GE事業分割後の取得価額再計算及び分割後株価動向(2024/4)

はじめに

先日まとめた通り米現地時間2024年4月2日に自分の所有銘柄であるゼネラル・エレクトリック(GE)が分割し、以下の2銘柄を保有することになった。

実際に分割後のGEベルノバ(GEV)株が入庫されたのは4月6日で、それまでは正確なGEVの株数は分からなかったのだが以下の様になった。

【分割前】

  • ゼネラル・エレクトリック(GE)株481株を保有

【分割後】

  • 社名がゼネラル・エレクトリックからGEエアロスペースになりティッカーシンボルはGEで変わらず。GE株4株に付きGEベルノバ(GEV)1株を付与
  • GEエアロスペース(GE):481株
  • GEベルノバ(GEV):120株

以下分割後の取得価額を再計算し、併せて4月2日以降の両社の株価について整理しておく。


GEエアロスペースとGEベルノバの取得価額再計算

ゼネラル・エレクトリック(GE)のこれまでの購入及び分割履歴は以下の様になる。

2001年11月:購入時価格@41.45ドル、手数料21ドル、計1,679ドルで40株購入。総所有株数40株、総投資額1,679ドル、平均取得価額@41.975ドル

2002年11月:購入時価格@26.2ドル、手数料31.5ドル、計1,603.5ドルで60株購入。総所有株数100株、総投資額3,282.5ドル、平均取得価額@32.825ドル

2003年11月:購入時価格@29.13ドル、手数料31.5ドル、計4,401ドルで150株購入。総所有株数250株、総投資額7,683.5ドル、平均取得価額@30.734ドル

2009年9月:購入時価格@17.09ドル、手数料26.25ドル、計11,989.25ドルで700株購入。総所有株数950株、総投資額19,672.75ドル、平均取得価額@20.7082ドル

2010年12月:購入時価格@18ドル、手数料26.25ドル、計12,626.25ドルで700株購入。総所有株数1,650株、総投資額32,299ドル、平均取得価額@19.5752ドル

2017年12月:購入時価格@17.46ドル、手数料21.6ドル、計13,989.6ドルで800株購入。総所有株数2,450株、総投資額46,288.6ドル、平均取得価額@18.8933ドル

2018年9月:購入時価格@11.73ドル、手数料21.6ドル、計16,443.6ドルで1,400株購入。総所有株数3,850株、総投資額62,732.2ドル、平均取得価額@16.2941ドル

2019年2月:ワブテック(WAB)がスピンオフ。GE株1株につきワブテック株0.005371株が付与されたため、入庫されたワブテック株20株を加味してGE株の取得価額を再調整。結果、総所有株数3,850株、総投資額62,408ドル、平均取得価額@16.2099ドル

2021年8月:8対1の株式併合を加味してGE株の取得価額を再調整。結果、総所有株数481株、総投資額62,408ドル、平均取得価額@129.7464ドル

2023年1月:GEヘルスケア・テクノロジーズ(GEHC)がスピンオフ。GE株3株につきGEHC株1株が付与されたため、入庫されたGEHC株160株を加味してGE株の取得価額を再調整。結果、総所有株数481株、総投資額46,830.3ドル、平均取得価額@97.3603ドル

そして今回の分割で前述の様にGE株4株につきGEV株1株が付与されたため、これまでに費やした46,830.3ドルを481株+120株=601株で割ると一株当たりの取得価額はそれぞれ@77.9207ドルとなる。


分割後約1週間のGE、GEV株の動き

分割調整後のGEエアロスペース、GEベルノバの株価は既にまとめた様にそれぞれ

GEエアロスペース:139.85ドル

GEベルノバ:142.02ドル

だったのだが、過去5日間の動きを見てみるとGEエアロスペースは

分割初日は下落して終えたものの、その後は順調に株価が上昇し4月6日(金)閉場時点の終値は156.30ドル。

一方でGEベルノバは

GEとは逆に分割後は毎日下落しており、4月6日(金)閉場時点の終値は122.70ドルとなっている。

市場(S&P 500)と比べてみると

GEエアロスペースの好調、GEベルノバの低調振りがよく判る。


まとめ

結局4月2日にGEから分割されたGEエアロスペース(GE)、GEベルノバ(GEV)の4月6日時点での状況は

GEエアロスペースが分割からの上昇で取得価額の倍になり、GEベルノバは分割から下落が続いているものの取得価額比ではプラスを維持している状態となっている。

分割直後のまとめでも触れたが、GEベルノバは元々2024年中の黒字化は見込まれていないので分割後に株価が伸び悩むのは仕方ないとは思っていたが、これ程差下がるとも思っていなかった。一方でGEエアロスペースは商用航空機エンジンを提供しているボーイングの問題が懸念だったが、今の所は材料視されずベルノバと分かれたことが市場に好感されている模様。

分割後の株価推移からGEエアロスペースは期待が持てそうだが、GEベルノバの方はしばらくは我慢の時が続きそうだ。

とはいえまだまだ分割して1週間経っておらず今後どうなるかは予断を許さないので、4月23日のGEエアロスペース、4月25日のGEベルノバの2024年第1四半期決算発表内容に注意しておきたい。

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