ウォルト・ディズニー(DIS)2021年3Q決算(2021/8)

はじめに

一昨日の2021年8月12日(木)米国市場閉場後に自分の所有銘柄であるウォルト・ディズニー(DIS)の2021年第3四半期決算発表があった。時間外取引では約5%の値上がりをしていた時もあったのだが、以下に決算内容の確認と実際の取引で株価がどうなったかについて整理しておく。


ウォルト・ディズニー2021年第3四半期決算概要

以下は、ウォルト・ディズニーの企業サイトより引用・抜粋。

  • 2021年第3四半期の売上高(Revenues)は170億2200万ドル、前年同期は117億7900万ドルで前年同期比45%の増加
  • 2021年第3四半期の特定項目を除く一株当たり利益(Diluted EPS excluding certain items)は0.80ドル、前年同期は0.08ドル

2021年第3四半期の各事業セグメントごとの売上(Revenues)、営業利益/損失(operating income/loss)は以下の通り。

Disney Media and Entertainment Distribution

Disney Media and Entertainment Distributionの売上は前年比18%増の126億8100万ドル、営業利益は前年比32%減の20億2600万ドル。

内訳は以下の通り。

Linear Networksの営業利益が前年同期比33%減少となっているのが金額規模から目立つ。ABC(American Broadcasting Companies, Inc.)の業績不振や番組制作費、マーケティングコストの増加、また前年は第2四半期に計上されたアカデミー賞にかかわるコストが今年はアカデミー賞授賞式が4月にずれ込んだため第3四半期のコストとして計上されていることを理由として挙げている。

Direct-to-Consumerの中核をなすディズニー・プラス、ESPN+、Huluの2021年第2四半期末有料視聴者数と月平均利用額は以下の通り。

【有料視聴者数(単位100万)】

ディズニー・プラスの加入者数は1億1600万。前四半期は1億360万だったので約1240万の増加。前四半期は約900万の増加で加入者数の伸びが鈍化する懸念もあったのだが、前四半期より増加幅が大きくなっている。

【月平均利用額】

ディズニー・プラスの利用額が前年比で減少しているのは前四半期と同じくDisney+ Hotstar(インドとフィリピンのみ提供)によるもの。前四半期のディズニー・プラスの利用額は3.99ドルだったのでそれよりは上昇している。

Disney Parks, Experiences and Products

Disney Parks, Experiences and Productsの売上は43億4100万ドル(前年同期は10億6500万ドル)、営業利益は3億5600万ドル(前年同期は18億7800万ドルの損失)。

前年同期はほとんどのパーク、リゾートが閉園されていたのに比べ、様々な制限はありながらも4~6月期は開園されたことが売上、利益増につながっている。

内訳は以下の通り。特筆すべきことはあまりない。部門の売上高が5四半期ぶりに増加したことがポイントと言えるだろうか。


市場予測との比較

今回の主な決算内容と市場予想とを比べてみると、

  • 2021年第3四半期の売上高(Revenues)は170億2200万ドル、市場予想の167億6000万ドルを上回っている
  • 2021年第3四半期の特定項目を除く一株当たり利益(Diluted EPS excluding certain items)は0.80ドル、市場予想の0.55ドルを上回っている
  • 2021年第3四半期末のディズニー・プラス加入者数は1億1600万、市場予想の1億1520万ドルを上回っている

となっている。


まとめ

上記の様な決算発表を受けてウォルト・ディズニーの株価は、

1.00%の上昇。同日のダウ工業平均が0.04%、S&P 500が0.16%、NASDAQが0.04%いずれも上昇したのと比べればまずまずの上昇だった様にも見える。

ただ冒頭にも述べた様に開場前の取引では5%を超えていたことを思うとかなり見劣りがする終値となってしまった。日中のディズニー株の動きは

と開場直後は前日比4.5%上昇で始まったものの、その後は何故か右肩下がり。市場(S&P 500:緑、ダウ工業平均:青)は以下の様に概ねフラットだったので、ディズニーの右肩下がり振りが際立つのだが理由が今一つ分からない。

決算発表を受けてアナリストが投資格付けアップデートを行っているが以下の様に目立つところでは格下げなどは無い(目標株価の引き下げはあったのかもしれないが調べてはいない)。

もしかすると決算発表を受けて投資格付けの上方修正が無かった事で、利益確定売りが進んだのかもしれない。

停止されている配当についてだが、カンファレンスコールで

  • However, for the time being, we don’t anticipate declaring a dividend or repurchasing shares until we return to a more normalized operating environment
    (ただし)当面は、より正常化した経営環境に戻るまで配当の宣言や自社株買いは予定しておりません

との発言があり、配当再開まではまだまだ時間がかかりそうだ。

年初来のディズニー株の動きを見ると

年初の株価と昨日の株価はほぼ変わらず。テーマパーク部門の営業が本格化するに伴って今後業績・株価が改善されるかどうかに注目しておきたい。

最近世界で感染者数が増しているCOVID-19(変異株)の今後の影響について気になるところだが、アナリストとのカンファレンスコールでは

  • In terms of impact of the Delta variant, we see strong demand for our parks continuing.
    デルタ変異株の影響に関しては、テーマパークに対する強い需要は続いていると見ています

と述べるなど、今の所はそれ程不安視していない様子。個人的には大丈夫だろうか、という懸念はある。それにしても3月に200ドル台に達した際は、その後テーマパークの再開が見込まれるので更にディズニー株は上昇すると思っていたのだが、逆に下がり気味。なかなか自分の予想/期待通りにはいかないものだ。やはり短期投資には自分は向いていないなあ(最後によく確認してみたら同じような事を5月の決算時まとめにも書いていた。成長が無いというべきか、一貫性があるというべきか・・・)。

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