GEがカルプCEOとの契約を2024年まで延長(2020/08)

はじめに

本日2020年8月22日に自分の所有株のニュースを確認していたところ、掲題の報道があったのでその内容について確認しておくことにする。


ロイター通信の報道

以下は2020年8月20日米国市場閉場後のロイター通信の報道より引用・抜粋。

  • Aug 20 (Reuters) – General Electric Co GE.N said it has extended the employment agreement of Chief Executive Officer Lawrence Culp through August 2024.
    8月20日(ロイター)- General Electric Co GE.Nは、CEOのLawrence Culp氏との雇用契約を2024年8月まで延長したと語った
  • The company’s board also approved a one-time equity performance grant to Culp, it said in a filing dated August 18.
    同社の取締役会はまた、Culp氏に対する1回限りの株式パフォーマンス付与を承認したと8月18日付の提出書類で述べた
  • Culp, who was hired in 2018 to replace CEO John Flannery, has since focused on improving General Electric’s free cash flow and cutting debt.
    2018年にJohn Flannery CEOの後任として雇われたカルプは、ゼネラル・エレクトリックのフリーキャッシュフローの改善と債務の削減に注力してきました

これが全文。GEのホームページに詳しい情報があるかと思って確認してみたのだが、2020年8月22日時点ではPress Releaseにこれに関する情報は記載されていなかった。


市場の反応

この報道を受けて8月21日のGEの株価の動きを見てみると、

となっており、市場にはほとんど材料視されていないことが分かる。ちなみに閉場直前に大きく値を戻している理由は不明。

この件に関してバンク・オブ・アメリカのアナリストAndrew Obin氏の見解があったので以下にまとめておく。

  • GEのレーティングは「Buy」で目標株価は11ドルで変わらず
  • Culp氏との契約延長は「GE株にとって利益(“benefit for GE shares”)」であるとしている
  • COVID-19以前のGEは流動性の向上や資産売却によるレバレッジの低下など、いくつかの面で進捗を遂げていた
  • COVID-19以降において、GEの主な課題は商用航空の不況を乗り切ること

まとめ

個人的にはこのニュースはもっとGEの株価に影響を及ぼしていたのかと思っていただけに、やや拍子抜け。

過去3ヶ月のGEの株価の動きを確認してみると以下の通り(2020年第2四半期決算発表は7月29日)。

決算発表後に大きく落ち込んで、その後も市場に比べると冴えない動き。先週8月19日にはイラク各地の主要な発電所の保守業務と送電網の拡充に向け、総額12億ドル余りの2件の契約をイラクの電力省と締結との発表もあったのだが、特に材料視はされず。

8月21日閉場後の自分のGE株は

投資額に対して60%、3.8万ドルのマイナス。今後の見通しが明確になるまでGEの株価は低調なままなのだろうか。厳しい状況が続きそうだ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする