はじめに
2022年10月25日(木)には自分が所有しているコカ・コーラ(KO)の2022年第3四半期決算発表があった。
コカ・コーラ株はあまり日々のポートフォリオ確認で意識していないのだが、意識しないという事は大きく上昇する事も無く下落することもなく推移している気がするのだがどうだろうか。以下決算の内容を整理し、株価推移も確認しておく。
コカ・コーラ(KO)2022年第3四半期決算概要
以下の内容はコカ・コーラの企業サイトより引用・抜粋。
- 2022年第3四半期の純売上高(Net Operating Revenues)は110億6300万ドルで前年同期比10%増加
- 2022年第3四半期のNon-GAAPベースの比較可能な一時項目を除く1株当たり利益(Comparable Diluted Net Income Per Share)は0.69ドルで前年同期比7%増加
- Operating Margin(営業利益率)はGAAPベースでは27.9%(前年同期は28.9%)、Non-GAAPベースでは29.5%(前年同期は30.0%)
ウクライナ侵攻に関する影響
コカ・コーラは2022年3月8日にロシアのウクライナ侵攻に関連してロシアでの事業停止をし、その影響を一部アップデートしている。
- 出荷量に1%の影響(前四半期と変わらず)
- 売上(Net revenue)及び営業利益(Operating Income)に1%の影響(前四半期は1~2%)
- Non-GAAPベースでのComparable EPSに0.03ドルの影響(前四半期と変わらず)
2022年見通し
2022年通期の主な見通しは以下の通り。これには上記ロシアでの事業停止の影響が含まれている。
【Non-GAAPベース】
- Organic Revenue(既存事業売上高)成長率:14~15%(前四半期は12~13%)
- Comparable currency neutral EPS(為替を含まない調整後EPS)成長率:15~16%(前四半期は14~15%)
- Comparable EPS(為替を含む調整後EPS)成長率:6~7%(前四半期は5~6%)
- Free Cash Flow:105億ドル(120億ドルの営業キャッシュフローから設備投資15億ドルを差し引いたもの)(前四半期から変わらず)
市場予測との比較
今回の主な決算内容と市場予想とを比べてみると、
- 2022年第3四半期の純売上高(Net Operating Revenues)は110億6300万ドルで、市場予想の105億2000万ドルを上回っている
- 2022年第3四半期のNon-GAAPベースの比較可能な一時項目を除く1株当たり利益(Comparable Diluted Net Income Per Share)は0.69ドルで、市場予想の0.64ドルを上回っている
となっている。
まとめ
上記の様な決算内容を受けてコカ・コーラの株価は
と2.40%の上昇。同日の米国市場は
いずれも上昇基調だったがそれを上回る上昇となった。
売上、EPS共に市場予想を上回り、通期見通しも上方修正そして現在のインフレ圧力にもかかわらず価格戦略等により営業利益率が前年よりやや低下に留まっていることから上昇するのは当然だろう。個人的にはもっと上昇しても良かった気がするが。
年初来のコカ・コーラ株の推移を市場(S&P 500)と比べてみると
市場(S&P 500)が20%近く低下しているのに対し、コカ・コーラ株はほぼ変わらずとなっている。コカ・コーラ株は大きく上昇したり下落したりすることがあまりない銘柄であるので、このまま堅調な株価推移を続けて欲しいものだ。