はじめに
2022年1月31日の米国市場は
開場直後はやや冴えない動きだったものの時間経過とともに上昇し、いずれの市場も大きく上昇していた。
そんな中自分の所有銘柄であるケロッグ(K)は
3.46%の下落。同日の米国市場を考慮するとかなり大きな下落要因があったと考えらえる。
ケロッグの2021年第4四半期決算発表はまだ先の事だと思っていたのだがそれを忘れていたのかと思い確認してみたところ、やはり2022年2月10日が決算発表日で今回の下落は決算内容が低調だったためではない。
そこで調べてみたところアナリストの投資格付けアップデートが原因だったようだ。以下にその内容についてまとめておく。
BMO CapitalのアナリストKenneth Zaslow氏のケロッグ投資格付けアップデート
投資格付け:OutperformからMarket Performに下方修正
目標株価:75ドルから70ドルに下方修正
以下はKenneth Zaslow氏の投資格付けアップデートの要旨。
- We are downgrading Kellogg to Market Perform, as our case for aggressively investing in K is less persuasive at current valuations (in line with 5-year averages), the ongoing challenges in US cereal, and industry-wide supply-constraints/inflation
ケロッグに積極的に投資するというケースは、米国の穀物で進行中の課題および業界全体の供給制約/インフレという状況下での現在の評価は(5年間の平均に沿うと)説得力が低いためMarketPerformにダウングレードしています - Our downgrade does not reflect an unfavorable change to its strategic direction highlighted by its ongoing outperformance across its key global power brands, particularly Pringles, Cheez-Its, Pop-Tarts, and Rice Krispie Treats
当社の格下げは、主要なグローバルパワーブランド、特にプリングルズ、チーズイッツ、ポップタルト、ライスクリスピートリーツでの継続的なアウトパフォーマンスによって強調された戦略的方向性の不利な変化を反映していません
こういった点を踏まえてKenneth Zaslow氏は来るケロッグの第4四半期決算および見通しは市場コンセンサスを上回る可能性が低いとしている。
まとめ
Kenneth Zaslow氏の見解を受けてケロッグ株は冒頭の通り下落したのだが、そもそも決算発表前にアナリストがダウングレードというのは結構思い切ったものだという印象。この見解が間違っていた場合、アナリストの信頼度が揺らぐことにもなりかねないと思うのだが。
いずれにせよ2月10日の実際の決算がどのような結果となり株価がどうなるかについて注目しておきたい。内容に関してはあまり期待しないが、株価に関してはアナリストの評価を受けて市場が既に下落を織り込んで四半期決算に対するハードルが下がっていてくれて、結果が悪くとも急激な株価下落が無いことを望みたい。