【ドル資産は増加したが為替で円資産減】2024年8月末米国株資産

投資開始からの期間

2001年7月から数えて278ヶ月目(23年2ヶ月目)。


資産動向考察

2024年8月末の円ベース資産は以下の通り。

2024年8月末の円ベース資産は前月末に比べて約830万円(約4.3%)の減少。そして8月の受取円配当が約73万円あったことを加味すると配当が無ければ約900万円の減少となる。ただし後述する様に8月末の米国株ドル資産は前月末に比べて増加している。

2024年8月の市場推移

【ダウ工業平均】

2024年7月末終値:40,842.79

2024年8月末終値:41,563.08

2024年7月末/8月末終値差異:1.76%上昇

【S&P 500】

2024年7月末終値:5,522.30

2024年8月末終値:5,648.40

2024年7月末/8月末終値差異:2.28%上昇

【NASDAQ】

2024年7月末終値:17,599.40

2024年8月末終値:17,713.62

2024年7月末/8月末終値差異:0.65%上昇

2024年8月の米国株式市場は上旬の大幅下落でこれからどうなってしまうのかと不安が募ったのだが、8月中旬には回復してダウ工業平均が1.76%、S&P 500が2.28%上昇、NASDAQ総合が0.65%といずれも上昇という望外の結果で8月を終えている。ちなみに先月2024年7月はダウ工業平均が4.41%、S&P 500が1.13%上昇、NASDAQ総合が0.75%下落とまちまちだった。

8月にあった主な出来事

  • ドル円為替レートが先月に引き続きドル安

2024年7月は、2024年6月末(28日)時に1ドル=160.83円だったドル円為替レートが2024年7月31日には1ドル=149.98円と前月に比べて1ドルあたり10.95円、割合で言うと6.80%の大幅ドル安となっていた。

そして2024年8月もドル安の流れは変わらず7月31日に1ドル=149.98円だったドル円為替レートは8月末(30日)に1ドル=146.16円で取引を終え、前月に比べて1ドルあたり3.82円、割合で言うと2.55%のドル安となった。

2024年で2ヶ月続けてドル安となったのは初めてで、前月比ドル安だったのは5月(0.31%)、7月(6.80%)に続いて3回目。先月に比べてドル安の割合は落ち着いたが、9月開催のFOMCで米金利が引き下げられる可能性が高く、それを考えると9月もドル安が続くと思われる。

  • 米国企業の四半期決算(主に4~6月期)がほぼ終了

LSEGのデータによると8月30日時点で米S&P 500の構成銘柄中493社が決算を終え、うち79.3%がアナリスト予想の利益を上回っている(過去4四半期の平均は79%)。また売上では59.8%がアナリスト予想を上回っている(過去4四半期の平均は62.3%)。最終的にはS&P 500構成銘柄の利益は前年同期比13.0%増(エネルギーセクターを除くと13.8%増)で、売上では前年同期比5.5%増(エネルギーセクターを除くと5.2%増)となる見込み。

決算発表が始まる前の6月半ば時点では2024年第2四半期のS&P 500構成銘柄の利益は前年同期比10.1%増と見込まれており、事前の予想を上回って四半期決算を終了したことになる。自分が所有している主な銘柄の決算は既に個別にまとめており、一応全体の動向を把握しておく参考までに結果を記載している。

8月1日発表されたISM指数、2日に発表された雇用統計といった米経済指標が軟調だったことで景気後退感が強まったことと、その辺りに行われたAI関連大型ハイテク銘柄決算などから景気後退感が高まり株式市場は大きく下落。

加えて先に述べた8月もドル安傾向が顕著だったドル円為替7月末の1ドル=149.98円から8月2日(金)には1ドル=146.54円となったことで、自分の円ベース資産は株安との負の相乗効果で大きく減少することとなった。

幸いにも次に述べる米消費者物価指数やジャクソンホール会議でのパウエル議長講演で持ち直しはしたのだが、かなり焦ったのを覚えている。

2024年8月14日の米国株式市場取引前に2024年7月の米消費者物価指数が発表された。先述した米国主要3株式市場のチャートで判る様に発表前の時点では初旬の大幅下落傾向からはやや回復していたものの、このCPI結果次第では更に下落となる可能性もあったと思う。

実際にはほぼ市場予想通りで株式市場の回復傾向を損なうことなく無難にイベントを乗り切っており、思い返せばここで8月初旬の大幅下落から一息付けた感はあった。

8月23日にはジャクソンホール会議でFRBパウエル議長の講演があった。上記8月発表のCPI結果を受けて9月のFOMCでの利下げが有力となっていたが、パウエル議長がそれに関してどう発言するかに注目が集まっていた。

結果的には講演で「The time has come(時は来た)」という言葉を使って9月FOMCでの政策転換(つまり利下げ)への明確なシグナルを出したことで、余程の事が無い限りは9月FOMCでの利下げが確実となった(利下げ幅は不明)。これが市場に好感され月末にかけての株式市場高値維持につながったと思われる。

8月では自分が所有している銘柄関連ではケラノバが非公開企業のマースに買収されるという発表が大きなニュースとしてあった。

買収規模が大きいこと(359億ドルで2024年の米企業買収では最大クラス)もあり、今後反トラスト法(独占禁止法)の観点から規制当局の承認が下りるかが焦点だが、報道ではハードルは高くないと見られている。

買収が成立すれば一株当たり@83.50ドルの買収であり、自分のケラノバ取得価額@48.23ドルを大きく上回ることになるが、確定申告関連でどうするのが良いのかを調べるのが面倒でもある。

ポートフォリオ

2024年7月末と8月末の自分の米国株ポートフォリオは以下の通り。

【2024年7月31日】

【2024年8月30日】

2024年8月に10%を超える上下動のあった銘柄は以下の3銘柄。

ケマーズ(CC):19.6%下落

GEベルノバ(GEV):12.8%上昇

ケラノバ(K):38.6%上昇

先述の通りマースからの買収が発表されたケラノバが40%近い大幅上昇。ただし買い取り額に近い株価まで上昇したので今後の大きな上昇は望めない(一方買収不成立の場合は下落するだろう)。

2024年8月は所有27銘柄中上昇が18銘柄、下落が9銘柄、ポートフォリオ全体では前月比資産額が1.9万ドル、割合では1.55%の増加。8月初旬の下落幅を思うとまさかドルベースの米国株資産が前月比プラスで終わるとは想像も出来なかった。ただし冒頭の通り円ベースでは為替の影響もあって大きくマイナスとなっているのだが。


為替

先月終値:2024年7月31日 1ドル=149.98円

今月終値:2024年8月30日 1ドル=146.16円

2024年8月末のドル円為替レートは前月に比べて1ドルあたり3.82円、割合で言うと2.55%のドル安。詳しくは既述部分を参照。


まとめ

累計投資:80,000,000円(今月追加投入なし)

米国株:180,218,251円

外貨MMF:52,137円

USドル:2,103,203円

日本円:2,840,920円

資産:185,214,511円

累計損益(累計投資と資産より):105,214,511円/131.5%

累計引落額:12,500,000円(今月引き落としなし)

2024年8月は円ベースでは前月末比約830万円(約4.3%)の減少、ドルベースの米国株資産は1.9万ドル(1.55%)の増加という結果となった。そして6月、7月と2ヶ月連続で維持できた1.9億円台を割り込んでしまった。

月末ドル円為替レートが3.82円(2.55%)のドル安となっているのが原因なのだが、円ベースでは受取配当が70万円超あったにもかかわらず為替レート以上の減少となっている。これは恐らく楽天証券の月末〆のタイミングが日本時間のため、米国市場や為替レートが必ずしも同じに反映されていないためだろう。あまり気にし過ぎることではない。

ただしドル円為替レートが2ヶ月続けてドル安傾向にあったという事実は認識しておく必要がある。基本的には見込みも含めて日米金利差が縮まればドル円為替レートはドル安となる可能性が高く、ここ2ヶ月はその見込みが強まったためのドル安傾向と思っている。そして8月の出来事でも触れた様に9月のFOMCでは実際に米での利下げが実際に行われることが確実視されており、それを受けてどこまでドル円為替がドル安になるか、また株式市場がどう動くかに要注目したい。

8月の様に円ベースでの資産は減少してもドルベースの米国株資産が増加して、少なからず為替による円資産減少をドル資産の増加でカバーしてくれる状況が今後も続いてくれるといいのだが・・・。

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