投資開始からの期間
2001年7月から数えて262ヶ月目(21年10ヶ月目)。
資産動向考察
2023年4月末の円ベース資産は以下の通り。
2023年4月末の円ベース資産は前月末に比べて約330万円(約2.3%)の増加。ただしこれは4月にドル高が進行した影響だろう。後述する米国株ポートフォリオ、為替レートがどうだったかの方に着目したい。
2023年4月の市場推移
【ダウ工業平均】
2023年3月末終値:33,274.35
2023年4月末終値:34,098.16
2023年3月末/2023年4月末終値差異:2.48%上昇
【S&P 500】
2023年3月末終値:4,109.31
2023年4月末終値:4,169.48
2023年3月末/2023年4月末終値差異:1.46%上昇
【NASDAQ】
2023年3月末終値:12,221.91
2023年4月末終値:12,226.58
2023年3月末/2023年4月末終値差異:0.04%上昇
2023年4月の米国市場はダウ工業平均が2.48%、S&P 500が1.46%、NASDAQ総合が0.04%いずれも上昇している。
珍しくハイテク大型銘柄の割合が少ないダウ工業平均が最も上昇幅が大きくなっているが、ハイテク大型銘柄の決算がそれ程悪かった印象はなく(所有していないので正確な所は判らないのだが)、25日のファースト・リパブリック・バンク決算後の株価が低調だったことを思うとこの結果は意外。
4月にあった主な出来事
OPECプラスの減産は主に閣僚級会合(OPEC and non-OPEC Ministerial Meeting)で決定されることが多く、2023年は2月の次は6月が予定されているので油断していたのだが、4月に行われた共同閣僚監視委員会(JMMC:Joint Ministerial Monitoring Committee)の会合において予想外に追加の協調減産が発表された。
そこで原油先物価格は大きく上昇したものの4月の中旬ぐらいからは下落傾向にあり
これを書いている5月に入ってニューヨーク原油先物では1バレル=70ドルを割る日も出てきている。この状況が続くようであれば来月6月のOPECプラスで価格維持のために更なる減産の可能性もあるのかもしれない。
- 米国企業の四半期決算が本格化
4月14日(金)から米国企業の四半期決算が本格化し、自分も所有銘柄の決算を確認し整理している最中。5月に入ってからとなるがリフィニティブのデータによると、S&P 500構成銘柄の内419社が決算発表を終えており、発表を終えた企業の約77%が市場予想の利益を上回っているとのこと。ただしあくまで市場予想を上回っただけで、前年比では0.7%減と減益になっている。
ちなみに自分の所有銘柄の決算発表はまちまちであまり良かった印象は今の所ない。
このままS&P 500構成銘柄全体で減益となると2期連続の減益となるので、景気後退がいよいよ現実味を帯びてくるのかもしれない。
4月25日(火)には米地銀のファースト・リパブリック・バンクの決算発表がされたのだが、そこで預金流出が明らかになったことから株価が半減し、米国市場全体も金融システムの不安を改めて認識することになった(結局5月に入ってファースト・リパブリック・バンクは破綻し、JPモルガン・チェースが買収している)。
まだまだ銀行株が安定する事態にはほど遠そうだ。
ポートフォリオ
2023年3月末と2023年4月末の自分の米国株ポートフォリオは以下の通り。
【2023年3月31日】
【2023年4月28日】
2023年4月に10%を超える上下動のあった銘柄はモンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)の10.0%上昇のみ。自分の印象よりも小幅な動きとなっている。
所有25銘柄中5%を超える上下動のあった銘柄もモンデリーズを含めて9銘柄で、決算を受けて大きく下落した銘柄があった事を考えると月間では思ったよりも上下動が少なくて、自分の印象と結果が異なっていた。
全体では所有25銘柄15銘柄が前月比上昇で10銘柄が下落とやや上昇銘柄が多かった。ポートフォリオ全体では約1500ドル、割合にすると0.13%の増加となり前月とほぼ変わらない結果。米国市場がいずれも上昇で終えていたのに比べると見劣りがするが、自分の印象ではマイナスになってもおかしくないと思っていたのでこれは意外な結果。
シティグループ(C)やJPモルガン・チェース(JPM)といった銀行株も3月末~4月末という期間では前月比プラス(シティは0.38%、JPモルガンは6.09%)となっていたのも意外(あくまで4月という期間においては、だが)。
為替
先月終値:2023年3月31日1ドル=132.79円
今月終値:2023年4月28日1ドル=136.28円
2023年4月のドル円為替レートは前月に比べて1ドルあたり3.49円、割合で言うと2.63%のドル高。このドル高がドルベースの米国株資産がほぼ変わらずだったにもかかわらず、円ベース資産が増加した主な原因となっている。
偶然にも2月から3月が2.63%のドル安だったので、3月から4月の2.63%ドル高でほぼ2月末の水準に為替水準に戻ったことになる。米国がインフレや銀行システム不安などで株式市場も債券市場も方向感に乏しい神経質な動きをしているため、月単位ではドル円為替レートも変動が激しくなっているということだろうか。個人的にはドル高でもドル安でもそれなりの計画が立てやすくなるので、早く為替レートが落ち着いてくれることを望みたいのだが。
まとめ
累計投資:80,000,000円(今月追加投入なし)
米国株:149,418,177円
外貨MMF:46,056円
USドル:1,876,273円
日本円:431,542円
資産:151,772,048円
累計損益(累計投資と資産より):71,772,048円/89.7%
累計引落額:8,500,000円(今月引落し無し)
2023年4月は自分の印象よりもドルベースの米国株資産がまずまずだった月。繰り返しになるが、自分の所有銘柄の決算がイマイチだった印象が強く、特にポートフォリオに占める割合の多い銀行株のシティが足を引っ張っていると思っていたのだが、意外にもシティを含めてポートフォリオ全体ではほぼ前月比変わらず。そしてドル高が進行したおかげで円ベースでは前月比プラスとなっている。
ただし5月も期待できるかというとそう言う訳ではない。
米国企業が思ったよりも決算シーズンを無難に乗り切った印象はあるが、5月早々米地銀がまた破綻し、5月に入ってからの米インフレ関連指標も明確な方向性までは出ない状況に加え、以前にも触れた米国の債務上限問題が大きく報道されるようになっており(もう5月後半になってしまったがまだ解決していない・・・)、4月よりも動きが不透明な5月となりそうだ。