【資産減少始まる】2007年米国株式投資考察(資産/購入/配当)

米国株式投資7年目の振り返り

米国株式を始めてから7年目に入った2007年。月ごとの状況は以下を参照。

2007年1月

2007年2月

2007年3月

2007年4月

2007年5月

2007年6月

2007年7月

2007年8月

2007年9月

2007年10月

2007年11月

2007年12月


購入状況

2007年の購入状況は以下の通り。

2007年3月:BMY(ブリストル・マイヤーズ スクイブ)200株 購入単価@26.9875ドル

2007年6月:PG(プロクター・アンド・ギャンブル)120株 購入単価@61.8525ドル

2007年10月:KFT(クラフト・フーズ)230株 購入単価@34.447ドル

2007年12月:C(シティグループ)300株 購入単価@30.894ドル

購入回数は4回。銘柄はいずれも異なる銘柄となった。ドルベースでの総購入価額は30,010.8ドル、手数料合計は119.7ドル。総購入に占める手数料の割合は0.39%。前年に比べて購入金額が8,000ドルほど増加していた。

2004~2006年にかけては、年間の購入銘柄でBMYが毎年過半数以上を占めており、BMYばかり購入していたのだが、2007年になってようやくBMYの購入回数が1回と落ち着いた。これまで続いていたBMYへの資金集中の流れが止まって、他の銘柄への投資が出来るようになってきたと言える。これは単純に自分の中でのBMYの値頃感が薄れてきたため、BMYを購入するよりは、他の割安に感じる銘柄を購入しよう、とマインドが変わった結果だろう。この考え方は基本的に今も変わっていないので、今後も当時のBMYの様に資金が集中してしまうこともあるだろう。

いずれにせよバイアンドホールドで15年超の長期投資をしていると、3年ほど続けて同一銘柄を購入していても、全体の投資期間/金額から見れば限られた時期/金額であるので、あまり集中と分散を気にし過ぎる必要は無いのでは、というのが個人的な考えである。ただしバイアンドホールド/長期投資ということが前提要素としてあることは忘れないようにしよう。


投資資金/資産状況

2001年投資資金:835,000円(累計投資資金:835,000円)

2002年投資資金:3,265,000円(累計投資資金:4,100,000円)

2003年投資資金:2,416,033円(累計投資資金:6,516,033円)

2004年投資資金:1,536,287円(累計投資資金:8,052,320円)

2005年投資資金:1,950,000円(累計投資資金:10,002,320円)

2006年投資資金:2,500,000円(累計投資資金:12,502,320円)

2007年投資資金:3,160,000円(累計投資資金:15,662,320円)

2007年は2006年に比べて66万円投資額が増加していた。合わせて累計の投資額も1,500万円を超えた。この頃も特に無理をした覚えはない。11年前であり自分も30歳代だったので、年が経つに連れて昇給していたように思う。

これまで各月をまとめてきた印象では、動きが激しかったと思われる2007年の資産状況はどうだったか。

まず2月に上海ショックもあって大きく資産が減少したのだが、その後は6月まで順調に資産が増加して、2007年6月には総資産額が2,000万円を超えた。

しかしそこが最高点で2007年7月は過去最大のマイナス180万円下落。この時点ではまだサブプライムというよりは、保有株数の多いBMYの急落と為替の大幅なドル安によるところが大きかったはず。8月にはパリバショックがあったのだが、保有銘柄にはあまり大きな影響はなし。一旦9、10月に持ち直したのだが、10月末にはメリルリンチのCEO兼会長が損失の責任から辞任を表明し、11月にはC(シティグループ)が前月に発表したよりも損失が拡大する可能性があることを明らかにし、こちらもCEO兼会長が辞任を表明するなどの影響で再び急落。12月は11月からやや反発した感じだろうか。

年初は1,800万円、年末も1,850万円と動きは激しかったが資産的には変わらないようにも見えるのだが、このグラフはあくまで2007年に投資した316万円分を含んだグラフであるので、勘違いしないように。投資資金を除いた損益ベースでのグラフは後述するとし、まずは累計資産のグラフを掲載する。

累計資産のグラフでも、やはり2007年後半は今までにないレベルのアップダウンが集中している感じ。

以下に載せるのが投資資金を除いた損益ベースでのグラフとなる。

これを見て思うのは2、7、11月の下げ幅が非常に大きいこと。下がった回数は5回なのだが、損益ベースでは年初から250万円超減少している。それでも損益がまだプラスであるのが救いであっただろうか。

2007年のグラフではこれが一番興味深い。2005年からコツコツと増えてきていた累計の損益の半分が2007年の後半で消えたことになる。一度損益がプラスになると、プラスの幅が減ることに対する心理的な影響は大きいなあ。投資を始めてから3年半ぐらいは損益がマイナスだったにもかかわらず、このグラフを見るとその時期よりも2007年後半の減少の方が、これを書いている今でもイヤな気持ちがする。

実際にはいくら損益が減少したとはいえ、トータルで見ればプラスを維持している点でまだマシという事もできるのだが。

またバイアンドホールド/長期投資という観点からは損益はあくまで見かけ上に過ぎない(売却をしない限り)ので、このグラフではなく資産/累計資産のグラフを中心に見るのが正しいのかもしれない。投資を長く続けていても、自分の投資をどういう観点で捉えるのが良いのかはまだ定まっていないなあ。このブログを書きながら、自分で考えて整理することがその助けとなればいいのだが。


配当金

2001年総配当金額(税引後):0円

2002年総配当金額(税引後):19,436円

2003年総配当金額(税引後):66,616円

2004年総配当金額(税引後):108,972円

2005年総配当金額(税引後):162,596円

2006年総配当金額(税引後):248,963円

2007年総配当金額(税引後):352,701円

毎年投資資金が増えていることもあり、2007年も税引き後受取配当は増加し、前年比で10万円ほど増えたことになる。とはいえこの時期もまだ配当にはそれほど重点を置いていなかったはずである。

2007年末までの税引き後配当の累計は959,284円となり、いつの間にかもう少しで100万円というところまで来ていた。改めて長い期間投資をすることは効果があると認識させられる。


為替

2007年の為替レートは以下の様であった。

前半はドル高気味、後半はドル安傾向だったと言えるだろう。サブプライムローンの問題が顕在化するに連れてドルが安くなっていったように思われる。資産や損益が2007年後半に減少しているのと同様に為替がドル安になっているので、円ベースで管理している自分としては、為替、株安の良くない面での相乗効果があったのも、資産が大きく減少した要因であろう。

投資開始からの為替レートは以下の様になっている。


まとめ

2007年は色々とポートフォリオ資産に影響を及ぼす出来事があった。

2007年2月27日:上海ショックにより世界で連鎖株安

2007年8月9日:パリバ・ショックによりサブプライムローン問題が一層注目を浴びる(その前にもアメリカの大手住宅金融専門会社が経営破綻したりしてはいた)

2007年10月15日:シティグループ第3四半期決算の発表で20億ドルの損失を発表

2007年10月末:メリルリンチのスタンレー・オニール会長兼CEOがサブプライムローン関連の損失責任を負う形で辞任

2007年11月4日:シティグループのチャールズ・プリンス会長兼CEOが辞任。また、10月中旬に発表していた20億ドルの損失がを、およそ80-110億ドルになる可能性があると発表

2007年11月26日:アブダビ投資庁がシティグループに75億ドル出資し、株式の4.9%を保有する筆頭株主となる(それまで筆頭株主だったサウジアラビアのキングダム・ホールディング・カンパニーは4.3%で2位。いずれも当時であり2018年では筆頭株主は異なる)

特に2007年後半には、サブプライムローン問題の影響が誰の目にも明らかになってきていた。

それらを踏まえて2007年のまとめをしてみる。

①2007年6月に資産が2,000万円を超えた(1ヶ月だけだったが)

②2007年12月に累計の投資資金が1,500万円を超えた

③累計の損益が2007年後半はほぼ右肩下がりで減少した。為替も同じようにドル安になっており、円ベースで管理している自分の資産は、ダブルで影響を受けて急減した

④2007年に4回購入した米国株銘柄は、いずれも別々のものとなり続いていたBMYの購入が止まった

⑤年間の税引後配当が35万円ほどになり、順調に増え続けている

ポイントとしてはこのようなところだろうか。

2005年、2006年と米国株式投資を始めた2001年からの低迷を抜け出した感があったのだが、2007年6月をピークにして、サブプライムローン問題が顕在化するに伴い、自分の資産も急落する、という先が思いやられる年だったと思う。ただ、この時点ではまだサブプライムローン問題の影響が今後どうなるかは想像がつかなかったはずであり、2007年12月にC(シティグループ)を買い足していることから、まさかあれほど酷いことになるとは思ってもいなかったことだろう。

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