米国株投資と購入手数料の割合考察(2019年5月)/最新は別途

更新あり

2019年7月に楽天証券の購入手数料に変更があったため、以下の内容は古い点に注意。

最新の情報はこちらを参照


はじめに

先日過去の振り返りの中でAT&T株の大量購入を振り返ったのだが、その際に米国株式購入の手数料が気になったのでまとめてみる。


投資を開始するにあたっての自分の購入手数料ルール

20017月に米国株式を始めた当時は、

というルールを設定していた。これにはいくつかの要素が考えられる。

■当時の売買手数料が21ドルと固定であったこと(1ドル=125円とすると3,125円程度)

■手数料を低減させるには投資額を増やす必要があるのだが、投資の初期段階ということもあり投資資金の捻出が今ほど容易ではなく、始める前は3ヶ月15万円ぐらいが無理のない範囲でと考えたこと

3,000円の手数料を2%内に収めるには、3,000円÷2%150,000円という計算になる。今にして思えば、2%の手数料は高いよなあ。


楽天証券の米国株購入手数料変遷

その後楽天証券では米国株購入手数料体系の変更が何度か発生しており、先ほどのAT&T株を大量購入した2015年3月時点では、

  • 1,000株まで、25米ドル
  • 1,000株を超えた分は、1株ごとに2セント追加

そして現在2019年5月(2017年9月25日以降)では、

  • 1回の取引につき、約定代金の0.45%(税込0.486%)がかかります(最低手数料5米ドル(税込5.4米ドル)、手数料上限20米ドル(税込21.6米ドル))

となっている。

2000年代の多くは1回当たり31.5ドル(税込み)の購入手数料だったのだが、自分の投資額が徐々に増えたことなどから、手数料の割合は2%近くから段々と下がり続けた。その後手数料が25ドル(税込み26.25ドル)となった際には、1%を割る状態にまでなっていた。

そして2017年9月以降は、1回当たりではなく約定代金の割合になったので、さらに自分の米国株購入に際しての手数料割合はさらに減少している。

こうして振り返ってみると、現在の米国株購入手数料割合の0.486%は随分低いなあ、というのが正直な感想。もちろん、投資金額を大きくすればするほど上限額が21.6ドルで固定なので手数料割合は低減していくのだが。

以下は楽天証券のサイトで説明されている手数料の画像

ここでポイントになるのは、上記の「約1,113.33ドル~4,444.45ドル」の範囲に約定代金が収まっていれば、手数料割合は税込み0.486%で済む、ということ。

これはうらやましいなあ。自分が投資を開始した際は、既述したように約15万円の投資で手数料2%の見当だったのが、もし今の手数料体系であれば、0.486%と手数料が4分の1で済んでいたことになる。

自分の捻出できる投資資金が約15万円であったことから自分の購入手数料ルールは、

  • 手数料は投資額の2%以下、できれば1%以下になるように

というルールではなく、

  • 手数料は投資額の0.486%以下

というルールで米国株式投資を実施していただろう。

2%というルールはあくまで、自分の投資として使える金額約15万円から導出した目安なので、低ければ低いに越したことはない。

約定代金が「約1,113.33ドル」から低くなればなるほど、固定で5.4ドルの手数料となり、約定代金に占める手数料の割合が0.486%から上昇していくことになる。以下は約定代金が「約1,113.33ドル」以下の場合をまとめたもの(計算はあくまで個人の試算なので要注意)。

手数料(税込みドル)割合%約定代金
5.40.53711005.4
5.41.068461505.4
5.41.768173305.4
5.42.629017205.4
5.45.12334105.4

6万円弱でも手数料の割合が1%程度になるのか。

これを見ると、もしこの手数料体系で米国株投資を始めるのであれば、「約1,113.33ドル」の資金捻出が難しい場合には、月5万円ぐらいで開始すると言うのもありかもしれない。

自分としてはやはり0.486%固定になる「約1,113.33ドル」まで資金を貯めるのだろうが、もしひと月に5万円の投資資金を捻出できるのであれば、3ヶ月で見た場合どうなるか考えてみる。

  • 「約1,113.33ドル」が貯まるのに3ヶ月。手数料は0.486%(7ドル29セント)、購入銘柄は1種類
  • 5万円が貯まるのに1ヶ月。手数料は5.4ドル×3=16.2ドル。購入銘柄は3種類

ということになる。

試しに仮定してみたが結構判断が難しいなあ。特に初期の段階で、早めにある程度分散した銘柄を購入するには、5万円ぐらいで投資を開始するのもアリなのだろうか。


まとめ

最新の楽天証券の米国株式購入手数料をきちんと把握していなかったが、過去の振り返りから気になったので整理してみた。

今の基本3ヶ月で100万円という自分の投資タイミング/金額と、現在の楽天証券の米国株式購入手数料/割合を勘案すると、今の購入方法を積極的に変えるつもりはない。ただ手数料割合は上がっても購入スパンを3ヶ月から短くする、というのも考え方としてはありなのかもしれない。

長く投資を続ければ続けるほど、今までのやり方を踏襲しがちになってしまっているが、こうやって最新の状況や自分の投資スタイルを適宜見直すということは重要だと思う。長い間同じスタイルでやっているからと言って、特にこの様に手数料という外部要因が変わった場合には、今までのやり方が必ずしも最適であるとは限らないのだから。今後も注意が必要だな。

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