半ばから米国企業の主に7~9月期決算が本格化。自分の所有銘柄では結構上下動があった気もするのだが、先述した米国市場が月間ではそれ程大きな動きが無かったのと同様の傾向で、10月末という区切りでは後述するが10%を超える上下動のあった銘柄は2銘柄にとどまっており、通常の月よりは少ない印象。

  • イランによるイスラエルへのミサイル攻撃とその報復

10月初旬に市場が伸び悩んでいたのは10月1日に実施されたイランのイスラエルへのミサイル攻撃が原因。イスラエルの再報復攻撃がどうなるかが注目されていたのだが、10月26日に行われた攻撃はイランのミサイル製造施設や地対空ミサイル基地などの軍事施設に限定され、エネルギー/核関連施設への攻撃は行われなかった。現在は再びイランがイスラエルを攻撃するのかが注目/懸念されており、市場に対する地政学リスクは未だ続いている状況。

またイスラエルが10月28日に国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)がイスラエル国内で直接的、間接的を問わず、サービスの提供や活動の実施を禁止する法案とイスラエル国内におけるUNRWAの特権や免除を取り消し、イスラエル政府当局者がUNRWA職員と接触してはならないと規定する法案を成立させており、UNRWAのパレスチナ・ガザ地区やイスラエルが占領するヨルダン川西岸での活動も大きく制限されることになる状況。

  • 続いたボーイングのストライキ

これを書いている11月半ばでは既に終結しているが、9月13日に始まったボーイングのストライキは10月末時点では終結せず。終結に至るまでの状況は別途まとめている

10月末時点でのボーイング株は、同月中に2024年第3四半期決算発表もあったのだが悪い内容であることは既に株価に織り込み済みだったようで、意外にも9月末に比べて1.8%の下落に留まった。10月末時点では株価は持ちこたえてくれたが、続くストライキと業績/株価に与える悪影響を懸念している状況だった。

2024年10月10日に発表された2024年9月の米消費者物価指数は、市場予想を上回る結果だったものの、FRBの金利政策を変えるほどではないとの見方から米国市場の反応は限定的。ただ上に挙げた米国株式市場のチャートではその後上昇しているので、悪い結果ではなかったと言える。

ポートフォリオ

2024年9月末と10月末の自分の米国株ポートフォリオは以下の通り。

【2024年9月30日】

【2024年10月31日】

2024年10月に10%を超える上下動のあった銘柄は以下の2銘柄。

ケマーズ(CC):10.6%下落

GEベルノバ(GEV):18.7%上昇

GEベルノバはこれで3ヶ月連続で10%を超える上昇となっている。今年4月にゼネラル・エレクトリックからGEエアロスペースとGEベルノバに分離した際は、GEエアロスペースの方に期待していたのだがここ最近はGEベルノバの好調さが目立っている。

また先に書いた様に自分の所有銘柄の決算も多く、それなりに上下動があったのだが月間で10%を超える変動があったのが2銘柄だったのは意外の感がある。

2024年10月は所有27銘柄中上昇が12銘柄、下落が15銘柄と下落が優勢だったものの、ポートフォリオ全体では前月比資産が1.3万ドル、割合では1.03%の増加。NASDAQ総合には及ばないものの前月比下落となったS&P 500、ダウ工業平均に比べプラスで着地出来た結果はまずまずだったと言える。


為替

先月終値:2024年9月30日 1ドル=143.62円

今月終値:2024年10月31日 1ドル=152.03円

2024年10月末のドル円為替レートは前月に比べて1ドルあたり8.41円、割合で言うと5.86%のドル高。詳しくは上述の詳細を参照。


まとめ

累計投資:80,000,000円(今月追加投入なし)

米国株:196,747,195円

外貨MMF:55,373円

USドル:2,220,959円

日本円:3,256,614円

資産:202,280,141円

累計損益(累計投資と資産より):122,280,141円/152.9%

累計引落額:12,500,000円(今月引き落としなし)

2024年10月は2001年7月に米国株式投資を始めて以来、初めて月末終値ベースで2億円を超えた月となった。実際には米国株式資産の増加は約1%であり、ドル円為替が予想外に大きくドル高となったことが要因なので、必ずしも手放しで喜べる感じではない。ただ上述した様に10月は様々な出来事や決算発表があった中で、ドル円資産双方がプラスとなった事は素直に喜ぶべきだろう。

ただこれを書いている11月半ば現在では、トランプ氏が大統領選に勝利したこと、それに伴い高官の任命を行っていることもあって、市場は神経質で落ち着かない状況が続いている。11月のまとめを書く時点では状況が落ち着き、良いにせよ悪いにせよ方向感が見えるようになっていて欲しいものだ。

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