フィリップ・モリスの2021年見通しアップデート(2021/6)

はじめに

昨日2021年6月8日(火)の米国市場開場前に、フィリップ・モリス(PM)の最高財務責任者(CFO)Emmanuel Babeau氏がDeutsche Bank Global Consumer Conferenceで掲題の件についての講演を行っていたので、以下にその内容について確認しておくことにする。


Deutsche Bank Global Consumer Conferenceでの講演まとめ

以下はフィリップ・モリスの企業サイトより引用・抜粋。

  • Reaffirming 2021 adjusted diluted EPS forecast of $5.95-$6.05, 11-13% organic growth:
    ⎼ Continue to expect adjusted diluted EPS of $1.50-$1.55 for Q2, 2021
    2021年の調整後希薄化1株当たり利益見通しが5.95~6.05ドル、既存事業売上成長率が11~13%であることを再確認
    ⎼ 2021年第2四半期は、調整後希薄化後1株当たり利益が1.50ドル~1.55ドルになると引き続き予想
  • On track to deliver 95-100 billion units of 2021 HTU shipments
    2021年のHTU(Heated Tabaco Units)出荷量は950~1000億ユニットと予定通り

全体的にReaffirm(再確認)やOn track(順調に)といった単語が並んでおり、2021年4月20日の四半期決算で説明された内容から変わっていない。

上記プレゼンテーションスライドとは別にプレスリリースでは2021年見通しのAssumption(想定)がもう少し詳しく述べられているが、特に大きな影響を及ぼしそうなものはなし。あえて言えば2021年第2四半期の想定に現時点では1株あたり約0.04ドルの有利な為替の影響が含まれていることだろうか。


まとめ

そもそもこのDeutsche Bank Global Consumer Conferenceの内容をあえて確認したのは、昨日のフィリップ・モリス(PM)及び同業のアルトリア・グループ(MO)の株価がそれぞれ

と市場に比べて下落幅が大きかったのが目に付いたため(同日のダウ工業平均は0.09%マイナス、S&P 500は0.02%上昇、NASDAQは0.34%上昇)。

従って昨日のタバコ銘柄の下落は、Deutsche Bank Global Consumer Conferenceでの講演内容に何かまずい点があったためと思ったのだが、確認してみたところ上記の様に4月の決算時と変わらずの内容であった。

ではなぜ昨日フィリップ・モリスが下落したのかを調べてみると、

  • 2021年の通期調整後希薄化1株当たり利益見通しが市場予想より下回っている

点が影響した様だ。2021年の調整後希薄化1株当たり利益見通しは5.95~6.05ドルだが、最新のFactSetの市場予想は6.07ドルとなっておりこれを下回っている。

4月の四半期決算時での市場予想は5.96ドルであり、市場が上方修正を見込んでいたにも関わらず据え置きの通期見通しだった事が嫌気されたのだろう。

とはいえ年初来のフィリップ・モリス株は

市場(S&P 500)と比べると4月20日の決算発表まではほぼ同程度で、そこからは昨日の下落も含めて市場を上回るパフォーマンスとなっており、見通しも下方修正された訳ではないのでそこまで気にする必要はないだろう。

ちなみにアルトリア・グループ(MO)は特段のニュースも無かったので、フィリップ・モリスからの連想安だった可能性が高い。そしてアルトリアの年初来株価は

米国タバコ製品に関するニコチン規制強化報道があった4月19日に急落したものの、まずまずの推移となっている。

フィリップ・モリスの次四半期決算発表は7月20日、アルトリアは7月29日の予定だが、それまでは堅調な株価であって欲しいものだ。

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