S&PとNASDAQが2024年最悪の週間下落(2024/9)

はじめに

2024年9月第1週の米国株式市場は9月2日(月)がLabor Dayで1営業日少なかったのだが、自分の米国株ポートフォリオは総じて冴えない印象であり、Yahoo!Financeのヘッドラインに寄れば掲題の通りS&P 500とNASDAQ総合は2024年で最悪の週だったらしい(S&Pは2023年3月、NASDAQ総合は2022年1月以来最大の下落週)。

個人的には8月頭の大幅下落時よりはマシな印象があったので意外の感があるのだが、実際に8月頭と比べて今週どれ程下がったのかについて確認しておくことにする。


2024年9月2日週の資産変動

米国株式市場

S&P 500前日比DOW30前日比NASDAQ前日比
2024/8/30(金)5,648.4041,563.0817,713.62
2024/9/3(火)5,528.93-2.12%40,936.93-1.51%17,136.30-3.26%
2024/9/4(水)5,520.07-0.16%40,974.970.09%17,084.30-0.30%
2024/9/5(木)5,503.41-0.30%40,755.75-0.54%17,127.660.25%
2024/9/6(金)5,408.42-1.73%40,345.41-1.01%16,690.83-2.55%
-239.98-4.44%-1,217.67-3.02%-1,022.79-6.13%

9月2日週の米国株式市場はNASDAQ総合が6.13%、S&P 500が4.44%、ダウ工業平均が3.02%下落と大型ハイテク銘柄が低調だったようだ。

そして8月頭の大幅下落があった際の7月29日週は、S&P 500が2.10%、ダウ工業平均が2.14%、NASDAQ総合が3.47%下落と、週間では確かに今回の下落の方が大きくなっている。7月29日週は8月1日(木)、8月2日(金)と後半の下落が大きく週の半ばまではそこまで悪くなかったのに対して今回週はほぼ毎日下落であったこと、そして8月頭は8月5日(月)までの3営業日連続下落が大きかったが週をまたいでいたため週間ではこの様な結果になった。

ちなみに8月1日、2日、5日の3営業日のみを見てみると

S&P 500前日比DOW30前日比NASDAQ前日比
2024/7/31(水)5,522.3040,842.7917,599.40
2024/8/1(木)5,446.68-1.37%40,347.97-1.21%17,194.14-2.30%
2024/8/2(金)5,346.56-1.84%39,737.26-1.51%16,776.16-2.43%
2024/8/5(月)5,186.33-3.00%38,703.27-2.60%16,200.08-3.43%
-335.97-6.48%-2,139.52-5.53%-1,399.32-8.64%

この3営業日間の下落が確かに大きくこの印象が自分に強く残っていたのだろう。

自分の米国株ポートフォリオ資産及び円資産

米ドル資産前日比円資産前日比
2024/8/30(金)1,253,868.19188,306,502
2024/9/3(火)1,238,743.65-1.21%184,704,079-1.91%
2024/9/4(水)1,238,284.29-0.04%182,607,323-1.14%
2024/9/5(木)1,232,487.05-0.47%181,389,031-0.67%
2024/9/6(金)1,218,355.71-1.15%178,318,042-1.69%
-35,512.48-2.91%-9,988,460-5.60%

9月2日週の自分の資産はドルベースでは約3.5万ドル(2.91%)、円ベースでは約1000万円(5.60%)減少。

ドルベースではほぼダウ工業平均の下落幅(3.02%減少)と遜色なく、自分の米国株ポートフォリオに大型ハイテク銘柄が無いことが今回は良い方向に働いたのだろう(その代わりこれまでのハイテク銘柄がけん引した市場上昇の恩恵は受けられていなかったのだが)。

それでも7月29日週にはドルベースでは約4万ドル、円ベースでは約1450万円減少したことを思えばそれよりはマシと考えるべきだろうか。

ちなみにこちらも8月1日、2日、5日の3営業日のみを見てみると

米ドル資産前日比円資産前日比
2024/7/31(水)1,234,759.20190,437,370
2024/8/1(木)1,225,280.65-0.77%186,900,429-1.86%
2024/8/2(金)1,193,692.63-2.58%179,672,252-3.87%
2024/8/5(月)1,164,465.37-2.45%173,217,549-3.59%
-70,293.83-6.04%-17,219,821-9.94%

ドルベースでは約7万ドル/6.04%、円ベースでは約1700万円/9.94%の減少となっている。

ドル円為替

ドル円為替前日比
2024/8/30(金)146.16
2024/9/3(火)145.47-0.47%
2024/9/4(水)143.73-1.20%
2024/9/5(木)143.44-0.20%
2024/9/6(金)142.27-0.82%
-3.89-2.73%

期間中のドル円為替は前週末の1ドル=146.16円から、今週末には1ドル=142円台となり3.89円/2.73%のドル安となっている。流石に7月29日週の7.18円/4.90%のドル安よりは幅が小さいが、ドル安の流れ自体は変わっていない。


まとめ

以上9月2日週の米国株式市場と自分の資産、ドル円為替の動きを8月初旬の下落時と比較しながら確認してみた。

8月初旬に比べてマシだったとはいえ、為替の影響もあって円ベースの円資産は月末ベースで2024年3月から半年維持してきた1.8億円台を割り込み1.7億円台になっており、その際とは違って(8月初旬はインテルのリストラ発表や発表された経済指標が市場予想と乖離していた)明確な悪材料があった訳でもない(期間中に発表された経済指標は概ね市場予想通りだった)のに大きく下落したことが気にかかる。1950年代以降のデータでは9月は最も株式パフォーマンスが悪いとされているが、それが理由とはとても思えない。下落に関する明確な理由が不明なため、個人的には8月初旬の下落よりも不安を感じている。8月初旬は3営業日の大幅下落の後に回復したが、今回もそれが望めるのだろうか。

来週9月9日(月)週の9月11日(水)には米連邦準備理事会の金利政策に影響を及ぼすとみなされている最新の米消費者物価指数(CPI)が発表されるので、そこで何とか今週の市場の下落傾向を払拭するような結果となってもらいたいものだ。

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