フィリップ・モリス2023年第1四半期決算(2023/4)

はじめに

2023年4月20日(木)には自分の所有銘柄の一つであるフィリップ・モリス(PM)の2023年第1四半期決算発表があった。

前回の四半期決算発表は無難に乗り切った感があったが、その際に

「第1四半期が2023年で最も弱い期となるとしている点が気に掛かるが、旧来の紙巻きタバコからの移行も買収や提携等により進んでいるように見受けられ、中長期的に見れば堅調な業績・株価が見込めるような気がする。何とか2023年第1四半期も見込みを覆すような決算結果となって欲しいものだ。」

としており、この2023年第1四半期決算はあまり良くないであろうことを匂わせていた。

実際の決算結果がどうだったか、以下フィリップ・モリスの決算内容を確認し整理しておく。


フィリップ・モリス2023年第1四半期決算発表概要

以下の情報は、フィリップ・モリス・インターナショナルのサイトより引用・抜粋。

  • 2023年第1四半期の純収入(Net Revenues)は80億1900万ドルで、為替や買収を除いて前年同期比2.1%増加
  • 2023年第1四半期の調整後営業利益(Adjusted Operating income)は30億1900万ドルで、為替や買収を除いて前年同期比10.7%減少

  • 2023年第1四半期の調整後希薄化1株あたり純利益(Adjusted Diluted EPS)は1.38ドルで為替の影響を除くと前年同期比4.4%減少

  • 2023年第1四半期のタバコ製品(Cigarettes)と加熱式タバコ製品(Heated Tobacco Units)の出荷量は、タバコ製品が前年同期比3.1%の減少、加熱式タバコ製品が前年同期比10.4%の増加。トータルでの出荷量は1.1%の減少
  • 今四半期からSwedish Matchの買収に伴いオーラル製品の出荷量も開示しているが、タバコ製品及び加熱式タバコ製品に比べると約1%程度

2023年通期見通し

2023年通期の見通しは以下の通り。

  • HTU Shipment Volumes(加熱式タバコ出荷量):1250~1300億ユニット
  • Net Revenue Growth(既存事業成長率):7.0~8.5%
  • Adj. OI Margin Contraction(調整後営業利益減少率):マイナス150~50bps
  • Adj. Diluted EPS Growth(調整後希薄化1株あたり利益成長率):7~9%
  • Adj. Diluted EPS(調整後希薄化1株あたり利益):6.10~6.22ドル(前四半期の6.25~6.37ドルから下方修正)
  • Adj. Diluted EPS, ex-currency(為替の影響を除く調整後希薄化1株あたり利益):6.40~6.52ドル

Adj. Diluted EPS(調整後希薄化1株あたり利益)が下方修正されているが、これは為替の悪影響が0.30ドル含まれている。

2023年第1四半期の見通しは以下の通り。

  • Second-quarter adjusted diluted EPS in a range of $1.42 to $1.47, including an unfavorable currency impact, at prevailing exchange rates, of $0.13 per share
    第2四半期の調整後希薄化後EPS は1.42~1.47 ドルで、為替レートで1株あたり0.13 ドルの不利な影響を含みます

その他

その他決算発表及びアナリストとのカンファレンスコールで気になった点は以下の通り。

  • 2023年第1四半期にe-vapor製品及び消耗品の製造を完全にアウトソーシングして再構築するプロジェクトを開始。これに伴い1億900万ドルの税引前資産減損及び撤退費用を計上
  • 2023年に自社株買いは行わない
  • 2023年の設備投資は約13億ドル
  • 2023年第1四半期の調整後営業利益率は、ロジスティクスとエネルギーコストの上昇により5.8ポイント縮小
  • 利益率に関して言えば第2四半期には多くの逆風が吹き、特に売上総利益率のレベルで影響を受けることは事実

市場予想との比較

今回の主な決算内容と市場予想とを比べてみると、

  • 2023年第1四半期の純収入(Net Revenues)は80億1900万ドルで、市場予想の81億1000万ドルを下回っている
  • 2023年第1四半期の調整後希薄化1株あたり純利益(Adjusted Diluted EPS)は1.38ドルで、市場予想の1.34ドルを上回っている

となっている。


まとめ

上記の様な決算結果を受けてフィリップ・モリス株は

4.73%の大幅下落。同日の米国市場も

いずれも下落はしている事を差し引いてもフィリップ・モリスの下落は大きい。

売上高は市場予想を下回っているがEPSは市場予想を上回っている事を考えると、この下落はAdj. Diluted EPS(調整後希薄化1株あたり利益)の見込が下方修正されたことが原因だろうか。

また第1四半期決算は冒頭に書いた通り最も弱い期と想定されていたのだがそれを考慮しても

通年の目標を達成できるかどうかが危ぶまれた為ではなかろうか。特にマージンが第2四半期も振るわない可能性にカンファレンスコールで言及したことも悪材料だっただろう。

年初来のフィリップ・モリス株は

市場(S&P 500)に比べて低パフォーマンスで、決算発表後の下落で再び年初来でマイナスに沈んでしまっている。

決算内容・アナリストとのカンファレンスコールからは第2四半期も厳しい状況が続きそうであり、2023年後半の結果が判るまで、つまり秋の決算発表まではフィリップ・モリス株は振るわない気がする。余程の好材料が無い限り株価が大きく上昇することは見込めないだろう。

2023年4月20日はこのフィリップ・モリス株もそうだが同日決算のあったAT&T株も大きく下落したこともあり、自分の米国株ポートフォリオは

1日で2.6万ドルを超える大幅減少となってしまった。これからの所有している銘柄の決算発表で何とか全体的に挽回して欲しいものだが、さてどうなることやら。

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