はじめに
2022年6月10日(金)に発表された
米労働統計局発表の2022年5月消費者物価指数(2022/6)
を受けて同日の米国市場は
大きく下落していた。その際には
「今回の消費者物価指数もあってまた下落傾向が続く可能性が高まった気がする。6月14日、15日に予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)で提供される材料によってまた市場は動くのだろう。何とか早く市場が落ち着いて欲しいのだが。」
と書いていたのだが、残念な事に週が明けた6月13日(月)の市場も大きく下落。
気が付けば米国市場は4日連続の下落となり、自分の米国株資産も10%超の下落となっていた。以下その状況を整理しておくことにする。
2022年6月8日(水)~13日(月)の4営業日での米国市場と自分の米国株資産の下落
米国市場の推移
S&P 500 | 前日比(%) | DOW30 | 前日比(%) | NASDAQ | 前日比(%) | |
2022/6/7(火) | 4,160.68 | 33,180.14 | 12,175.23 | |||
2022/6/8(水) | 4,115.77 | -1.08% | 32,910.90 | -0.81% | 12,086.27 | -0.73% |
2022/6/9(木) | 4,017.82 | -2.38% | 32,272.79 | -1.94% | 11,754.23 | -2.75% |
2022/6/10(金) | 3,900.86 | -2.91% | 31,392.79 | -2.73% | 11,340.02 | -3.52% |
2022/6/13(月) | 3,749.63 | -3.88% | 30,516.74 | -2.79% | 10,809.23 | -4.68% |
-10.96% | -8.73% | -12.64% |
NASDAQ総合の下落率が一番大きく、ダウ工業平均の下落率が一番小さくその差は約4%程度とそれなりに差がある。S&P 500はその中間程度。ITハイテク株の下落がキツイということなのだろう。
自分の米国株資産推移
自分の米国株資産(ドル) | 前日比(%) | |
2022/6/7(火) | 1,153,638.42 | |
2022/6/8(水) | 1,140,759.96 | -1.12% |
2022/6/9(木) | 1,118,602.98 | -1.94% |
2022/6/10(金) | 1,090,573.77 | -2.51% |
2022/6/13(月) | 1,049,612.98 | -3.76% |
総計 | -104,025.44ドル | -9.91% |
4営業日で自分の米国株資産は10万ドル超の下落。割合でも9.91%の減少となってしまった。自分の米国株資産はITハイテク株がほぼ無いので、ダウ工業平均とS&P 500の間位のパフォーマンスとなっている。
期間中の下落の主な要因
簡単に期間中の下落要因について確認してみると主に以下の2点が考えられる。
- 米10年債(長期債)利回り心理的な節目である3%を6月8日(水)に突破したこと。6月13日(月)の利回り急上昇も市場への悪影響となったのだろう
- 6月10日(金)に米労働統計局から発表された2022年5月消費者物価指数が市場想定より高水準であったこと。これにより5月末に米商務省が発表した4月の個人消費支出(PCE:Personal Consumption Expenditures)指数で和らいだかもしれないと思われたインフレ圧力が未だ強いと市場に受け止められたのだろう
まとめ
調べてみるとS&P 500の4営業日続落は過去3ヶ月で最長。そしてS&P 500は1月3日の最高値4,796.56から6月13日の3,749.63で21.8%下落となり弱気相場*入りしたとみられるとのこと。NASDAQ総合も既に3月7日に弱気相場入りしており、年初来では30.91%の下落となっている。
*弱気相場:一般的に直近1年間の最高値から20%以上下落している場合
ちなみにダウ工業平均は1月4日の36,799.65が最高値であり、6月13日は30,516.74なので最高値から17.07%の下落とまだ弱気相場入りには至っていない。
ここ数ヶ月の動きを考えると米国市場が上向きになるとは考えにくく低調な相場が続きそうな気がする。取り合えずはこの短期間での下落が早めに止まり、しぶとく持ちこたえて欲しいところだが、自分の資産の更なる減少を覚悟しておいた方がいいだろう。何とか100万ドル割れは避けて欲しいのだが、考え過ぎても仕方がないので100万ドルを割った時に具体的な自分の資産の扱いを考えるとしようか。