【損失拡大】2002年米国株式投資考察(資産/購入/配当)

米国株式投資2年目の振り返り

2002年はどうだったのか。各月の状況は下に書いた通りであるし、あまりよろしくなかったことは確かなのだが、どれだけダメだったのか、何故ダメだったかを確認してみることにしよう。

2002年1月

2002年2月

2002年3月

2002年4月

2002年5月

2002年6月

2002年7月

2002年8月

2002年9月

2002年10月

2002年11月

2002年12月


購入状況

驚くことに2002年は2月を除いて毎月購入していた。また3月は誕生日手数料無料を活用して5銘柄(さらに同月に1銘柄)を購入しているので、

2002年1月:AOL(AOLタイム・ワーナー)50株 購入単価@28.37ドル

2002年3月:C(シティグループ) 30株 購入単価@47.05ドル

2002年3月:JPM(JPモルガン・チェース) 50株 購入単価@30.52ドル

2002年3月:CSCO(シスコ・システムズ) 90株 購入単価@16.33ドル

2002年3月:PM(フィリップ・モリス) 30株 購入単価@52.87ドル

2002年3月:SUNW(サン・マイクロシステムズ) 140株 購入単価@8.61ドル

2002年3月:BMY(ブリストル・マイヤーズ スクイブ) 40株 購入単価@40.425ドル

2002年4月:AOL(AOLタイムワーナー)70株 購入単価@19.45ドル

2002年5月:SUNW(サン・マイクロシステムズ) 260株 購入単価@6.87ドル

2002年6月:BMY(ブリストル・マイヤーズ スクイブ) 90株 購入単価@25.85ドル

2002年7月:AOL(AOLタイムワーナー)170株 購入単価@10.31ドル

2002年8月:SUNW(サン・マイクロシステムズ) 400株 購入単価@4.28ドル

2002年9月:SUNW(サン・マイクロシステムズ) 550株 購入単価@2.937ドル

2002年10月:SUNW(サン・マイクロシステムズ) 570株 購入単価@2.835ドル

2002年11月:GE(ゼネラル・エレクトリック) 60株 購入単価@26.725ドル

2002年12月:SUNW(サン・マイクロシステムズ) 500株 購入単価@3.243ドル

16回購入(内手数料無料5回)をし、銘柄はSUNW6回、AOL3回、BMY2回、C、JPM、PM、GEが各1回で7種類を購入。SUNWの6回というのが際立っているが、AOLも3回購入しておりこれで半数。これを書いている今(2018年2月)から思うと、この2銘柄はいずれも現時点でポートフォリオに存在していないのがなあ(PMは1度MOになり後でスピンオフして復活)。別の銘柄に投資しておいた方がよかったのでは、と思うのだがこればかりは結果論だから言えることなので仕方がない。少なくとも過去の投資行動を各月で書いてきたところからすると、明らかな失敗ではないだろう。一方で当時の自分はSUNWとAOLに対する思い入れが強すぎたような気もする。


投資資金/資産状況

2001年投資資金:835,000円(累計投資資金:835,000円)

2002年投資資金:3,265,000円(累計投資資金:4,100,000円)

2002年だけで300万円以上を米国株式投資に回していたことになる。これも意外な結果。まだ始めて2年目にもかかわらずかなりの額を投資していた。無駄遣いをしない生活に慣れ始めたのだろうか。

2002年末の資産状況についてはこちらを参照。2002年1月から12月までの投資状況をグラフ化して考察してみる。

一見2月に大きく増加しているように見えるのだが、これは3月の手数料無料に向けて投資資金を楽天証券口座に入金しているためなので、株の価値が増加したということではない。

3月から9月までは大体毎月20万円ずつを入金していたにもかかわらず、200万円前後を行ったり来たり。つまり毎月投入分ずつ保有株の価値が下落していたということ。

10月、11月と大きく増加し一瞬300万円を超えたのだが、月末に大きく低下している。

投資を始めてからの累計資産グラフは以下の通り。

累計と呼ぶには期間が短いので何とも言えないグラフ。これが投資資金を含んでいないグラフであれば悪くないのだが、実際には投入した資金を含んでいるグラフなのが上に書いたように厳しいところ。

続いて米国株式のグラフ。

米国株の資産価値だけを見てみると、全体の資産との差異はそれほどない。上述したように2月があくまで資金を投入しただけ、という違いが見られるくらい。

そして累計の米国株グラフ。

これも累計資産のグラフとほぼ同じ。入金して直ぐに株式を購入しているので、資産≒米国株という状況であったと言える。

そして投資損益のグラフ。

こちらは、累積の投資資金-証券口座にある金額(初めのグラフの資産)という式なので、各月の投入資金には依存しないグラフになっている。

このグラフが米国株のパフォーマンスを一番よく表している。3月まではそれほど大きく変わらず持ちこたえていたのが、4月~9月にかけてほぼ連続して大きく下落。10、11月に持ち直してこのまま上昇してくれるのか、と期待をしたが結局12月も大幅下落。

累計の投資損益グラフは以下。

2001年の投資開始初年度にいろいろな出来事があったので、初年度が悪かった印象はあったのだが、こうして累計でみると2年目の方が悪化しているのが明確に分かる。自分の記憶は当てにならないものだ。もっとも2年目は投資資金が増えてきたこともあるので、資産ベースでみるとこういう風になるのか。

ということで作成してみたグラフがこちら。

やはり率でいうと投資初年度の方が悪かったのか。ただ時間の経過とともに投資資金が増えるにつれてグラフの動きは同じようになってくる(特に2002年後半以降)ので、このグラフは今後分析する必要はないだろう。


配当金

2002年から配当が入ってくるようになった。一覧は以下の通り。受取金額(受取)は税引後の日本円での金額。

受渡日約定日対象証券名数量[株/口/額面]受渡金額(受取)
2002/12/22002/11/27CITIGROUP INC30449
2002/11/122002/11/7BRISTOL-MYERS1302,992
2002/11/112002/11/6JP MORGAN CHASE501,405
2002/11/52002/10/30GENERAL ELECTRIC40605
2002/10/212002/10/16PHILIP MORRIS301,601
2002/9/22002/8/28CITIGROUP INC30434
2002/8/92002/8/6BRISTOL-MYERS1302,921
2002/8/82002/8/5JP MORGAN CHASE501,374
2002/8/22002/7/30GENERAL ELECTRIC40566
2002/7/182002/7/15PHILIP MORRIS301,379
2002/6/32002/5/29CITIGROUP INC30455
2002/5/132002/5/8BRISTOL-MYERS40961
2002/5/102002/5/7JP MORGAN CHASE501,475
2002/5/82002/5/1GENERAL ELECTRIC40624
2002/4/182002/4/15PHILIP MORRIS301,541
2002/2/42002/1/30GENERAL ELECTRIC40654

合計は19,436円ということになった。単純に円ベースで考えると、2002年12月末の米国株が2,647,123円なので0.7%ぐらいの配当(税引後)ということになるのだが、これが多いのか少ないのかはドルベースのデータが残っていないので何とも言えない。円での入金なので配当額は為替の影響が大きくなるのだが、この当時は投資額が少ないのでその影響は微々たるもの。

投資金額が多いSUNW、AOLが配当を出していればもう少し配当は多かったのだろうが、何度か他のところで書いたように投資開始の初期段階では配当金についてはあまり気にかけていなかったようだ。今(2018年)だったら配当金も銘柄購入時の要素の一つとして、もう少し考えていただろう。何故ならバイアンドホールドで長期投資ということは、現金化をするタイミングが無いということでもあり、資産が増えてもそれを使えないのではあまり意味がない。その点配当は、再投資をしなければ現金として引き出すことが可能であるので、引退が視野に入ってくる/考えざるを得ない状況になってくると非常に重要になってくる。


為替

2002年は前半にドル安が急激に進行し、後半はそれに比べればまだマシな変動。それでも119~123円ぐらい上下でそれなりに幅はある。このドル安が円ベースの資産額に影響を及ぼしているだろう。

累計でみると2002年前半のドル安になる前に、ドル高が続いていたのが分かる。大きな山が一つある感じ。この山の部分で結構資金投入とドル購入をしているのも、初期段階の円ベースの資産がマイナスになっている原因の一つになっているのだろう。


まとめ

まずは2002年の出来事でポートフォリオに影響を与えた事柄を中心にまとめてみると、

6月:保有銘柄のEXDSQ(エクソダス・コミュニケーションズ)が上場廃止

6月:SUNWが5億8700万ドル(約616億円)の最終赤字に転落

7月:ワールドコムの破綻

7月:AOLのCEOが辞職

11月:アメリカ中間選挙で共和党が上下院ともに勝利

12月:ユナイテッド航空の破綻

と2回大企業の破綻が発生。2001年の12月にはエンロンの破綻もあり、まだまだ市場全体が不安定/下落傾向であったようだ。また、積極的に買い足しを行ったSUNWとAOLはいずれも上に挙げた出来事もそうだが、それを引き起こした要因が株価に影響を与えていた様子。ドットコムバブルがはじけた影響もまだ続いている感じ。

無理やりポジティブな事柄を挙げてみると、昨年末は2銘柄だったのが2002年末の時点で8銘柄に増えた点だろうか。まだまだ初期に想定したポートフォリオを揃えるには至らなかったが、ようやくポートフォリオらしくなったと言える。他には毎月20万円以上の入金ができたこと。低パフォーマンスが続く中、投資を諦めずによく継続的に入金をしていたと思う。まだ投資資金が

12か月中11か月に株式購入をした点は、2002年12月の記事に書いた通り何とも判断が難しい点。基本は手数料を減らすこと(特に初期の投資資金が少ない時点では)だと思うのだが、購入の頻度と投資額のバランスは本当に悩ましい。2018年現在の3か月に1度というのも、これを書いているうちに見直す必要があるかもしれない、と考えたりもする。

まとめると、

①年間投入資金が300万円、累計では400万円を超えた。2002年は毎月20万円以上を入金

②一方で累計の含み損も100万円を超えてしまった

③12か月中11か月は株式購入を実施

④ポートフォリオ(恐らく市場全体も)はまだ下落傾向が続いていた

⑤保有銘柄が8銘柄に増加

⑥保有銘柄のEXDSQが上場廃止となる、つまり約20万円はゼロに

⑦SUNWとAOLへの追加投資が多かった

⑧配当が入金されてくるようになった

⑨年初来15円ほどのドル安

といったところだろうか。投資を始めてから未だ損益がプラスになることがなかった2年目の米国株式投資だった。これで2001年7月の開始から18か月連続で含み損益がマイナスだったことになる。これを書いている2018年7月ではプラスな訳だが、いつまでマイナスが続いていたのか気になる。そしてそれにも関わらず米国株式投資を続けてきた理由も、などと考えつつ2002年のまとめを終えることにする。

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