【25銘柄中23銘柄が下落と酷い月】2023年5月末米国株資産

投資開始からの期間

2001年7月から数えて263ヶ月目(21年11ヶ月目)。


資産動向考察

2023年5月末の円ベース資産は以下の通り。

2023年5月末の円ベース資産は前月末に比べて約335万円(約2.2%)の減少。先月2023年4月が前月比約2.3%の増加だったので、その分を吐き出して3月末とほぼ同じ程度に戻ったことになる。

ただし5月の配当まとめでも触れた様に2023年5月はドル高が進行したため、この円ベースの資産は為替に助けられていてドルベースの米国株資産は恐らく大きく減少しているはず。その点に注意して以下確認していこう。

2023年5月の市場推移

【ダウ工業平均】

2023年4月末終値:34,098.16

2023年5月末終値:32,908.27

2023年4月末/2023年5月末終値差異:3.49%下落

【S&P 500】

2023年4月末終値:4,169.48

2023年5月末終値:4,179.83

2023年4月末/2023年5月末終値差異:0.25%上昇

【NASDAQ】

2023年4月末終値:12,226.58

2023年5月末終値:12,935.29

2023年4月末/2023年5月末終値差異:5.80%上昇

2023年5月の米国市場はダウ工業平均が3.49%の減少、S&P 500が0.25%上昇、NASDAQ総合が5.80%上昇とまちまちな結果となっている。

2023年5月はハイテク大型銘柄が好調だったようで、その影響が強いNASDAQ総合、S&P 500、ダウ工業平均の順で明暗が分かれている。ちなみに先月2023年4月は逆にダウ工業平均、S&P 500、NASDAQ総合の順だった。

5月にあった主な出来事

5月に入って早々に米地銀の米地銀のファースト・リパブリック・バンクが破綻し、JPモルガン・チェース(JPM)に買収された。これは3月のシリコンバレー銀行、シグネチャー・バンクに続く3行目。その影響が市場及び米銀株に関する影響が懸念されたのだが、翌日の市場は自分が覚悟していた程下落はせず、JPモルガンに至っては上昇していた。

その後もパックウェスト・バンクが身売りを検討との報道がなされたりして米地銀ひいては金融システムに対する不安はあるのだが、5月末のパックウェスト・バンク株は概ね上昇傾向であり一時ほど米地銀に対する懸念は後退したのかもしれない。6月に予定されている米銀ストレステストで再び懸念が再燃する様な事態にならなければいいのだが。

  • 米債務上限問題

これを書いている6月現在では既に米債務上限問題に関しては2023年米財政責任法(Fiscal Responsibility Act of 2023)がバイデン大統領の署名までなされて2025年1月1日までの債務上限(31兆4000億ドル)が停止されている。

5月という観点では5月31日に上記法案が米下院を通過しているが、取引時間外後の事であり米市場が上昇したのは6月に入ってから。5月は結局この問題が市場全体の重しとなっていた様な気がする。

  • FOMC会合結果とその後

2023年5月2日、3日にはFOMC会合が開催され25bp(0.25%)の金利引き上げが決定された。FOMC声明では利上げ停止が示唆されたが、会合後のパウエル議長会見では明確な利上げ終了に言及されなかった。

FOMC会合は月初だったのでその後の5月全体で政策金利に関する見込みがどうなったかというと、経済指標を受けてFRB高官から利上げ停止に慎重な発言が複数あり利上げが続くとの観測が高まっているのが現状と言えるだろう。

先に挙げた米債務上限問題もひとまず合意されたことも踏まえて6月13日、14日に開催されるFOMC会合で政策金利がどうなるか、そしてそれによって市場ひいては自分のポートフォリオ銘柄にどう影響するかに注意しておきたい。注意といっても大きく下落する可能性があるという心構えをしておくだけなのだが。

  • 米2023年第1四半期(主に1~3月期)決算の発表がほぼ完了

米調査会社のリフィニティブによると2023年6月2日時点でS&P500構成銘柄のうち494社が決算を発表済みで前年同期比0.01%減となる見通しとのこと。決算が本格化する4月初め時点では5.1%減が見込まれていた。

市場全体では悪くなかったようだが、自分の所有銘柄の決算は今一つだった様な印象がある。以下で確認する自分のポートフォリオの5月の動きがどうだったか。

ポートフォリオ

2023年4月末と2023年5月末の自分の米国株ポートフォリオは以下の通り。

【2023年4月28日】

【2023年5月31日】

2023年5月に10%を超える上下動のあった銘柄は以下の8銘柄。

チャーター・コミュニケーションズ(CHTR):11.5%下落

コルテバ(CTVA):12.5%下落

ウォルト・ディズニー(DIS):14.2%下落

ダウ・インク(DIS):10.3%下落

フィリップ・モリス(PM):10.0%下落

AT&T(T):11.0%下落

ワーナーブラザース・ディスカバリー(WBD):17.1%下落

エクソン・モービル(WBD):13.7%下落

全体では所有25銘柄中シスコ・システムズ(CSCO、5.1%上昇)、ゼネラル・エレクトリック(GE、2.6%上昇)の2銘柄を除いた23銘柄が下落。しかも5%超の下落が14銘柄と半数以上。ポートフォリオ全体では約7.85万ドル、割合にすると7.15%の減少となりかなり冴えない月であった。

自分のポートフォリオは大型ハイテク/グロース銘柄が少なくダウ工業平均に近い動きをすることが多いのだが、それが如実に表れた形だろうか。ダウより下げ幅が大きいのはポートフォリオに占める割合の大きいAT&T、エクソンの2銘柄が10%を超える下落となったので致し方ないところだろう。


為替

先月終値:2023年4月28日1ドル=136.28円

今月終値:2023年5月31日1ドル=139.34円

2023年5月のドル円為替レートは前月に比べて1ドルあたり3.06円、割合で言うと2.25%のドル高。このドル高がドルベースの米国株資産が7万ドルを超える減少だったにもかかわらず、円ベース資産の減少が約335万円に留まった一つの原因となっている(もう一つは5月の配当金)。

2023年に入ってからは前月比ドル安/ドル高が交互に続いていたのだが、ここで2ヶ月連続のドル高となった。6月もこの流れが続くのか、それともまたドル安に転じるのかは判らないが、あまり大きな変動で無い事を期待したい。


まとめ

累計投資:80,000,000円(今月追加投入なし)

米国株:145,222,406円

外貨MMF:47,938円

USドル:2,724,755円

日本円:431,542円

資産:148,426,641円

累計損益(累計投資と資産より):68,426,641円/85.5%

累計引落額:8,500,000円(今月引落し無し)

2023年5月は前述の様に米国株資産はかなり冴えなかったのだが、ドル高と米国株配当金の大きさに助けられて、円ベース資産では前月比約335万円のマイナスと傷口は比較的少なくて済んだ月となった。

とはいえドルベースの米国株資産がほぼ総崩れだった事は大きな懸念材料。自分のポートフォリオが振るわなかったのは米債務上限問題が重しとなっていたかと思ったのだが、それが6月になって大統領の署名を経て法案が成立した後も思った程は上昇していない事から、6月も5月の流れが続く可能性もある。

先にも挙げた6月13日、14日に開催されるFOMC会合、そして下旬に結果が発表されるであろう米銀ストレステストで市場がどう動くのか。それらの影響が大きそうな自分が所有している米銀株シティグループ(C)はポートフォリオに占める割合が大きいので、何とか上手く乗り切ってくれればいいのだが。

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