投資開始からの期間
2001年7月から数えて269ヶ月目(22年5ヶ月目)。
資産動向考察
2023年11月末の円ベース資産は以下の通り。
2023年11月末の円ベース資産は前月末に比べて約650万円の増加(約4.4%)だったが、先月2023年10月は約770万円(約5.0%)減少していたのでそれをリカバーするまでには至らず。
また2023年11月には楽天証券から生活費に100万円充当していることは頭に入れておくべきだろう。
2023年11月の市場推移
【ダウ工業平均】
2023年10月末終値:33,052.87
2023年11月末終値:35,950.89
2023年10月末/2023年11月末終値差異:8.77%上昇
【S&P 500】
2023年10月末終値:4,193.80
2023年11月末終値:4,567.80
2023年10月末/2023年11月末終値差異:8.92%上昇
【NASDAQ】
2023年10月末終値:12,851.24
2023年11月末終値:14,226.22
2023年10月末/2023年11月末終値差異:10.70%上昇
2023年11月の米国株式市場はダウ工業平均が8.77%、S&P 500が8.92%、NASDAQ総合が10.70%といずれも大きく上昇。先月までの3ヶ月連続の下落の流れはひとまず断ち切った形になった。これは後述する11月初にあったFOMC会合結果が大きく影響していると考えられる。
11月にあった主な出来事
- 米国企業の(主に)2023年7~9月期決算発表がほぼ終了
10月半ばに始まった米企業の2023年第3四半期の決算発表が概ね終了。前回のまとめはS&P 500企業245社の発表結果について触れたが、11月前半の403社発表済み時点の売上・利益は前回245社の結果よりもアナリスト予想を上回る企業が増加していた。
もちろん個々の企業それぞれで一概には言えないのだが、全体としての決算結果が想定よりも良好だったことが11月に市場が上昇したことの一因ともなったかもしれない。
10月31日(火)、11月1日(水)に2023年7回目となるFOMC会合とパウエル議長の会見が行われたのだが、特に会見でパウエル議長は追加利上げの可能性を排除しなかったものの議長の長期債利回りの急上昇に関する発言から利上げサイクルが終了するとの見方が市場で出てきた。これが上述した11月の米国株式市場上昇の流れを作ったと思われる。
そして11月半ばに発表された、FRBの利上げ判断材料となる米消費者物価指数(CPI)がFOMCを受けての利上げ終了を裏付けるような結果となったため、さらに米国市場は一段高となった。
- 先月100万ドルを割った自分のドルベース米国株資産が再び100万ドルを回復
2023年10月早々に約1年ぶりに100万ドルを割ってしまった自分の米国株ポートフォリオだったが、上述したような11月の好調な流れもあって11月14日のCPI発表後の米国市場閉場時に100万ドルを回復。そしてその後何とか100万ドルを割らない状況が続いている。この流れが12月も続くと良いのだが。
- 新たな米つなぎ予算が可決
先月のまとめでも不安材料として触れた米つなぎ予算(2023年9月に何とか可決)の期限が11月17日だったのだが、今回は9月ほど紛糾することなく11月16日にバイデン大統領の署名となった。
新たなつなぎ予算案の主項目は
- 農業、エネルギー/水、軍事建設/退役軍人、輸送/住宅/都市開発の4分野向けの資金が2024年1月19日まで
- それ以外の8分野(詳細は省略)は2024年2月2日まで
- 低所得者向け食料支援プログラムなどが含まれる農業関連法案を2024年9月まで
予算措置を延長する項目が盛り込まれている。
ただし今回の新たなつなぎ予算はバイデン大統領が求めていたイスラエルやウクライナ向けの支援、共和党保守派が求めていた国境管理措置の強化や大規模な歳出削減といった項目は含まれていない。そのため当面の政府閉鎖は回避されたが、大規模な歳出削減が無かったこともあって今回の新たなつなぎ予算案で共和党下院では93人が反対票を投じており、2024年度歳出法案はまだ今後の懸念材料として残っていると言えるだろう。何とか政府機関の閉鎖といった事態に陥ることなく決着して欲しいものだがどうなるだろうか。
ポートフォリオ
2023年10月末と2023年11月末の自分の米国株ポートフォリオは以下の通り。
【2023年10月31日】
【2023年11月30日】
2023年11月に10%を超える上下動のあった銘柄は以下の8銘柄。
ボーイング(BA):24.0%上昇
シティグループ(C):16.7%上昇
ケマーズ(CC):13.8%上昇
ウォルト・ディズニー(DIS):13.6%上昇
ゼネラル・エレクトリック(GE):12.1%上昇
JPモルガン・チェース(JPM):12.2%上昇
クラフト・ハインツ(KHC):11.6%上昇
WKケロッグ(KLG):11.8%上昇
2023年11月は所有26銘柄中上昇したのは20銘柄、下落が6銘柄。ポートフォリオ全体では前月比約6万9000ドルの増加、割合にすると7.2%の上昇となっているが、やはり米国株式市場のパフォーマンスは下回っている。株式パフォーマンスが良くない代わりに配当率は市場に比べて高くなっているので致し方ないところだろう。
今月若干気になる銘柄としてはブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY)。11月の下落6銘柄の一つ(4.1%下落)なのだが、ブリストル・マイヤーズは10月の決算を受けて先月も10%を超える下落となっていたにもかかわらず、今月も好調な市場の波に乗れず2ヶ月続けて前月比マイナスとなってしまっていることを考えると、回復にはまだまだ時間がかかるかもしれない。何とか早く下げ止まって欲しいものだ。
為替
先月終値:2023年10月31日 1ドル=151.67円
今月終値:2023年11月30日 1ドル=148.19円
2023年11月のドル円為替レートは前月に比べて1ドルあたり3.48円、割合で言うと2.29%のドル安。これまで8~10月と3ヶ月ドル高が続いていたが、その流れは途切れることとなった。理由はやはり米国株式市場の上昇と同様で、11月は米の利上げが打ち止めとの見方が強まったために日米金利差がこれ以上は拡大しない可能性が意識されたということなのだろう。今後のドル円為替の動きには注目しておきたい。
まとめ
累計投資:80,000,000円(今月追加投入なし)
米国株:150,080,395円
外貨MMF:51,437円
USドル:2,132,417円
日本円:1,334,388円
資産:153,598,637円
累計損益(累計投資と資産より):73,598,637円/92.0%
累計引落額:10,500,000円(今月引落し100万円)
2023年11月は前月に比べて円資産は4.4%、米国株ドル資産は7.2%の増加。為替がドル安に振れたことや、配当を100万円生活費に充当したことから円ベース資産の増加がドルベース資産に比べて少なくなっているが、7月から10月にかけて
- 7月円ベース資産:前月比2.3%減少、7月ドルベース資産:前月比0.7%増加
- 8月円ベース資産:前月比0.2%増加、8月ドルベース資産:前月比4.2%減少
- 9月円ベース資産:前月比0.0%増加、9月ドルベース資産:前月比2.4%減少
- 10月円ベース資産:前月比5.0%減少、10月ドルベース資産:前月比4.8%減少
と振るわなかったことを考えると、久々に一息つける月であったと言えよう。
となると気になるのが12月もこの流れが続くかどうかという点だが、これは現地時間12月12日発表予定の11月米消費者物価指数(CPI)と12月12日、13日のFOMC会合及びパウエル議長の会見に拠るところが大きいのだろう。何とかそれらのイベントを無難に乗り切って、良い気分で年を越したいものだがどうなることだろうか。