はじめに
ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY)は、バイオ医薬品会社セルジーン(CELG)を約740億ドルで買収することを発表した後の2019年1月3日に一日で約14%の株価が下がってしまい、それ以降の値動きもパッとしなかった。また2019年2月、3月には大株主がこの買収に反対している、との報道もあった。
2019年4月12日には、買収案に関する株主投票が行われる予定という情報があったので、その結果によっては株価に大きく影響するのでは、と個人的には気になっていたのでその結果をまとめてみる。
2019年4月12日の株主投票結果
以下はロイターの記事から抜粋・まとめたもの。
- 米製薬大手のブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY)は12日株主総会を開き、740億ドルのセルジーン(CELG)買収案を承認した
- ブリストルが示した暫定集計によると、株式75.7%を保有する株主が買収に賛成票を投じた
- セルジーンは別の声明で、発行済み株式の7割超を占める株主らが投票で賛成に回ったと明らかにした。両社は買収手続きが第3四半期に完了すると見通した
- ブリストルは、買収後の配当方針変更を想定していないと説明した
- 物言う株主として知られるスターボード・バリューや、大株主のウェリントン・マネジメントは買収に反対していた
発表後のBMY株価
以上の結果を受けて4月12日のBMYの株価がどうなったかというと、
という事で自分が想定していたほどの変動は無かった。結果として大きく変動が無かったのは一安心。
まとめ
4月12日の買収案に関する株主投票はあまり株価に影響しなかったのだが、セルジーン買収前から現在までのブリストル・マイヤーズ スクイブの株価のチャートは以下の通り。
当然の事ながら、必ずしも買収関連のニュースだけがBMYの株価に影響を及ぼしている訳ではないので注意が必要なのだが、3月から右肩下がりなのが気に掛かる。この時期に特にブリストル・マイヤーズ関連の医薬品に関する情報(臨床試験結果など)が出たわけではないので、この株価の動きは判断が難しいところ。
株価だけで見ると1月3日の終値が@45.12ドルで、4月12日の終値が@45.57ドルとほぼ同じになってしまっている。買収案の決定を受けて、市場/株主の不安が払拭されて株価が上向きになってくれれば良いのだが。
ブリストル・マイヤーズ スクイブに関する次の情報としては、4月25日に予定されている2019年第1四半期の決算発表に気を付けておくべきだろう。