エクソンの委任状争奪戦暫定結果更新とエクソン株価(2021/6)

はじめに

掲題の通り2021年6月2日(火)の現地時間に、5月26日に開示されたエクソン・モービルの取締役会に関する株主投票の暫定結果の更新版が公表された。

暫定とはいっても独立した選挙査察官(the Inspector of Election)の証明書発行待ちということで、問題がなければ6月2日に開示された暫定結果がそのまま最終結果となるだろう。

以下に暫定結果の更新内容とエクソンの株価について確認をしておくことにする。


6月2日開示のエクソン取締役会株主投票の暫定結果

以下はエクソンの企業サイトで開示されている米証券取引委員会(SEC)への提出資料Form 8-Kより抜粋。

前回5月26日時点ではGregory Goff氏までの10名だったが、今回Douglas Oberhelmanまでの12名が暫定投票結果として取締役会に選ばれたことになる。

投票システムが自分には今一つはっきりしてないのだが、”Votes For”の数で選出しているようで”Votes Withheld”が”Votes For”から差し引かれているのかは不明。

今回Engine No.1側の候補者として選出されたAlexander Karsner氏は選出された12名の中では突出して”Votes Withheld”の数が多いのは面白い。また今回選出されなかったEngine No.1側のAnders Runevad氏は”Votes For”が突出して少なく”Votes Withheld”が突出して多いので、Engine No.1側の候補者4人とも取締役会というのはどう転んでもなかったのだろう。

後は会長兼最高経営責任者のDarren Woods氏の”Votes Withheld”がそこそこ多いのも目に付く。株主からはあまり評価されていないのかもしれない。

他にも株主総会で提案された議題に関する暫定結果が出ているのだがここでは割愛。


6月2日の更新を受けてのエクソン株

取締役会株主投票の暫定結果は恐らく6月2日の米国市場閉場後に開示されている様なので翌日6月3日のエクソン株を確認してみたところ

と0.79%の上昇。同日のダウ工業平均が0.07%、S&P 500が0.36%、NASDAQが1.03%いずれもマイナスではあったが、特にこの暫定結果更新が大きな影響を与えたようには見受けられない。

またこれを書いている現時点では5月26日の取締役会の株主投票以降のアナリストの投資格付け及び目標株価のアップデートは調べた限りでは無かった。


まとめ

この発表のあった6月第1週のエクソンの株価を見てみると以下の様になる。ピンクがニューヨーク原油先物、青がS&P 500。

6月のOPECプラス会合のまとめの際にも書いたが、エクソン株はやはり原油先物価格との連動性が高いように見受けられる。短期的にはこのような原油価格と類似した動きが続くのだろうか。

それはそれで構わないのだが今回のEngine No.1側の候補者が取締役会に選出されたことで、中長期的に見た場合のエクソン株がどうなるかが未だ見えないのがモヤモヤする。

先にも書いたがアナリストの投資格付け及び目標株価のアップデートも見受けられず、新聞の報道もエクソン株の視点ではなく、石油メジャーの気候変動対策という観点が多く、エクソン株を考える上での役には立たない。

早くエクソン株に関するこのモヤモヤ感を払拭したいのだが、やはり次回の四半期決算発表まで待たなければならないのだろうか。次回は7月31日予定とのことだが後2ヶ月このモヤモヤ感が続くのは長いなあ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメントの入力は終了しました。