【ボーイング(BA)が好調】2019年2月末米国株資産

投資開始からの期間

2001年7月から数えて212ヶ月目(17年8ヶ月目)。


資産動向考察

2019年2月末の資産は以下の様になった。

今月は先月に比べて7,524,520円の増加。2019年1月と2月の増加を経て、2018年10月11月の水準まで戻った感じだろうか。ただし今までの最高である2018年9月まではまだ1,000万円ほど減少した状態。これが自分のポートフォリオのせいなのか、ダウ平均とS&P500の推移と比べてみる。

2018年9月から2019年2月のダウ工業平均のチャートは以下の通り。

2018年9月から2019年2月のS&P500のチャートは以下の通り。

ダウとS&Pに大きな違いがあるのかと思って双方確認してみたが、それほど大きな違いは見られなかった。

そして2018年9月から2019年2月の自分のポートフォリオの推移(円ベース)は以下の通り。

自分のポートフォリオは月末ベースであるし、所有銘柄が20程度なので違いが表れるのかと思ったのだが、大体の動きは同じ様なグラフになったと思われる。

自分の所有銘柄程度の分散具合でも、この期間は市場平均と同じであったようだ。あくまでこの期間は、ということでたまたまかもしれないのだが。

また、2018年12月には1,237,680円を追加投資しているので、本来であればもう少し12月の凹み具合は大きくなるはず。

そして2018年9月末から2019年2月末の自分のポートフォリオがダウ平均やS&P500程回復していないのは、円ベースなので為替が影響していることもあるだろう。以下に同期間の月末為替レートのグラフを掲載しておく。

2019年2月の市場で大きな出来事と言えば、

  • 先月下旬に可決された米政府予算のつなぎ予算期間2019年2月15日になる前の、2月14日に上下両院で本予算案が可決され、トランプ大統領が署名したため年度内(2018年10月~2019年9月)は予算失効による政府閉鎖の懸念が無くなったこと
  • 一方で15日にトランプ米大統領は、議会の承認を得ずにメキシコ国境の壁建設費用を確保するため国家非常事態を宣言したこと
  • トランプ米大統領は24日、中国製品への関税の引き上げを延期すると表明したこと。元々中国製品への税率をめぐっては、アメリカは3月1日に現行の10%から25%に引き上げる方針を示していた

と言ったところだろうか。

気になっていたアメリカ予算案は可決・署名されて一安心かと思ったのだが、トランプ大統領が国家非常事態を宣言したことで、まだまだアメリカの政情も不安定で市場に影響を及ぼす可能性もあるかもしれない。

もう一つの米中の関税交渉は3月1日の関税引き上げが延長という事になった。これはその発表(24日)前に、ワシントンで開かれた中国側との貿易協議において大きな進展があったと述べた事を受けてだろう。ただこれも最終的にどうなるかはまだまだ予断を許さないのではないだろうか。

と言うわけで2月に米国市場が上昇したのは、1)アメリカ予算案が成立した、2)米中貿易協議ではポジティブな報道が多かった、というためだろう。ただし上に挙げたように1)の方は、その後の国家非常事態宣言の今後、2)の方は貿易協議が決着したわけではない、という事からも3月にどうなるかはまだ何とも言えないような気がする。


個別株

2019年1月末のポートフォリオは以下の通り。

そして2019年2月末のポートフォリオは以下の通り。

2019年2月に株価に大きく変化のあった銘柄は主に以下の3つ。

ボーイング(BA)

1月末株価@385.62 ⇒ 2月末@439.96ドル

ボーイングは断続的に株価を押し上げる発表が2019年2月に多かっただめだろう。以下主なニュース、発表。

  • 4日:世界的な需要の増加や欧州エアバスとの競争激化に対応するため、小型機「737」の生産を6月から加速させるという報道
  • 5日:超音速ビジネスジェットを開発しているアエリオンに大規模出資を行ったと発表。両社は提携の具体的な金銭的条件を明らかにしていない
  • 27日:ベトナムの航空会社ベトジェットとバンブー・エアウェイズはボーイングとの間で、110機(150億ドル超相当)を購入する契約に調印した。ベトジェットは「737MAX」を100機(127億ドル相当)購入する正式契約に調印、バンブーはワイドボディ機「787」を10機(29億ドル相当)購入する正式契約を結んだ。バンブーはロイターに対し、25機のナローボディ機「737」購入についても協議中だと述べている。またバンブーは昨年に「787」を20機仮発注(56億ドル相当)したが、27日の契約はこれとは別

補足しておくと、アエリオンの超音速ビジネスジェット「AS2」は2023年に初飛行の予定。ボーイングは設計や製造の技術、試験飛行サービスなどを提供する。移動時間の短縮ができる高性能ビジネスジェットに対する需要が拡大することを見込んだ投資となる。AS2は最高時速マッハ1.4で、通常のビジネスジェットの速度を70%上回る。アエリオンは2017年、AS2開発でロッキード・マーチン(LMT)との提携を発表していたが、両社によるともはや関係は解消されており、ロッキード・マーチンの広報担当者も「AS2の設計の実現可能性を精査するためのアエリオンとロッキードの契約は2月1日に失効し、更新される予定はない」と説明している。

エクソン・モービル(XOM)

1月末株価@73.28 ⇒ 2月末@79.03ドル

エクソン・モービルは1日に発表した第4四半期決算が好調だっことから1日の終値が@75.92ドルまで上昇し、その後は市場の上昇につれて2月末には80ドル弱まで伸びたようだ。

第4四半期決算の主な内容は以下の通り。

  • 純利益が60億ドル(1株当たり1.41ドル)と、前年同期の83億8000万ドルから減少。ただ、特別項目を除くベースでは前年の37億3000万ドルから64億ドルに増加。アナリストの調整後1株利益予想は1.08ドルだった
  • 石油・天然ガス生産は日量400万バレル強と、前年同期の390万バレルから増加。米最大のシェール油田が広がるパーミアン盆地での生産は90%急増
  • 精製部門の税引き前利益は27億ドルと、前年同期から17億ドル増加
  • 上流部門の税引き前利益は前年同期から11億ドル拡大。天然ガス価格の上昇が寄与
  • 2019年の投資予定額は300億ドルとし、従来見通しの約280億ドルから引き上げた

クラフト・ハインツ(KHC)

1月末株価@48.06 ⇒ 2月末@33.19ドル

クラフト・ハインツは既にまとめた通り22日に多額の減損処理や米証券取引委員会(SEC)から召喚状を受け取ったことなどが嫌気され、1日で13.23ドル、27.46%下落してしまった。

その後の報道では、25日にバフェット氏がCNBCのインタビューでKHCに関するコメントをしている。主な点は以下の通り。

  • 「われわれはクラフトに払い過ぎた」とした上で「クラフト・ハインツを巡り、いくつかの点で判断を誤った」と認めた
  • ただ、バークシャーの出資を拡大もしくは縮小させる「つもりはまったくない」とし、引き続き3Gとの協業を継続すると明言した(バークシャーは同社の日々の経営に関与していない)

上で述べている3Gについて簡単に書いておくと、バークシャー・ハサウェイは2015年当時、クラフト・フーズとH.J.ハインツの合併の際に3Gキャピタルとともに資本参加。双方は統合会社の約半数の株式を取得している。

株価はあまり変わらなかったが、ゼネラル・エレクトリック(GE)がスピンオフ(ワブテック(WAB))事業売却(バイオ製薬事業をダナハー(DHR)へ)を発表している。


為替

先月終値:2019年1月31日 1ドル=108.85円

今月終値:2019年2月28日 1ドル=111.36円

1ドルあたり2.51円、割合で言うと2.31%ドル高。2ヶ月続いたドル安からドル高になり、1ドル111円台に。


まとめ

累計投資:74,000,000円(今月追加投入無し)

米国株:118,955,493円

外貨MMF:36,659円

USドル:655,060円

日本円:72,241円

資産:119,719,453円

累計損益(累計投資と資産より):45,719,453円/61.8%

今月は米国予算案の可決、米中貿易のポジティブな報道などのおかげか円ベースでの資産が約750万円上昇。ただこのうち約60万円は2月の受取配当を含んでのもの。円ベースでの資産は前月に比べて6.7%、累計損益は10.2%の増加という結果だった。

米中貿易の交渉が上手く行ってくれれば、3月も資産は増加してくれそうな気がするのだが、一体どうなるか。

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