【資産は増加したが色々と微妙な月】2023年6月末米国株資産

投資開始からの期間

2001年7月から数えて264ヶ月目(21年12ヶ月目)。


資産動向考察

2023年6月末の円ベース資産は以下の通り。

2023年6月末の円ベース資産は前月末に比べて約970万円(約6.6%)の増加。これだけ見ると好調な月と言えるが、あくまで「円ベースでは好調」だっただけで後述する様に必ずしも手放しでは喜べない月だったと個人的には思っている。

2023年6月の市場推移

【ダウ工業平均】

2023年5月末終値:32,908.27

2023年6月末終値:34,407.60

2023年5月末/2023年6月末終値差異:4.56%上昇

【S&P 500】

2023年5月末終値:4,179.83

2023年6月末終値:4,450.38

2023年5月末/2023年6月末終値差異:6.47%上昇

【NASDAQ】

2023年5月末終値:12,935.29

2023年6月末終値:13,787.92

2023年5月末/2023年6月末終値差異:6.59%上昇

2023年6月の米国株式市場はダウ工業平均が4.56%、S&P 500が6.47%、NASDAQ総合が6.59%いずれも上昇する結果となった。

2023年6月も前月5月に続き大型ハイテク銘柄が好調だったようで、その影響が強いNASDAQ総合、S&P 500、ダウ工業平均の順で上昇率が高くなっている。

6月にあった主な出来事

先月2023年5月の市場全般の重しとなっていた米債務上限問題が合意され、2025年1月1日まで債務上限停止が延長されることになった。月初の各市場の上昇はこれが原因だろう。

今回も前回2021年12月と同様に上限停止が延長され米国が債務不履行に陥るという最悪の事態は避けられたのは良かったが、延長期限が2025年1月1日となっているのが気掛かり。というのも2024年11月は米大統領選と上院の1/3にあたる33議席及び下院435議席の改選が行われるので、その結果が次回の債務上限問題に影響を及ぼすことになるだろう。

2023年6月13日、14日にはFOMC会合が開催され、事前の市場見通しで有力視されていた政策金利据え置きとなった。ただ同じく発表された経済予測要旨では、2023年末の政策金利の予想中央値が2023年3月の5.1%から5.6%に上昇しており、この予測で行くと年内に2回の利上げが想定されることになる。事前の市場予想では年内の利上げはあと1回とされていただけに意外な結果であった。

6月発表の各種経済指標も統一感のあるものではなく、まだまだ政策金利をどうするかの方向性は見いだせないままの状況が続いている。

2023年6月28日(水)の米国市場閉場後には2023年の米銀ストレステストの結果がFRBより公表された。自分は米銀株のシティグループ(C)とJPモルガン・チェース(JPM)を所有し、特に今年2023年には3月に米地銀が破綻して金融システムへの不安が残ることもあってその結果が特に気になっていた。

結果は対象23行すべてが深刻なシナリオ下でも十分な資本を有していることが示されることになった。シティはその中でも回復シナリオが弱いことが懸念されたが、その後の個別行の発表では久々に配当増を計画しているとし、自分が想定していたよりも穏当にイベントを乗り切ることが出来たという印象がある。ただしシティはストレステストシナリオの解釈についてFRBと協議することを発表しており、正確には乗り切ったと言えないのかもしれない点が不安。

  • その他

2023年6月には以下の様な自分が所有している個別銘柄の今後に影響が出そうな出来事もあった。

詳細は割愛するが、1番目はAT&T(T)が3.8%下落、2番目はケマーズ(CC)が24.1%上昇、デュポン・ドゥ・ヌムール(DD)が7.3%上昇、コルテバ(CTVA)が3.8%上昇、3番目はワーナーブラザース・ディスカバリーが8.4%上昇と、いずれも同日の市場に比べて大きい動き。

いずれも続報の可能性があり、その内容次第では更に大きな変動があるかもしれないのだが、今のところはなし。これらについては注意しておきたい。

ポートフォリオ

2023年5月末と2023年6月末の自分の米国株ポートフォリオは以下の通り。

【2023年5月31日】

【2023年6月30日】

2023年6月に10%を超える上下動のあった銘柄は以下の4銘柄。

ケマーズ(CC):39.3%上昇

チャーター・コミュニケーションズ(CHTR):12.6%上昇

ワブテック(WAB):18.4%上昇

ワーナーブラザース・ディスカバリー(WBD):11.2%上昇

全体では所有25銘柄中ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY、0.8%下落)、クラフト・ハインツ(KHC、7.1%下落)、モンデリーズ・インターナショナル(MDLZ、0.6%下落)の3銘柄を除いた22銘柄が上昇。先月2023年5月は25銘柄中23銘柄が下落するという散々な月であったが、2023年6月は上昇銘柄が多数を占める結果となった。

しかしポートフォリオ全体では約3.5万ドル、割合にすると3.4%の増加に留まっており、先に述べた市場の上昇に比べて物足りない印象は拭えない月となっている。


為替

先月終値:2023年5月31日1ドル=139.34円

今月終値:2023年6月30日1ドル=144.32円

2023年6月のドル円為替レートは前月に比べて1ドルあたり4.98円、割合で言うと3.57%のドル高。これで月末終値ベースでは3ヶ月連続のドル高となっており、3月の終値1ドル=132.79円から10円以上のドル高となっている。

これがドルベースの米国株ポートフォリオ資産が3.5万ドル/3.4%増だったのに対し、円ベース資産が970万円/6.6%増となった大きな要因。


まとめ

累計投資:80,000,000円(今月追加投入なし)

米国株:154,645,091円

外貨MMF:49,776円

USドル:2,819,834円

日本円:634,554円

資産:158,149,255円

累計損益(累計投資と資産より):78,149,255円/97.7%

累計引落額:8,500,000円(今月引落し無し)

2023年6月は5月のまとめ

「先にも挙げた6月13日、14日に開催されるFOMC会合、そして下旬に結果が発表されるであろう米銀ストレステストで市場がどう動くのか。それらの影響が大きそうな自分が所有している米銀株シティグループ(C)はポートフォリオに占める割合が大きいので、何とか上手く乗り切ってくれればいいのだが。」

と懸念していたイベントを無難に通過したことや、為替レートがドル高に振れたこともあって円ベース資産は大きく増加。一方でドルベースのポートフォリオ資産増は市場に比べて見劣りする結果。そして所有するいくつかの個別株に大きな影響を及ぼす可能性の報道もあって、総合的な印象は掲題の通り「色々と微妙な月」だった気がする。

先行きも7月のFOMC会合、本格化する米企業の2023年4~6月期決算発表、そして先に挙げたいくつかの自分の所有銘柄に関する報道の続報などで見通しにくいと言えるだろう。これを書いている7月上旬はややドル安となっており、ここ3ヶ月の様に為替でカバーすることも難しそうだ。何とか7月も総合的にうまく乗り切りたいものだが、さてどうなるだろうか。

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