はじめに
昨日2021年1月13日に自分の所有しているデュポン・ドゥ・ヌムール(DD)の投資格付けのアップデートがあった。
デュポン・ドゥ・ヌムールは、旧デュポンを2003年3月に10株、2013年6月に190株購入した後、2017年9月にダウ・ケミカルと合併してダウ・デュポン(DWDP)になった後、2019年にダウ・インク(DOW)、コルテバ(CTVA)そしてデュポン・ドゥ・ヌムール(DD)へと三社分割されるという経緯のある銘柄。
所有株数は85株と少ないが、自分の所有している銘柄の中でデュポン・ドゥ・ヌムールはダウ・インク、ケマーズ(CC)と共に、格付けアップデートを含めなかなか報道がなされない素材産業(Basic Materials)銘柄(ちなみにケマーズも2015年にデュポンからスピンオフした銘柄)であるので、今回の投資格付けアップデートの中身について確認しておくことにする。
2021年1月13日HSBCによるデュポン・ドゥ・ヌムール投資格付けのアップデート
投資格付け:BuyからHoldへ下方修正
目標株価:66ドルから74ドルへ引き上げ(ただし、1月12日閉場時のデュポン・ドゥ・ヌムールの株価は86.36ドルだったので、実質引き下げ)
【HSBCのアナリスト Sriharsha Pappu氏の見解要旨】
- 2021年の見通しは、潜在的な増加が見込まれる自動車製造とスマートフォンの出荷の増加に基づき有望(promising)です
- ただ現在のデュポン・ドゥ・ヌムールの株価は、潜在的な増加が先んじて織り込まれていると考えられます
投資格付けのアップデートが目に付いたので調べてみたが、その判断の要旨は上記の程度に留まっており詳細な論拠には乏しい。ただ、過去1年のデュポン・ドゥ・ヌムールの株価は
となっており、確かに12月後半以降の株価は市場に比べて過度に上昇していると捉えることも出来なくはない。
まとめ
投資格付けの下方修正と目標株価が実際の株価より10%程度低くなったこともあり、昨日のデュポン・ドゥ・ヌムールの株価は
3%超の下落。ダウ工業平均が0.03%下落、S&P 500が0.23%上昇、NASDAQが0.43%上昇した事を考えると、HSBCの投資格付けアップデートはそれなりの納得感を持って市場に受け止めれらたようだ。
個人的には、自分の情報収集能力が足りないためかアナリストの格下げ理由が判断できるレベルでは取れなかったので、納得感は今一つ。ただし、最近のデュポン・ドゥ・ヌムールの株価は確かに上がり過ぎのような気もする。
2020年1月28日にはデュポンの2020年第4四半期決算発表が予定されているので、そこでこの株価が妥当なのかどうかがはっきりするだろう。後は以前にも触れたデュポンの食品部門のスピンオフがそろそろ行われるはずなので、その最新情報も気に掛かる。
ただ株価よりも、デュポンは2019年に三社分割してから配当が一株当たりの税引前四半期配当が@0.3ドルで据え置かれたままで、配当率は税引前で1.5%を下回っているので、株価よりも配当として還元してもらいたいのだがなあ。