【約1年ぶりに100万ドル割れの月】2023年10月末米国株資産

投資開始からの期間

2001年7月から数えて268ヶ月目(22年4ヶ月目)。


資産動向考察

2023年10月末の円ベース資産は以下の通り。

2023年10月末の円ベース資産は前月末に比べて約770万円(約5.0%)の減少。10月は円ベース全体の資産減少は認識していたのだが、気にし過ぎるとストレスが溜まりそうだったのであえてあまり意識せずにいたのだが、結果はやはり前月に比べて大幅減少。気は進まないのだが、以降で詳細な内容を振り返ってみることにしよう。

2023年10月の市場推移

【ダウ工業平均】

2023年9月末終値:33,507.50

2023年10月末終値:33,052.87

2023年9月末/2023年10月末終値差異:1.36%下落

【S&P 500】

2023年9月末終値:4,288.05

2023年10月末終値:4,193.80

2023年9月末/2023年10月末終値差異:2.20%下落

【NASDAQ】

2023年9月末終値:13,219.32

2023年10月末終値:12,851.24

2023年9月末/2023年10月末終値差異:2.78%下落

2023年10月の米国株式市場はダウ工業平均が1.36%、S&P 500が2.20%、NASDAQ総合が2.78%いずれも下落。これで米国市場は3ヶ月連続の下落となった。

10月半ば過ぎまでは前月までの下落への反発か、決算への期待からかで前月比上昇していたのだが、それ以降は下落傾向。自分の所有銘柄以外の企業決算はまちまちだった気がするが、10月半ば以降は米国10年債金利が一時5.0%を超えたこともあり、高金利が意識されて下落傾向となったようだ。

10月にあった主な出来事

先月9月末はFOMCを受けた下落が続く中でぎりぎり100万ドルを維持していたのだが、10月に入って初日に約1年ぶりに100万ドルを割り込んでしまった。

その後上記の様に米国市場は中旬ぐらいまでやや値を戻していたのだが、自分のドルベース資産はその流れに乗り切ることが出来ずに下旬の下落となってしまい、10月末まで100万ドル割れの状態が続いている。

  • 米国長期債(10年債)が一時利回り5.0%を突破

上述した通り米10年債が10月19日の取引時間中に一時利回り5.0%を突破した。これは2007年以来16年振りのこと。10月16日(月)週は前週の10月13日(金)の4.63%から日々利回りが上昇していたのだが、19日はFRBパウエル議長が講演で「成長が持続的にトレンドを上回っていること、または労働市場の引き締まりがもはや緩和されていないことを示す新たな証拠が出てくれば、インフレを巡る進展がリスクにさらされ、金融政策の一段の引き締めが正当化される可能性がある」と述べたことで利回りが一時5%を超えることになった。

月初は4.69%で始まり4.5%台~4.8%台前半までで方向感に乏しい動きだったが、上述以降は10月末まで終値は4.8~4.9%台で留まっており、それが米国市場が下旬に低迷した一因となっている。

  • 米国企業の主に2023年7~9月期決算が本格化

10月半ばから米国企業の主に7~9月期の決算が本格化。既述の通り下旬から市場が下落傾向になったためそれに引きずられる側面もあったかもしれないが、自分の所有銘柄はそこそこ。ただしブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY)だけは新製品の売上目標を延期して大幅下落したのが気にかかる。

10月27日時点のLSEG(London Stock Exchange Group plc:ロンドン証券取引所グループ)のまとめによるとそれまでに決算を発表したS&P 500の245社中、売上高がアナリスト予想を上回った企業の割合は60.2%、利益がアナリスト予想を上回った企業は77.6%とのこと。

  • 米下院議長が解任

先月2023年9月の米国株式市場が低調だった要因の一つとしてつなぎ予算案が9月末の期限内に可決されるかが不明だった点があったと思われるが、結果として9月中には可決となっていた。

しかし、その結果当時の米下院議長のKevin McCarthy氏(共和党)が10月3日史上初めて解任されることになり、3週間近く下院議長が不在だった後の25日にMichael Johnson氏(共和党)が選出されている。

10月の株式市場には直接の影響はないが、9月に成立したつなぎ予算は11月17日または各分野の歳出法が制定される日までのいずれか早い方を期限としたものであり、議会は11月17日までに2024会計年度の歳出関連法案あるいは新たなつなぎ予算案の可決を目指すことになるが、その進捗次第では11月の米国株式市場に影響を与える可能性がある。そのため新たな下院議長がどういう舵取りをするかに注目しておきたい。

これについては上記リンクで既にまとめているのでここでは割愛。

ポートフォリオ

2023年9月末と2023年10月末の自分の米国株ポートフォリオは以下の通り。

【2023年9月30日】

【2023年10月31日】

2023年10月に10%を超える上下動のあった銘柄は以下の3銘柄。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY):11.2%下落

ケマーズ(CC):14.0%下落

WKケロッグ(KLG):31.7%下落

ブリストル・マイヤーズは先述の通り決算内容が振るわなかったこと、WKケロッグは分割後に何故か下落、そしてケマーズは先月も17.5%下落しており2ヶ月続けて10%超の下落となっている。WKケロッグとケマーズは所有割合が少ないので影響は少ないが、ブリストル・マイヤーズの今後は気になるところ。また10%を超えてはいないが、エクソン・モービル(XOM)も9.9%とほぼ10%に近い下落となっている。

また2023年10月は所有26銘柄中上昇したのは4銘柄、22銘柄が下落とほぼ総崩れの様相。上昇した銘柄も2銘柄はほぼ横ばいで、P&Gが2.8%、AT&Tが2.5%上昇にとどまっている。ポートフォリオ全体では前月比約4万8000ドル、割合にすると4.8%の減少となり米国株式市場のパフォーマンスを下回っている。


為替

先月終値:2023年9月30日 1ドル=149.35円

今月終値:2023年10月31日 1ドル=151.67円

2023年10月のドル円為替レートは前月に比べて1ドルあたり2.32円、割合で言うと1.55%のドル高。これで8、9月に続いて3ヶ月連続のドル高となっている。

ただ冒頭の楽天証券の円ベース資産は恐らく日本時間で締めているため、円ベースの資産は5.0%の減少でドルベース米国株資産が4.8%減少したより大きく減少している。為替レートを加味するとドル高になった分、ドルベース資産減少より円ベース資産減少の下落幅は少なくなるはずなのだが。


まとめ

累計投資:80,000,000円(今月追加投入なし)

米国株:143,239,619円

外貨MMF:52,312円

USドル:2,175,738円

日本円:1,608,393円

資産:147,076,062円

累計損益(累計投資と資産より):67,076,062円/83.8%

累計引落額:9,500,000円(今月引落しなし)

2023年10月は前月に比べて円資産、米国株ドル資産ともに約5%の減少。所有米国銘柄で10%を超える下落は3銘柄と少なかったものの、所有26銘柄中22銘柄が下落と全般的に振るわなかった月であった。

しかも10月前半米国市場が先月に比べてやや上昇傾向にあったにもかかわらず、上述の様に自分の米国株資産はその流れに乗れず100万ドルを約1年ぶりに割ってしまい、結局月末まで回復することはなかった。

この100万ドル割れの状況が11月も続くことになるかが大きな懸念事項。11月月初のFOMCは自分の資産には良い方向に動いてくれたが、月末時点でどうなっているかはまだまだ予断を許さない。何とか米国株資産/円ベース資産(為替)のバランスよく乗り切って欲しいものだ。

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