投資開始からの期間
2001年7月から数えて273ヶ月目(22年9ヶ月目)。
資産動向考察
2024年3月末の円ベース資産は以下の通り。
2024年3月末の円ベース資産は前月末に比べて約1400万円の増加(約8.3%)。また3月は生活費の充当もしているので、それを考慮すると約1500万円増加していたことになる。そして2024年3月も自分の想定に反して前月に比べてドル高となったのでその恩恵も受けている。
2024年3月の市場推移
【ダウ工業平均】
2024年2月末終値:38,996.39
2024年3月末終値:39,807.37
2024年2月末/3月末終値差異:2.08%上昇
【S&P 500】
2024年2月末終値:5,096.27
2024年3月末終値:5,254.35
2024年2月末/3月末終値差異:3.10%上昇
【NASDAQ】
2024年2月末終値:16,091.92
2024年3月末終値:16,379.46
2024年2月末/3月末終値差異:1.79%上昇
2024年3月の米国株式市場はダウ工業平均が2.08%、S&P 500が3.10%、NASDAQ総合が1.79%と先月2024年2月の上昇(ダウ工業平均が2.22%、S&P 500が5.17%、NASDAQ総合が6.12%)には及ばないものの主要3市場いずれも上昇。これで2023年11月から5ヶ月連続して市場は上昇。先月懸念していた反動は3月も来なかったが、やってくるのはいつになるか。
3月にあった主な出来事
2023年9月から度々つなぎ予算を経た末に、ようやく米2024年度予算が成立した。場合によっては大きく市場が下落する可能性があると思っていただけに、市場の懸念材料が一つ取り除かれたことは良かった。ただ秋口には2025年会計年度予算審議が始まり、11月の大統領選結果次第では今年と同じような状況に陥る可能性がある点は頭に入れておくべきだろう。
前回FOMC会合(1月末)以降の2月、3月発表の消費者物価指数(CPI)ではインフレ圧力が強いことが示唆され今回のFOMCへの影響が注目されたが、同時に発表された経済予測要旨などから年3回の利下げというFRBのスタンスが変わっていないことが示唆されたため、株式市場は上昇して終えている。ただ経済指標をにらんで政策金利を決定していくことは変わらず、引き続き経済指標及びFOMCには注意が必要だろう。
- ドル高傾向は変わらず
3月19日に日銀が金融政策決定会合でマイナス金利政策の解除などを決めたことから、日米金利差が縮小することが意識されてドル安へと動くのではないかと思っていたのだが、実際には追加の利上げを急がないで今後も緩和的な金融環境が続くという見方が市場で広がったために、日銀の決定では思ったよりも為替の変動は少なかった。実際に米政策金利が利下げされるまではドルの高値安定は続くのかもしれない。
- その他
その他個別株ではボーイング(BA)が相変わらず737MAX事故に起因する色々な出来事が発生。FAA(米連邦航空局)の監査で製造プロセスに問題が検出されて以降はまとめていないが、その後2025~26年までに通年で約100億ドルのキャッシュフローを創出する目標の達成時期先送り、最高経営責任者(CEO)のDavid Calhoun氏が年内での退任、Moody’sが格下げを検討といった様々なニュースがあった。4月24日に予定されている2024年第1四半期決算発表の内容に要注目。
ポートフォリオ
2024年2月末と3月末の自分の米国株ポートフォリオは以下の通り。
【2024年2月29日】
【2024年3月28日】
2024年3月に10%を超える上下動のあった銘柄は以下の6銘柄。
シティグループ(C):13.9%上昇
ケマーズ(CC):33.5%上昇
デュポン・ドゥ・ヌムール(DD):10.8%上昇
ゼネラル・エレクトリック(GE):11.9%上昇
WKケロッグ(KLG):28.4%上昇
エクソン・モービル(XOM):11.2%上昇
10%を超える上下動のあった6銘柄はいずれも上昇。ケマーズとWKケロッグの上昇が際立っているが、ケマーズは先月のまとめでも触れた決算発表の2度延期や経営トップ3人休職からの反動。ただ新たなCEOが任命され決算発表はされたが次四半期は市場予想を下回る見通しで株価は安定していない。またWKケロッグは目立ったニュースは無いのだが、何故か3月10日辺りから上昇傾向で3月を終えている。両社とも所有割合が少なく、自分のポートフォリオに与える影響が軽微である点がやや残念。
2024年3月は所有26銘柄中上昇したのは20銘柄、下落が6銘柄。ポートフォリオ全体では前月比約8万7500ドルの増加、割合にすると7.8%の上昇となっており、米国株式市場のパフォーマンスを珍しく上回っている。ポートフォリオに占める割合の多いシティ、GE、エクソンが10%を上回る上昇だったのが好影響を及ぼしている。
為替
先月終値:2024年2月29日 1ドル=149.98円
今月終値:2024年3月29日 1ドル=151.38円
2024年3月末のドル円為替レートは前月に比べて1ドルあたり1.40円、割合で言うと0.93%のドル高。2024年に入ってから予想外に3ヶ月連続でドル高となっている。
1月、2月と
「短期的にこの様なドル高傾向となったとしても2024年年間ではドル安が進行するだろうという想定は個人的に変わってはいない。」
としており、これを書いている3月末のデータを見てもそのスタンスは変わっていない。ただその時期や程度は自分が想定していたよりも遅く緩やかなものになるのかもしれない。
まとめ
累計投資:80,000,000円(今月追加投入なし)
米国株:181,918,116円
外貨MMF:53,581円
USドル:2,191,965円
日本円:1,678,210円
資産:185,841,872円
累計損益(累計投資と資産より):105,841,872円/132.3%
累計引落額:11,500,000円(今月100万円引落し)
2024年3月は前月に比べて円資産は8.3%、米国株ドル資産は7.8%の増加。
珍しくドルベースでも米国株式市場を上回る好調なパフォーマンスであり、ドル高も寄与して投資を開始して20年以上であくまで売却前の含み益ではあるが初めて累計損益が1億円を超え、月末資産も1.8億円を超えることになった。
「ただしこの調子が続くかは甚だ疑問。2024年1月、2月の2ヶ月で円ベースでは昨年末から既に約1500万円増加しているのだが、これは昨年2023年年間の上昇約1300万円を上回ってしまっている。」
「繰り返しになるが2024年は基本的にドル安が進むと想定されるので、この状況が今後も続くとは期待せずに何とかこの2ヶ月の貯金を目減りさせないように推移していくことを望みたい。」
と書いていたのだが、またしても予想に反しての好調で年初来の資産増は約2500万円超となっている。
2024年4月は米国企業の2024年第1四半期決算が本格化するのだが、その結果で好調が続くのか、それとも流石に上昇に歯止めがかかるのかが決まる気がしている。各企業の決算結果に注意しておくことにしよう。