【米国株投資21年目に突入】2021年7月末米国株資産

投資開始からの期間

2001年7月から数えて241ヶ月目(20年1ヶ月目)。


資産動向考察

2021年7月末の円ベース資産は以下の通り。

2021年7月の資産は円ベースで前月比2,374,230円の減少。ただ7月は配当金を生活費に100万円充当しているため、それを除外すると約140万円の減少という事になる。

ただ7月の半ば位には

2021年7月16、19日の米国市場下落に関する覚書

で書いた様に2営業日で500万円を超えるマイナスになりどうなることかと思ったが、7月末時点で見ると個人的には上述の様に十分許容できる資産減少に留まっていた。7月後半は自分の所有株の決算発表確認で忙しく円ベースの資産への注意が疎かになったが、それ程7月半ばから持ち直した印象が無かったので7月末の円資産の額は個人的には意外の感がある。

7月の市場推移

【ダウ工業平均】

【S&P 500】

こうして7月の市場の推移を見てみると、自分が資産減少でショックを受けて文章にしたのを底として、そこから5営業日連続で上昇。月末にはやや下げたものの結局ダウ工業平均が前月比約1.25%、S&P 500が約2.3%それぞれ上昇している。

6月末に懸念していた

  • インフレ懸念
  • 米国債の長短金利差縮小

に不安要素が変わらず存在していたのに加え、7月に入ってからは

  • COVID-19の再拡大

と市場が良くなる状況ではないと思っていたのだが(正直に言うとこれを書いている今もその懸念は拭えない)。

ただ総じて7月半ばから本格化した4~6月期の決算が概ね好調だったことが7月後半の市場上昇に寄与していたのではないかと個人的には思う。

7月にあった主な出来事

  • 引き続き米国債の長短金利差が縮小

以下は6月末と7月末の米国債の金利。

日々動きはあるのだが月単位で見ると、

■6月末:10年債金利(1.45)-2年債金利(0.25)=1.20

■7月末:10年債金利(1.24)-2年債金利(0.19)=1.05

とやはり減少傾向が続いているようだ。この長短金利差の変動によって自分のポートフォリオで所有割合の多いシティグループ(C)の株価が影響されるのがここ数ヶ月の悩み。そろそろこれ以上は下がらないような気もするのだがどうだろう。

  • 2021年4~6月期の決算発表が本格化

自分の所有株では7月13日のJPモルガン・チェース(JPM)から米国株の4~6月期の決算発表が本格化した。先に書いた様に思っていたよりは無難に決算発表を乗り切った企業が多かったので一安心。正直インフレによるコスト高でマージンが圧迫されている可能性もあるかと思ったのだが、自分の所有銘柄では4~6月期はまだその影響は限定的だったようだ。

  • 続くインフレ懸念

正直インフレ懸念というよりはインフレと言った方がいいかもしれない。上で「4~6月期はまだその影響は限定的だったようだ」と書いたが、決算発表では次四半期(7~9月)や下期にはコスト増(製品コスト、輸送コスト、人件費等々)によるマージン圧迫について言及している企業が多かった様に思える。概ねの企業はそれらを含めた上で見通しを発表していたため株価への影響は思ったほど無かったが、想定を超えるインフレになった場合に市場、ひいては自分の持ち株がどうなるかやや不安ではある。

  • COVID-19の再拡大

4月から6月にかけて落ち着いていた米国のCOVID感染者数が7月に入ってから右肩上がりで急上昇。7月20日には

「6月中旬では米国のCOVID-19新規感染者数の7日間あたり平均は1万2000人程度まで下がったのだが、現在は再び3万人を超えている」

と書いていたのだが7月末の7日間あたり新規感染者数平均は7万8000人まで上昇している。これを書いている8月半ばでは12万人を超えるという事態になっている。市場は持ちこたえているがいつか大幅下落にならないかという懸念がぬぐい切れない。

  • OPECプラスが紆余曲折を経て合意

7月頭にOPECプラス会合が合意に至らずなかった時はエクソン・モービル(XOM)株を多数保有していることもありどうなることかと思ったが、中旬に合意に至って一安心。ただでさえ上記に挙げたような、COVID-19、インフレ、長短金利差などが不確定要素として存在しているので、原油が一応の安定を期待できることは大きい。

ポートフォリオ

2021年6月末と2021年7月末の自分のポートフォリオは以下の通り。

【2021年6月30日】

【2021年7月30日】

自分の所有銘柄では2021年7月に10%以上の上下動があったものは無く、所有23銘柄中上昇が11銘柄、下落が12銘柄と上昇と下落がほぼ半々で思いの外落ち着いた動きだったようだ。

ただ投資額の大きいシティグループ(C)、AT&T(T)、エクソン・モービル(XOM)がいずれも下落(シティ:-4.4%、AT&T:-2.5%、エクソン:-8.7%)だったため、ドルベース資産全体は前月比約3万ドル、割合では2.39%のマイナスとなっている。

一番上昇幅の大きかったのはコカ・コーラ(KO)の5.4%、一番下落幅の大きかったのはエクソン・モービルのマイナス8.7%。


為替

先月終値:2021年6月30日1ドル=111.10円

今月終値:2021年7月30日1ドル=109.70円

1ドルあたり1.40円、割合で言うと1.26%のドル安。6月末は111円台までドル高となっていたが、7月末には109円台に。ただ5月末の1ドル=109.54円とほぼ同程度であり、個人的にはこの6、7月の終値範囲の110円台前後で為替が落ち着いてくれればよいと思う。


まとめ

累計投資:80,000,000円(今月追加投入なし)

米国株:134,927,725円

外貨MMF:36,656円

USドル:540,329円

日本円:258,023円

資産:135,762,733円

累計損益(累計投資と資産より):55,762,733円/69.7%

累計引落額:3,000,000円(今月引落1,000,000円)

2021年7月は6月に続いて2ヶ月連続の資産減少となった。ただし6月のまとめの際に

「7月は4~6月期の決算発表が本格化するのだが、先に述べた様に銀行株の決算が芳しくないことが予想されることや、インフレ懸念が決算により明確に反映される可能性もあるので、正直あまり芳しくない月になりそうな気がする。」

と書いていたり、先に挙げた7月中旬の落ち込みを考えると、前月比約240万円(生活費充当100万円を除くと140万円)の円ベースの資産減少は十分に許容できる範囲だったと言える。

月末の結果だけ見れば6月末に想定していたよりは随分良かった7月の資産ではあるが、上に挙げた様な米国債の長短金利差、インフレ懸念、COVID-19の再拡大といった要素は続いているのでまだまだ先行きは不安である。

ただ7月下旬に何故か市場は持ち直したので、もしかするとこういった要素、特に長短金利差、インフレ懸念はここ数ヶ月話題になっていることもあり、ある程度市場に織り込み済みとなった可能性はある。

この個人的な見方が正しければ8月の市場は下がらない可能性もあるが、COVID-19の再拡大は恐らく市場に想定されていない事態のため、予断は許さない状況だと思われる。

これを書いているのが8月10日米国市場閉場後なので、それまでの市場(S&P 500)を確認してみると、

今のところは0.94%の上昇とほぼ変わらず。中旬、下旬にかけてもこの程度の状態で落ち着いてくれればいいのだがなあ。

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