2年振りの米国株資産120万ドル回復に関して(2024/3)

はじめに

掲題の通り自分の米国株ポートフォリオ資産が2024年3月28日に2年ぶりに120万ドルを回復した。

以下、ここ2年の自分の米国株ポートフォリオの推移について整理してみることにする。


過去2年の自分の米国株ポートフォリオ資産推移

最後に自分の米国株ポートフォリオ資産が120万ドルあった2022年2月16日を起点に、各月の月末米国株資産データをピックアップした推移が以下の通りとなる。

まず自分の米国株資産が120万ドルを超えていた2022年2月半ばから、上下動はあるものの概ね半年ほど下落傾向が続いたのはロシアのウクライナ侵攻が2月に始まったことが原因。

ロシアのウクライナ侵攻に伴い、米国でのインフレが加速/政策金利の上昇という流れで自分の米国株資産は大きく減少し、2022年2月から9月で20%超米国株ドル資産が減少することになった。

2022年10月から2023年1月にかけてはインフレの指標となる米消費者物価指数(CPI)でインフレ圧力の減速がみられたこともあって回復したものの、その後は再びインフレ圧力が根強いことが指標で確認されたこともあり2023年10月まで自分の資産も基本的には減少傾向が続いた。

そして2023年11月には米連邦準備制度理事会(FRB)が2回連続で政策金利据え置きを決定したことで利上げサイクル終了の見方が強まり、その後も指標からして2024年から利下げとなることが有力視されていることもあって米国株市場は上昇し、自分の米国株資産もその流れにのって2024年3月末には120万ドルを2年ぶりに回復している。


同期間中の自分の米国株資産と市場推移の比較

同じく2022年2月16日を起点に、各月の月末米国株資産データと米国主要3市場の増減割合をマッピングした推移が以下の通りとなる。

まず期間中の増減は

  • 自分の米国株資産:‐0.6%
  • S&P 500:17.42%
  • ダウ30:13.95%
  • NASDAQ総合:15.97%

となり、自分の米国株資産が微減となっているのに対して米主要3市場はいずれも10%を超える上昇振り。

自分のポートフォリオ資産は2024年3月末時点で26銘柄あるのだが、

シティグループ(C:30%)、AT&T(T:12%)、エクソン・モービル(XOM:11%)の上位3銘柄で過半数を超える53%、それにブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY:10%)、ゼネラル・エレクトリック(GE:7%)を加えた上位5銘柄で全体の70%と偏りが大きいポートフォリオになっており、期間中はシティ、AT&Tが振るわなかったこと、そしてハイテク銘柄がほとんどないのも米国市場に大きく及ばないパフォーマンスとなった原因だろう。

自分が長期的(20年)に定期購入(投資方法が固まってからは3ヶ月に一度購入)をしていた結果このような資産割合になり株価のパフォーマンスという観点では残念だが、完全リタイアして配当金生活をしている現在重要なのは配当率であり、資産規模の大きい上位5銘柄のうちGEを除いた4銘柄が3%を超える配当率(税引前)である事を思えば必ずしも悪くはない。

ちなみに米国市場では、S&P 500が最も上昇率が高く変動幅もダウ30、NASDAQ総合の中間程度で安定している。

NASDAQ総合もS&P 500と遜色ない上昇率ではあるが振れ幅が大きく、ダウ30とS&P 500ではならなかったマイナス25%を超える下げとなった局面が2回ある。

ダウ30は期間中最もマイナス幅が小さかったが、S&P 500/NASDAQ総合が上昇する局面ではその上昇に及ばず結果的に上昇率が最も低くなっている。

たまたまではあるが、よくS&P 500インデックスファンドが投資で勧められているのはそれなりの理由があるのだなあ、と思ったり。ただそれを取り崩した際の税金などを考えると、自分には個別株の配当金生活があっている。


まとめ

約2年ぶりの米国株資産120万ドル回復を契機として、その期間中の推移について米国市場との比較をしつつ自分のポートフォリオも簡単に確認してみた。

やはり米国市場に比べて自分の米国株ポートフォリオのパフォーマンスの低さが気になるものの、完全リタイアして丸3年経過した現時点で問題なく配当金生活を送れていることを考えれば、高望みせずに現状に満足すべきなのだろう。

そして気にかかるのは、ここ最近の好調が続いて資産は順調に増加するのか、それとも流石に揺り戻しがあって再び120万ドルを割ってしまうのかという点。

まだようやく1日だけ120万ドルを回復したばかりで今後の予想をするのはあまり意味がないが、個人的には可能であれば120万ドル台を維持してくれる状況が続いてくれればいいとは思うのだが、やはり最近の株価上昇は行き過ぎだと思うのでどこかで反落はすると思っており、その幅、期間が軽微にとどまってくれることをまずは願いたい。

最後に米国株資産の120万ドル回復という観点のため、ここではあえて触れなかった為替(ドル高)の恩恵が円ベースでは大きい(2022年2月末1ドル=114.99円、2024年3月末1ドル=151.38円と31.64%上昇)ことを忘れずに、2024年の米利下げによる円ベースでの悪影響(ドル安)に対する心の準備はしておきたい。

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