投資開始からの期間
2001年7月から数えて274ヶ月目(22年10ヶ月目)。
資産動向考察
2024年4月末の円ベース資産は以下の通り。
2024年4月末の円ベース資産は前月末に比べて約360万円の増加(約2.0%)。ただし後述する様に米国株ドル資産は前月比マイナスであり、あくまで同じく後述する為替の影響によるところが大きいため手放しで喜べる状況ではない。
2024年4月の市場推移
【ダウ工業平均】
2024年3月末終値:39,807.37
2024年4月末終値:37,815.92
2024年3月末/4月末終値差異:5.00%下落
【S&P 500】
2024年3月末終値:5,254.35
2024年4月末終値:5,035.69
2024年3月末/4月末終値差異:4.16%下落
【NASDAQ】
2024年3月末終値:16,379.46
2024年4月末終値:15,657.82
2024年3月末/4月末終値差異:4.41%下落
2024年4月の米国株式市場はダウ工業平均が5.00%、S&P 500が4.16%、NASDAQ総合が4.41%いずれも下落。2023年11月から5ヶ月連続して上昇していた市場がとうとう下落となった。
「先月懸念していた反動は3月も来なかったが、やってくるのはいつになるか。」
と書いてはいたが、これまでの上昇の反動というよりは4月に発表された経済指標でのインフレ圧力が根強いことが示されたためだろう。
4月にあった主な出来事
- 米国企業の四半期決算が本格化
4月半ばから米国企業の主に2024年第1四半期(1~3月期)の決算が本格化した。金融情報会社LSEGによると5月3日時点でS&P 500構成銘柄のうち397社が決算発表を行っているが、うち77%が市場予想を上回る決算だったとのこと。
ただあくまで市場予想を上回った企業が多かっただけで、先述の様に米国主要3市場は月間では下落している。
- 4月発表の米消費者物価指数(CPI)でインフレ圧力が未だ根強いことが示される
4月10日には3月の米消費者物価指数(CPI)が米労働統計局から発表されたのだが、その結果で市場予想以上にインフレ圧力が強いことが示され、3月のFOMCにおける経済予測要旨から見込まれていた2024年中3回の利下げが変わる可能性が出てきた。
これで市場の流れが変わり、その後の別経済指標でもインフレ圧力が強いことが示されたことで4月の株式市場が下落となったのだろう。
- ドル円為替が大幅にドル高に
2023年12月に大きくドル安になった際(1ドル=148円から141円)に2024年の為替について
「経済予測要旨では来年の利下げがほぼ確実となったことから大きくドル安」
「このドル安傾向は2024年により顕著になるだろうことが容易に想像がつく」
と書いていたのだが、実際には自分の想定に反して2024年に入ってから毎月ドル高となっており、この4月は終値ベースで 1ドル=157.80円となり、前月に比べて1ドルあたり6.42円、割合で言うと4.24%の大幅ドル高。2023年末と比べると約11.87%ものドル高となっている。
ドル円為替の動きを見ると4月30日から日銀の市場介入があったようだが、米経済指標でインフレ圧力が低下していることが示されない限りは基本的にドル高傾向が続きそうだ。
- その他
その他では自分の所有銘柄であるゼネラル・エレクトリック(GE)が4月に分割されGEエアロスペース(GE)とGEベルノバ(GEV)の2銘柄となっている。分割直後の傾向からGEエアロスペースは上昇、GEベルノバは下落すると思っていたのだが、意外にも両社ともに分割時の株価より上昇して4月を終えている。またGEエアロスペースはGE時代の配当@0.08ドルから0.28ドルへと250%増配をしている(GEベルノバは今のところ無配)。今後もこの調子を維持して欲しいものだ。
ポートフォリオ
2024年3月末と4月末の自分の米国株ポートフォリオは以下の通り。
【2024年3月28日】
【2024年4月30日】
2024年4月に10%を超える上下動のあった銘柄は以下の8銘柄。
ボーイング(BA):13.0%下落
ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY):19.0%下落
チャーター・コミュニケーションズ(CHTR):11.9%下落
ゼネラル・エレクトリック(GE):15.7%上昇
GEヘルスケア・テクノロジーズ(GEHC):16.1%下落
WKケロッグ(KLG):24.1%上昇
ワブテック(WAB):10.6%上昇
ワーナーブラザース・ディスカバリー(WBD):15.7%下落
10%を超える上下動のあった8銘柄中5銘柄が下落、3銘柄が上昇と上下が混在。所有28銘柄中でも上昇したのが13銘柄、下落が15銘柄とその傾向は変わらず。ポートフォリオ全体では前月比約3万8000ドル、割合にすると3.1%の減少となっている。大きく下落したブリストル・マイヤーズが約2.2万ドル、所有割合の多いシティグループ(C)が約1.1万ドル(3%)減少したのが響いた形。それでも自分が思ったより減少幅は少なかった。
為替
先月終値:2024年3月29日 1ドル=151.38円
今月終値:2024年4月30日 1ドル=157.80円
2024年4月末のドル円為替レートについては上述の通り。
まとめ
累計投資:80,000,000円(今月追加投入なし)
米国株:185,386,948円
外貨MMF:55,704円
USドル:2,277,006円
日本円:1,751,091円
資産:189,470,749円
累計損益(累計投資と資産より):109,470,749円/136.8%
累計引落額:11,500,000円(今月は無し)
2024年4月は前月に比べて円資産は2.0%増加、米国株ドル資産は3.1%の減少となり、判断が難しい月となった。結果的には月末円ベースで先月投資開始以来22年で初めてとなった1.8億円台をキープ出来たのだが、それはあくまで為替のドル高の恩恵に負うところが大きい。先月末約2年振りに120万ドルまで戻して喜んだ米国株資産は僅かその1日だけだったし。
そして4月の経済指標では米インフレ圧力が未だ根強いことが示され、3月のFOMCでは年3回の利下げとされていた市場の想定が崩れる可能性も出てきて、2023年11月から5ヶ月連続して上昇していた米国株式市場も下落となっている。
今後は直近数ヶ月以上に米経済指標に注目が集まり、それ次第で大きく動く可能性が高く、自分の投資資産もどうなるか不透明感を増した気がする。4月は何とか乗り切ったが、5月以降も米国株資産と為替のバランスが取れることを願いたい。