シティグループ(C)2021年第4四半期決算(2022/1)

はじめに

2022年1月15日(金)には自分が多く投資・所有しているシティグループ(C)の2021年第4四半期決算発表があった。

いつもはシティの決算は同じく所有しているJPモルガン・チェース(JPM)の翌日なのだが1月15日は金曜日という事もあってかシティとJPモルガンは同日の決算発表となった。所有株数の多いシティの決算を優先して確認するか、いつもの様にJPモルガンから確認するかを少し迷ったが、普段通りJPモルガンの決算まとめを先に行った。

シティとJPモルガンの簡単な比較はJPモルガンの決算まとめで既に行ってはいるが、適宜比較もしつつ以下にシティグループ決算内容を確認し整理しておく。


シティグループ2021年第4四半期決算の概要

以下の内容はシティグループ企業サイトの発表資料より抜粋・引用。

  • 収入(Total Revenues)は170億1700万ドルで前四半期より2%減、前年同期比1%増
  • 純利益(Net Income)は31億7300万ドルで前四半期より32%減、前年同期比26%減
  • 希薄化後1株あたり純利益(Diluted EPS)は1.46ドルで前四半期より32%減、前年同期比24%減

今回からスライドが前回までと変わっている。参考までに以下は2021年10月の2021年第3四半期決算資料。

1株あたり純利益(EPS)が1.46ドルで前年同期比24%減と大きく減少しているのはアジア部門売却によるものとし、その費用を除いたEPSは1.99ドルとしている。

貸し倒れ引当準備金(Net ACL(Allowance for Credit Losses)Build)は今四半期も13億3100万ドルを差し戻しており利益に影響しているが、その具体的な数値影響の明示は無し。


その他2022年見通しなど

シティはここ数四半期具体的な通期見通しについては発表していない。ただ2022年に関しては以下の組織再編のスライドを提供している。

2021年には先にも述べたアジアの事業部門売却を実施し、2022年に入ってからメキシコの消費者事業の売却も発表している。


市場予測との比較

今回の主な決算内容と市場予想とを比べてみると、

  • 2021年第4四半期の収入(Total Revenues)は170億1700万ドル、市場予想の170億6000万ドルを下回っている
  • 2021年第4四半期の希薄化後1株あたり純利益(Diluted EPS)は1.46ドル、市場予想の1.38ドルを上回っている

となっている。


まとめ

上記の様な決算内容を受けてシティの株価は

1.25%の下落。同日のダウ工業平均が0.56%の下落、S&P 500が0.08%の上昇、NASDAQが0.59%の上昇だったのと比べると見劣りがするが、同日決算発表のあった自分が所有している同じ銀行株のJPモルガンが6%を超える下落だったことや、収入(Revenues)が市場予想を下回っていること、EPSが前年同期比で24%減少したことを考えると悪くはない結果に思える。

2022年に入ってからのシティ株は昨日の下落を入れても

市場(S&P 500)が2.2%下落しているのに対し10%の上昇をしていることを考えると、個人的には無難に四半期決算を乗り切ったと思う。

今後の見通しが明確でないため今後のシティ株の動きは想定しにくいが、JPモルガンの決算時も書いたが今年2022年に想定されている利上げの動き次第でそれ程悪くない動きになるのではないかと思っている。2021年のシティ株は年間で市場が上昇したにもかかわらずややマイナスとなってしまったので、2022年は何とかこの年初来の傾向が続いてくれることを期待したいのだがなあ。

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